ノートルダム清心女子大学に合格するには?偏差値・共通テスト得点率・併願校・対策まとめ
大学選びを進める受験生・保護者にとって、「大学名+難しさ・評判・合格可能性」が気になることは自然なことです。
中でも「ノートルダム清心女子大学」のようなリベラル・アーツ重視の私立女子大学では、偏差値だけでなく“どんな資質を持っている人を求めているか”という点も合格の鍵になります。
本記事では、
- 各学部・学科の偏差値および大学入学共通テスト得点率の目安
- 入試方式ごとの出願要件・試験科目・日程
- 合格に必要な能力・志望動機・表現力・協働性などの観点
- 戦略的な併願校の選び方とバランス
を丁寧に解説します。
受験を検討する人の参考になれば幸いです。
1. 基本情報・学部構成
- 所在地:岡山県岡山市。女子大。キリスト教精神に基づいたリベラル・アーツ教育を提供。
- 学部(2024年以降改編含む):文学部/人間生活学部/国際文化学部/情報デザイン学部
- 本学が求める学生像(全学共通):幅広い教養と高い専門性を身につけようとする意欲・柔軟な思考力・表現力・他者との協働・多様な価値観への理解と共感
2. 偏差値・共通テスト得点率

パスナビより
| 学部・学科 | 共通テスト得点率(目安) | 偏差値(目安) |
|---|---|---|
| 国際文化学部 | 約 52 〜 53% | 約 40.0 |
| 情報デザイン学部 | 約 51 〜 56% | 約 40.0 〜 42.5 |
| 文学部 | 約 53 〜 59% | 約 42.5 〜 45.0 |
| 人間生活学部 | 約 53 〜 64% | 約 40.0 〜 42.5 |
※上記は過去情報・予想値を含む目安です。年度・入試方式・学科によって差があります。
3. アドミッション・ポリシー(求める学生像)
本学では、入学後に主体的・協働的に学べる人材を強く求めています。特に重視される能力は以下の3つです。
- 知識・技能
高校で学習する基礎的な教科(国語・英語・地歴・数学・理科など)において、一定の理解と運用能力を備えていること。語学力や読解・表現能力も重要。 - 思考力・判断力・表現力
論理的に考え、自分の意見をまとめ、書いたり話したりして伝えられる力。自分の考えを他者に分かりやすく伝える能力が問われる。 - 主体性・協働性・社会への意欲
自ら課題を見つけて調べ、考え、行動する姿勢。異なる意見や価値観を尊重し、他者と協働できる姿勢。社会に貢献したいという意欲や将来ビジョンがあること。
4. 2026年度入試 全体概要(主な選抜方式)

以下は、本学で特に利用される代表的な選抜方式です。
| 区分 | 出願時期/試験時期 | 試験内容・特徴 | 募集人員(目安) |
|---|---|---|---|
| 一般選抜(3教科型) | 出願:1/5~1/19 実施:2/3 | 国語・外国語(各100点)+選択1科目 (日本史探究/世界史探究/地理探究/化学基礎/生物基礎/数学Ⅰ・A)から選択 100点。マークシート形式。会場は複数都市。 | 約 81名 |
| 一般選抜(2教科型) | 出願:1/5~1/19 実施:2/4 | 国語・外国語・選択教科から 2教科 を選択受験(各100点)。条件は学科別に必須科目あり(例:情報デザイン→数学必須/語学必須等)。 | 約 83名 |
| 共通テスト利用選抜(前期・後期) | 出願:前期=1/5~1/26、後期=2/14~3/8 | 個別試験なし。共通テストの点数のみで判定。教科数(5教科・2教科・1教科など)が学科別に指定されている。自分の得意教科で勝負をかけやすい。 | 前期5教科型 18名、前期2教科型 17名、後期2教科型 16名、後期1教科型 若干名 |
| 学校推薦型選抜(併願制) | 出願:11/1~11/17 試験:11/22 | 小論文型または適性検査(国語・外国語マーク形式)型。調査書審査あり。併願可。校長推薦が必要。 | 小論文型 51名、基礎学力型 75名 |
| 総合型選抜(専願・併願など) | 出願:9/12~10/9(専願等)/試験:10月中・2月/3月等 | プレゼン型・小論文型・基礎学力型・面接型など。専願では活動申請書による特色加点あり。面接やプレゼン、小論文などで「適性・意欲・表現力」を重視。 | 専願・プレゼン:約 65名、専願・小論文:約 69名、専願・基礎学力:約 98名、他併願型枠あり。 |
| その他(社会人・帰国子女・留学生など) | 秋~10月など実施 | 書類審査・面接・小論文など。条件や試験形式は区分別に規定。 | 若干名(学科・区分により異なる) |
最新の情報を得るための必ず大学の公式サイトや募集要項を確認するようにしましょう。
5. 各方式別:合格に必要な能力・対策方法
一般選抜(3教科/2教科型)
評価される力:基礎的学力の正確さ・速度・選択科目での強み・時間配分。
対策:過去問演習/模擬テスト/弱点科目克服/条件(必須科目指定)に注意。得意分野で差をつける。正答率を高める訓練を継続。
共通テスト利用選抜
評価される力:共通テストの得点力。得意分野の活用。戦略的な出題教科の選択。
対策:模試活用で自己採点→出願タイプ選定。弱点克服。後期枠で併願戦略をもつこと。得点目安から逆算した学習スケジュール。
学校推薦型選抜(併願)
評価される力:小論文力、適性検査の精度、調査書・成績・活動実績、文章表現、推薦条件。
対策:小論文テーマ分析と演習。定期的に書き直し添削。学校での成績や活動履歴を整理。語彙・文法・表現力を高める。マーク形式適性検査型の対策も並行。
総合型選抜
評価される力:適性・意欲・表現力・論理構成・プレゼンや面接での質疑応答。活動実績や志望動機の明確さ。学科への適性。協働性・志望意識。特色加点の有無。
対策:面接練習・プレゼン資料作成・小論文演習・質疑応答訓練・活動申請書・志望理由書の充実・自己分析、志望学科との適性の一致を説明できる表現訓練。
6. 併願校の選び方と候補例

