空所補充問題「英語」を解くコツ|見抜き方フローチャートで見るべきポイントを解説
英語の空所補充問題が苦手だと感じている人は多いのではないでしょうか。
「単語の意味は分かるのに選べない」「毎回なんとなくで解いている」
――その原因は、英語力不足ではありません。
空所補充問題が解けない最大の理由は、考える順番を間違えていることです。
多くの人は、空所を見るとすぐに
「どの意味が合うかな?」
と考え始めます。
しかし、空所補充問題は意味から考える問題ではありません。
本記事では、英語の空所補充問題を品詞 → 構造 → 最後に意味という正しい順番で解く方法を体系的に解説します。
- 英語の空所補充問題は「4つのパターン」に分けられる
- なぜ「パターン」を先に知ると解きやすくなるのか
- この空所補充は何を聞かれている?【4パターン見抜き方フローチャート】
- 空所補充問題は「意味」で考える前にやることがある
- この空所補充は何を聞かれている?見抜き方フローチャート
- ① 前後の内容把握=意味から類推する問題
- ④ 文法・構文の知識を問う問題(最重要)
- ① 前後の内容把握=意味から類推する問題【完全解説】
- ② イディオムの知識を問う問題
- ③ 語法の知識を問う問題
- ④ 文法・構文の知識を問う問題【最重要】
- ①〜④の違いと共通点(整理)
- 総合練習問題(4パターン判定)
- まとめ|空所補充問題「英語」を解くコツ|見抜き方フローチャートで見るべきポイントを解説
英語の空所補充問題は「4つのパターン」に分けられる
空所補充問題は一見バラバラに見えますが、
実際には次の 4つのパターンのどれかに当てはまります。
① 前後の内容把握(意味から類推する問題)
② イディオムの知識を問う問題
③ 語法の知識を問う問題
④ 文法・構文の知識を問う問題
この4つです。
ここで重要なのは、
最初から4つを全部意識して解く必要はないという点です。
👉 「どのパターンかを見抜く」だけで、考えるポイントが1つに絞られる
これが、空所補充問題の最大のコツです。
なぜ「パターン」を先に知ると解きやすくなるのか

空所補充問題が難しく感じる理由は、多くの人が 4つすべてを同時に考えてしまう からです。
- 意味も考える
- 文法も考える
- 単語の知識も総動員する
こうなると、必ず迷います。
一方で、
「これは内容の流れを聞いている問題だな」
「これは文法・構文の問題だな」
と最初に決められれば、見るべきポイントは1つです。
この空所補充は何を聞かれている?【4パターン見抜き方フローチャート】
ここからは、
この問題が4つのうちどのパターンかを見抜く方法を説明します。
空所補充問題に出会ったら、次の順で判断してください。
STEP1|空所は「文と文の間」にあるか?
- 空所の前後に主語+動詞がそろっている
- 文と文をつなぐ位置にある
👉 YES
→ ① 前後の内容把握(意味から類推する問題)
👉 NO
→ STEP2へ進む
STEP2|空所は「決まったセット」で使われているか?
- 動詞+前置詞
- 形容詞+前置詞
- よく見る熟語の形
👉 YES
→ ② イディオムの知識を問う問題
👉 NO
→ STEP3へ進む
STEP3|意味は合うのに「形」が合わないか?
- to不定詞か、動名詞か
- that節が続くか
- 人を目的語に取れるか
👉 YES
→ ③ 語法の知識を問う問題
👉 NO
→ STEP4へ進む
STEP4|文の構造が成立しないか?
- 主語や動詞が足りない
- 文の形が崩れる
- 構文が完成しない
👉 YES
→ ④ 文法・構文の知識を問う問題
この空所補充は何を聞かれている?【4パターン見抜き方フローチャート】
空所補充は「意味」より先に、どのパターンかを見抜くと迷いが消えます。下の順で判断してください。
| STEP1|文と文の間? |
空所の前後に主語+動詞がそろっている/文と文をつなぐ位置にある
↓
YES① 前後の内容把握(意味から類推)
接続詞・接続副詞など「論理」を見るタイプ。
↓
NOSTEP2へ
|
|---|---|
| STEP2|決まったセット? |
動詞+前置詞/形容詞+前置詞/よく見る熟語の形
↓
YES② イディオム
単語をバラさず「セット」で判断。
↓
NOSTEP3へ
|
| STEP3|意味OK・形NG? |
意味は合いそうなのに形が合わない(to / ing、that節、目的語の取り方など)
↓
YES③ 語法
「その形で使えるか」を問う。
↓
NOSTEP4へ
|
| STEP4|構造が成立しない? |
主語・動詞が足りない/文の形が崩れる/構文が完成しない
↓
YES④ 文法・構文
S・V・構文(関係詞/分詞/仮定法など)で確定。
|
空所補充問題は「意味」で考える前にやることがある
空所補充問題を解くとき、必ず次の順番を守ってください。
- 空所に入る品詞を判断する
- 文の中での役割を確認する
- 文の構造(形)が成立するかを見る
- 最後に意味を確認する
意味は、正解を決める材料ではなく、確認材料です。
この空所補充は何を聞かれている?見抜き方フローチャート

