山口東京理科大学はどんな大学?【Fラン】【定員割れ】と言われている実態を調査
大学選びにおいて、ネット上の評判や噂は気になるものです。
「山口東京理科大学 Fラン」「山口東京理科大学 定員割れ」といった検索キーワードを目にすると、不安に思う受験生や保護者もいるでしょう。
しかし、こうした言葉は必ずしも大学の実態を正しく反映しているとは限りません。
本記事では、山口県にある山陽小野田市立山口東京理科大学について、「Fラン」「定員割れ」と言われる背景を分析し、実際の偏差値や教育内容、就職実績などを踏まえて、大学の実像を明らかにしていきます。
山口東京理科大学はFランなのか?
結論から言えば、山口東京理科大学はFラン大学ではありません。
Fランと呼ばれる大学は、一般的に偏差値が35以下である、もしくは偏差値が非公開で入試難易度が非常に低い大学を指すことが多いです。
しかし、山口東京理科大学の偏差値は40.0〜57.5とされており、明確に数値が提示されています。
特に薬学部においては偏差値57.5、共通テスト得点率も73%〜76%と、決して「Fラン」とは言えない水準です。
工学部においても偏差値40.0~52.5の範囲で、数理情報科学科や医薬工学科など、現代のニーズに応える学科編成がなされています。
また、近年ではAI・データサイエンス教育にも力を入れており、「Fラン」という表現は大学の実態とはかけ離れたものです。
山口東京理科大学は定員割れなのか?

かつて「山口東京理科大学 定員割れ」と言われていたことは事実です。
2010年度以降、一部の年度を除き定員を下回る入学者数が続いており、2014年には在学生数が定員の800人を下回る事態も発生しました。
このような状況がネット上で語り継がれ、「定員割れの大学」というイメージが定着してしまったと考えられます。
しかし、現在はその状況が大きく変わっています。
2024年度の入試倍率は工学部で1.9倍、薬学部で3.5倍と、しっかりと受験生を集めており、定員割れとは言えない状況です。
前年度(2023年度)の倍率も、工学部3.6倍、薬学部4.2倍と非常に健闘していました。
その背景には、2016年度から設置者が学校法人から公立大学法人に移行したことが挙げられます。
運営母体が「山陽小野田市立」となったことで、学費が安くなり、地域連携・地元就職にも強い大学として認知されるようになってきたのです。
山口東京理科大学とは

山口東京理科大学(正式名称:山陽小野田市立山口東京理科大学)は、山口県山陽小野田市にある公立大学です。
元々は東京理科大学の短期大学部として設立され、2001年に4年制大学に移行。
その後、2016年に現在の公立大学法人として再スタートを切りました。
学部構成は以下の通りです:
- 工学部
- 機械工学科
- 電気工学科
- 応用化学科
- 数理情報科学科
- 医薬工学科(2024年新設)
- 薬学部
- 薬学科(6年制)
とくに医薬工学科の新設は、工学と医療の融合を図る先進的な試みであり、他大学との差別化ポイントとなっています。
数理・データサイエンス・AI教育がすごい
山口東京理科大学は、近年特にAI・データサイエンス分野の教育に注力しています。
すべての学部学科の学生が履修できる「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」を設置し、文理融合・学際的なスキル育成を図っています。
このような教育方針は、これからの社会に必要とされる基礎リテラシーの一つであり、他大学に先んじてこの分野に取り組んでいる点は高く評価されるべきでしょう。
山口東京理科大学の偏差値と入試難易度

以下に2024年度のデータを簡潔にまとめます。
工学部
- 偏差値:40.0〜52.5
- 共通テスト得点率:44%~68%
薬学部
- 偏差値:57.5
- 共通テスト得点率:73%~76%
薬学部は全国的にもレベルが高く、工学部も学科によっては全国平均並みの偏差値を持ち、入試難易度としては中堅大学クラスです。
卒業生の主な就職先は

就職支援も充実しており、以下のような一流企業・医療機関・ドラッグストアチェーンなどに就職する卒業生が多数います。
工学部の主な就職先:
- 関西電力
- マツダ
- 長州産業
- UBEマシナリー
- 三菱電機ビルソリューションズ
- 九州電力
- 中電工 など
薬学部の主な就職先:
- アイングループ
- 日本調剤
- ウエルシア薬局
- スギ薬局
- 山口県立病院機構
- 地域医療機能推進機構
- 代々木商事 など
地元企業・医療機関との連携が強く、地域に根ざした就職が可能である点が、他県からの進学者にも人気の理由です。
まとめ:山口東京理科大学はどんな大学?【Fラン】【定員割れ】と言われている実態を調査
「山口東京理科大学 Fラン」「山口東京理科大学 定員割れ」といった言葉が一人歩きしている部分は否めませんが、実際には以下のような実績・特長があります。
- 偏差値は40.0〜57.5と全国平均水準以上
- AI・データサイエンス教育など、最先端のカリキュラム
- 薬学部や医薬工学科など将来性の高い学科構成
- 公立大学化により学費が安く人気が回復
- 倍率も回復し、定員割れは解消傾向
- 就職先も安定・地元密着型
つまり、「Fラン」や「定員割れ」といったレッテルは過去の話であり、今では地元志向の理系学生にとって魅力的な進学先となっています。
地方で手厚い教育を受けつつ、堅実な就職を目指したい受験生にとって、山口東京理科大学は非常にコスパの良い選択肢と言えるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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