併願校を選ぶためのポイント
- 自分の模試偏差値・得意教科との相性を考えた「難易度帯のバランス(安全校・実力校・チャレンジ校)」を設ける。
- 学びたい分野(文化・国際・デザイン・生活など)の内容が似ている大学を選ぶとモチベーションが保ちやすい。
- 出願日程・試験日程が重複しないかを確認。併願可能かどうか、提出書類・検定料・受験料・交通費などもあらかじめ見積もっておく。
- 共通テスト利用枠を持っている大学、総合型・推薦型を使っている大学、面接・プレゼン重視の大学など、方式多様性をもたせることでリスク分散になる。
併願校の候補(参考)
以下は、「ノートルダム清心女子大学」と近い難易度帯・学びの方向性を持つ大学です。地区ごと・分野ごとに分けてあります。
| 分類・狙い目 | 大学名 | 学部・学科/特徴 | メリット・注意点 |
|---|---|---|---|
| 同地域・近距離 私立大学 | 就実大学 | 経営・人文・教育など多数。岡山県内。偏差値がやや下〜近め。 | 通いやすい。入試方式・出願時期をノートルダム清心と重ねやすいためスケジュール注意。分野が重複する志望者が多い。 |
| 同地域・分野近似(国際・社会・文化系) | 広島修道大学 | 国際コミュニティ学部など。広島県。 | 距離が少し出るが、志望分野が合えば選択肢。偏差値情報で難易度帯を確認。 |
| 同地域・生活・福祉系 | 美作大学 | 生活科学・福祉・子ども教育など | 偏差値帯がやや下または近い大学。受験の“安全校”ラインとして。 |
| 同地域・外国語・国際系 | 吉備国際大学 | 外国語・社会科学など。岡山県。 | 異文化・語学的志向が強い場合に合う。偏差値・受験方式で確認。 |
| 私立女子大/他県(選択肢を広げる) | 安田女子大学 | 家政・生活デザイン・教育等。広島県。 | 距離がややあるが、志望分野が近いなら選択肢。偏差値帯を確認。 |
7. 合格戦略チェックリスト
- 出願方式ごとの条件・必須科目(学科別要件)を確認している
- 模試成績・得意/不得意教科を把握し、出願教科タイプ(共通テスト型・選択科目型など)を決めている
- 小論文・面接・プレゼン練習を定期的にしており、志望動機・将来ビジョンが言語化できている
- 活動実績・調査書内容・志望理由書・活動申請書を整理している
- 併願校を難易度別に複数用意しており、日程・受験形式の重複を避けている
- 試験当日の流れ・会場・交通・持ち物・受験票などを早めに確認・準備している
- 体調管理・勉強計画・過去問+模試の演習による“慣れ”を積んでいる
8. まとめ:ノートルダム清心女子大学に合格するには?偏差値・共通テスト得点率・併願校・対策まとめ
ノートルダム清心女子大学は、得点だけでなく「考える力・表現力・意欲・協働性」も重視する大学です。
どの入試方式であっても、「どう学びたいか」「なぜその学科を志望するのか」「将来どう社会に貢献したいのか」が明確であることが大きな強みになります。
模試・過去問・自己分析・志望理由の言語化・面接プレゼン準備などをバランスよく組み合わせて対策を進めていきましょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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