空所補充問題に出会ったら、次の順で判断します。
STEP1|空所は「文と文の間」にあるか?
- 前後に主語+動詞がある
👉 YES → 前後の内容把握(意味類推)
👉 NO → STEP2へ
STEP2|空所は「決まったセット」で使われているか?
- 動詞+前置詞
- 形容詞+前置詞
👉 YES → イディオム
👉 NO → STEP3へ
STEP3|意味は合うのに「形」が合わないか?
- to / ing
- that節
👉 YES → 語法
👉 NO → STEP4へ
STEP4|文の構造が成立しないか?
- S・Vが足りない
- 構文が崩れる
👉 YES → 文法・構文
空所補充は、どのタイプかを先に決めるだけで解き方が決まる。
① 前後の内容把握=意味から類推する問題
このタイプの特徴
- 文法的にはどれも正しそう
- 違いは「文と文のつながり」
- 接続詞・接続副詞がよく出る
意味を考える前に「品詞」を判断する
- 文と文の間 → 接続詞 or 接続副詞
- カンマがある → 接続副詞の可能性大
- 後ろが主語なし → 接続詞の可能性大
例題①
I studied hard for the test. ( ), I didn’t get a good score.
A. Because
B. Therefore
C. However
D. For example
解き方
- 文と文の間 → 接続語
- カンマあり → 接続副詞
- 内容は逆接
👉 正解:C. However
練習問題①
She was very tired. ( ), she kept working until midnight.
A. Because
B. However
C. For example
D. If
※答えは記事後半でまとめて解説
④ 文法・構文の知識を問う問題(最重要)

このタイプの特徴
- 内容が分からなくても解ける
- 主語・動詞・構文がカギ
- 難関大・共通テストで頻出
まずやることは「S・Vを取る」
- 主語(S)はあるか
- 動詞(V)はあるか
- 空所はどの役割か
例題②(基本)
This is the book ( ) I bought yesterday.
A. which
B. what
C. where
D. how
👉 正解:A. which
例題③(難易度高め:分詞構文)
( ) tired after the long journey, he decided to go to bed early.
A. Because
B. Being
C. Was
D. To be
👉 正解:B. Being
④タイプの重要結論
文法・構文の空所補充は、
意味を考えない方が正解できる。
① 前後の内容把握=意味から類推する問題【完全解説】
このパターンで一番大事なこと
このタイプの問題は、
単語の意味そのものではなく「文と文の関係」を問われています。
ただし、ここで多くの人がやってしまうミスがあります。
それが、いきなり意味で考えてしまうことです。
まずやるべきは「品詞の判断」
意味を考える前に、必ず次を確認してください。
- 空所は文と文の間か
- 前後は完全文(主語+動詞)か
- カンマはあるか
これだけで、
👉 接続詞 or 接続副詞
まで一気に絞れます。
接続詞と接続副詞の見抜き方(超重要)
- カンマあり+主語あり
→ 接続副詞(however / therefore など) - 主語なしで続く
→ 接続詞(because / although など)
例題①(復習)
I studied hard for the test. ( ), I didn’t get a good score.
- 文と文の間
- カンマあり
- 内容は逆接
👉 However
練習問題①
She was very tired. ( ), she kept working until midnight.
A. Because
B. However
C. For example
D. If
答え:B
→ 疲れている「しかし」働き続けた=逆接
② イディオムの知識を問う問題

このパターンの特徴
- 単語1語ずつ見ると意味が合わない
- 「決まった言い方」を知っているかどうかで決まる
- 前置詞問題が多い
見抜き方のポイント
- 動詞や形容詞の直後が空所
- 前置詞が選択肢に並んでいる
👉 この時点で 意味類推はしない
例題②
She is good ( ) playing the piano.
A. at
B. for
C. in
D. on
- be good at ~
👉 正解:A
練習問題②
He took ( ) the responsibility for the project.
A. in
B. on
C. for
D. with
答え:B
→ take responsibility on(責任を引き受ける)
③ 語法の知識を問う問題
このパターンの正体
意味は合っているのに、
「その形では使えない」という問題です。
見抜き方のポイント
- 意味はどれも自然
- それでも1つしか正解にならない
→ 語法
よく問われる語法
- to不定詞 / 動名詞
- that節を取れるか
- 人を目的語に取れるか
例題③
I decided ( ) abroad next year.
A. go
B. to go
C. going
D. went
- decide + to不定詞
👉 正解:B
練習問題③
He suggested ( ) a short break.
A. take
B. to take
C. taking
D. took
答え:C
→ suggest + 動名詞
④ 文法・構文の知識を問う問題【最重要】
このパターンの特徴
- 内容が分からなくても解ける
- 主語・動詞・構文で決まる
- 難関大・共通テスト頻出
解く手順はこれだけ
- 主語(S)と動詞(V)を取る
- 文の形が成立するかを見る
- 構文を当てはめる
例題④(関係代名詞)
This is the book ( ) I bought yesterday.
👉 which
例題⑤(分詞構文・難)
( ) tired after the long journey, he decided to go to bed early.
👉 Being
例題⑥(仮定法)
If I ( ) more time, I would travel around the world.
👉 had
このタイプの結論
文法・構文の空所補充は
意味を考えた瞬間に失敗する
①〜④の違いと共通点(整理)
- 違うのは「最後の決め手」
- 共通なのは
品詞 → 役割 → 構造 → 最後に意味
総合練習問題(4パターン判定)
問題
He studied hard. ( ), he failed the exam.
① どのパターン?
② 正解は?
答え
① 前後の内容把握
② However
【大学受験】英語・英文法の正誤問題が苦手な人へ 正誤問題の解くためのコツを解説
まとめ|空所補充問題「英語」を解くコツ|見抜き方フローチャートで見るべきポイントを解説
英語の空所補充問題は、
センスや暗記量で決まる問題ではありません。
- まず 4つのパターンを知る
- 次に どれを聞かれているかを見抜く
- 品詞 → 構造 → 最後に意味
この順番を守るだけで、空所補充問題は 安定して解ける問題に変わります。
空所補充は「英語ができる人が解ける問題」ではなく「考え方を知っている人が解ける問題」です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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