「圧迫面接」は合格フラグ?大学入試であえて厳しく聞く本当の理由
大学の面接を受けた受験生の中には、
「面接官に否定された…」「突っ込まれた…」「質問が厳しくて泣きそうになった」
という経験をする人が少なくありません。
しかし実は、こうした“圧迫に感じる質問”があったからといって、不合格とは限りません。
むしろ、深く突っ込まれた=評価されている合図(合格フラグ)であることも多いのです。
では、大学があえて厳しい質問をするのはなぜなのでしょうか?
この記事では、圧迫に感じる大学面接の真の意図・合格者に多い特徴・対策法をわかりやすく解説します。
■そもそも“圧迫面接”は大学入試で本当に行われているのか?
まず結論から言うと、
大学は「受験生を意図的に追い込む圧迫面接」を基本的に行いません。
一見すると冷たい態度・否定的な言い方があっても、
それは公平性と客観性を保つための面接手法である場合がほとんどです。
なぜ受験生が“圧迫”と感じやすいのかというと…
- 面接官の表情が固い
- 深掘りの質問が続く
- 志望理由の矛盾を指摘される
- 否定的に聞こえる言い回しになる
- 緊張で思考がまとまらない
という理由が重なり、プレッシャーを受けるためです。
つまり、
圧迫に感じた=圧迫面接をされた、ではありません。
これは超重要ポイントです。
■厳しい質問は「落とすため」ではなく「本気度を測るため」

大学の面接官が厳しく質問するのには、理由があります。
主な目的は以下の通りです。
1. 志望理由の一貫性を確認するため
志望理由が曖昧、形式的、テンプレのような内容の場合、
面接官はあえて突っ込みを入れて本気度を見ます。
例:
「なぜこの大学なの?他の大学でも良くない?」
「その活動、本当にあなたが主体的にやったの?」
「なぜ“今”この学部を選ぶ必要があるの?」
これは曖昧な回答=ミスマッチの可能性があるからです。
2. 将来の目的意識の深さを図るため
特に医療系・教育系などは使命感が重要で、
「本当にこの道を選ぶ覚悟があるか」を確かめるために突っ込まれます。
3. ストレス耐性を見るため
大学ではレポート・実習・グループワークなど、
「人前で意見を述べる場面」が多くあります。
そのため、面接官はあえて矛盾を指摘したり、
難しい質問を投げかけたりして、
動揺せずに説明できるかを評価します。
4. 他受験生との差を見極めるため
書類上の評価だけでは判断できない部分を確認するために、
深い質問が行われます。
その過程で、受験生は“圧迫”と感じてしまうことが多いのです。
■“圧迫に感じた”面接で合格する人に多い共通点
実は、圧迫に感じたのに合格した人は多く存在します。
彼らにはいくつかの共通点があります。
1. 感情的にならず、落ち着いて答える
否定的な言い方をされても、冷静に対応できる人は高評価です。
2. 自分の言葉で説明できている
完璧な文章ではなくても、
「自分の考え」が筋道立てて話せるかが大事。
3. 一貫性がある
志望理由・活動内容・将来像に整合性がある受験生は強いです。
4. 矛盾を指摘された時に、逃げずに説明できる
面接官は「弱点にどう向き合うか」を見ています。
無理に取り繕わず、正直に話す方が評価されます。
5. 話を遮られても焦らない
面接官が途中で話を止めるのは、
精度が低い答えを“聞き直すため”であり、
高圧的な意図はありません。
しかし多くの受験生はこれを圧迫と感じてしまいます。
冷静に考え直して答えられる人は、逆に好印象です。
■圧迫に感じる質問例と、実は隠されている“意図”
以下のような質問は、多くの受験生が圧迫に感じるものです。
●「なぜウチの大学でなければいけないの?」
→ 志望理由の深さを確認しているだけ
「この大学じゃなくてもいいのでは?」と試す、定番の深掘り。
●「あなたの成績で本当にやっていけるの?」
→ 弱点の認識と改善意欲を見ている
否定ではなく成長意欲の確認。
●「他の大学はどこを受けていますか?」
→ 併願状況で“覚悟”を測るため
「本命ではないのでは?」と推測される場合に聞かれる。
●「その活動、本当にあなたが中心でやったんですか?」
→ 実績の裏付けを確認
嘘や誇張がないかチェックする意図がある。
どの質問も、
受験生の本気度・一貫性・主体性を測る質問
であり、落とすための圧迫ではありません。
■大学が“あえて厳しく”聞いてくる本当の理由

ここが本記事の核心ですが、
大学が厳しく聞く理由は以下の3つに集約されます。
【1】志望理由の本気度を見抜くため
「本当にここを選ぶ理由があるのか?」を最重要視しています。
書類だけでは分からないため、
あえて突っ込みを入れて確認しているのです。
【2】将来像と大学の教育内容にズレがないか確認するため
大学側のミスマッチ防止です。
誤った動機で入学すると中退リスクが高まるため、
大学は慎重に判断しています。
【3】理不尽ではなく“適切な緊張下での対応力”を見ている
将来、
・患者対応
・児童生徒とのコミュニケーション
・企業との交渉
などが必要な学部では、特に重要視されます。
つまり大学が厳しく聞くのは、
将来を見据えた評価基準なのです。
大学入試の面接で聞かれる「変わった質問」まとめ|意表を突かれても落ち着いて答えるコツ
■圧迫面接に感じても「合格フラグ」になるケース
以下に当てはまる場合、圧迫に感じても合格の可能性は高いです。
- 深掘りが続く(興味を持たれている証拠)
- 否定された後、別の質問に進む(試されているだけ)
- 受験生が落ち着いて答えていた
- 受験生の活動を詳しく聞かれた
- 面接時間が長引いた(評価対象になっている合図)
意外かもしれませんが、
本当に興味がない受験生には、深掘り質問はほとんどありません。
これこそが「合格フラグ」と言われる理由です。
■今日からできる“圧迫ぎみの質問”対策
圧迫のように感じる質問でも、落ち着いて答えるための準備方法があります。
●志望理由をストーリーではなく「3つの根拠」で語る
・大学を選んだ理由
・学部を選んだ理由
・将来像
が明確だと突っ込まれても揺らぎません。
●自己PRの「根拠になるエピソード」を準備
嘘や誇張をすると、突っ込まれた時に破綻します。
●弱点を隠さず、改善策とセットで語る
「成績が低かった → だからこう改善した」
という形が最強。
●面接練習で“わざと厳しい質問”を受けておく
圧迫っぽい質問を経験しておくと、本番で全く動じなくなります。
面接実施内容へ – 代々木ゼミナール(予備校) | 入試情報
■まとめ:圧迫に感じても、落ちたとは限らない
最後に一番大事なポイントです。
大学面接で否定されたり、厳しく突っ込まれたりしても、それは不合格のサインではありません。
むしろ、
・深掘りされている
・矛盾チェックがされている
・活動内容に興味を持たれている
という状況は、
“本気で評価されている”という証拠=合格フラグ であることも多いのです。
大学が厳しく聞く理由は、
・志望理由の本気度
・将来とのミスマッチ防止
・ストレス耐性と説明力の確認
の3つだけ。
厳しい質問はあなたを落とすためではなく、
あなたの強みを見つけるために行われています。
安心して、本番に備えてください。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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