【進研模試 判定 あてにならない?】それでも受けるべきメリットと理由を解説

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【進研模試 判定 あてにならない?】それでも受けるべきメリットと理由を解説

大学受験を目指す高校生の間で、よく耳にするのが「進研模試の判定はあてにならない」という声。SNSやネット上でもそういった投稿を見たことがある人も多いでしょう。

たしかに、東大・京大・医学部といった超トップレベルを狙う人にとっては「進研模試の判定は参考程度」というのは事実です。

しかし、それが「進研模試は意味がない」「あてにならない」とまで言い切ってしまうのは完全に誤解。

実際には、進研模試には毎回40万人以上の高校生が受験し、そのビッグデータをもとに偏差値や判定が出されています。

特に地方の公立高校ではほぼ全員が受験するため、多くの受験生にとっては十分信頼できるデータです。

本記事では、「なぜ進研模試の判定があてにならないと言われるのか」、そして「それでも進研模試を受けるべき理由」について、解説していきます。

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なぜ「進研模試 判定 あてにならない」と言われるのか

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東大・京大などトップ層の浪人生が受けていない

進研模試は基本的に「現役高校生向け」の模試です。

そのため、東大・京大・医学部といった超難関大学を目指す浪人生の多くは、駿台模試や河合塾の全統模試をメインにしています。

そのため、超上位層のデータが少なく、進研模試での判定は「東大A判定」でも、全統模試や駿台模試ではBやCになることが珍しくありません。

一部の難関私立高校も受験していない

開成、灘、桜蔭など、全国屈指の進学校の中には進研模試を受けない学校もあります。

こういったハイレベル校の不参加も、母集団の平均レベルを少し下げる要因になっています。

地方公立トップ校は進研模試を受けている

とはいえ、地方の公立トップ校はほぼ全て進研模試を受験しています。

つまり、地方トップ校に在籍する東大・京大志望の高校生は普通に参加しています。

そのため、決して「全く使えない」模試ではなく、むしろ全国の標準的な高校生の中での自分の立ち位置を把握するには非常に優れています。

「進研模試 判定 あてにならない」はレベル次第で正しくも間違いにもなる

東大・京大・旧帝大医学部クラス → 判定は参考程度

このレベルになると、全国上位1%に入ることが求められるため、進研模試の判定はやや甘めに出ます。母集団が異なるため当然です。

この層の人は、判定は参考程度にしつつ、得点率や自分の弱点チェックに活用するのが賢い使い方。

それ以下の大学志望 → 判定は十分信頼できる

MARCH・関関同立・地方国公立大学レベル以下であれば、進研模試の判定はかなり信頼できます。

なぜなら、毎回40万人以上の現役高校生が参加するビッグデータが元になっているからです。

母集団が実際の受験生の層に近い以上、判定の信頼性は高いと言えます。

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「進研模試の偏差値は高く出る=あてにならない」は誤解

偏差値の仕組みを理解しよう

偏差値は「全体の平均点との差」をもとに計算されます。

進研模試は、成績中位〜下位の層も多く受けるため、平均点が低めになりがち。

そのため、成績上位者の偏差値が高めに出るのは当然の現象です。

偏差値が高く出ること自体は事実

「偏差値が高めに出るからあてにならない」というのは論理的には誤り

同じ母集団内での順位付けなので、母集団が同じなら正確に比較できます

問題なのは、「その母集団が自分の目指す大学の競争相手と一致しているか」だけの話です。

それでも進研模試を受けるべき3つの理由

理由①|基礎学力の正確なチェックができる

進研模試は共通テスト型の基礎問題が中心。

基礎固めがどの程度できているかを確認するには最適のツールです。

特に2年生までは、難関校向けの模試よりも進研模試の方が学習効果が高いと言えるでしょう。

理由②|得点率や順位がリアルにわかる

判定そのものより、「全国順位」「校内順位」「志望校内順位」が重要。

自分がどの位置にいるのかが一目でわかります。

また、過去のデータと比べることで、志望校合格に必要な点数との差も明確になります。

理由③|過去の自分との比較ができる

模試は偏差値や判定以上に、「前回の自分と比べてどうか」が大事。

前回の偏差値55が今回58になったなら、それは確実な成長。

逆に下がったなら復習が必要。そうやって自分の学習の進捗を客観的に測ることができます。

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正しい進研模試の活用法

判定よりも「順位」と「得点率」を重視

  • 志望校内順位
  • 全国順位
  • 得点率

これらをベースに学習計画を立てましょう。

間違えた問題の徹底復習

模試の最大の価値は「受けた後の復習」です。

間違えた問題をそのまま放置していては、模試を受けた意味が半減します。

必ず解き直し、どこが理解不足だったのかを確認しましょう。

他の模試と組み合わせて判断する

進研模試だけに頼るのではなく、河合塾の全統模試、駿台模試なども受験すれば、より正確に自分の実力を判断できます。

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まとめ:【進研模試 判定 あてにならない?】それでも受けるべきメリットと理由を解説

  • 「進研模試 判定 あてにならない」は一部正解で一部誤解
  • 東大・京大・医学部レベルを目指すなら判定は参考程度。
  • しかし、それ以下のレベルでは十分信頼できるデータ
  • 毎回40万人以上の膨大な受験データがあるからこそ、進研模試は「学力の確認」「弱点発見」「学習の軌道修正」に大きな効果を発揮する。

進研模試の受験者数は マナビジョンよくある質問より

最後に大切なのは、模試は本番ではないということ。判定や偏差値に振り回されるのではなく、模試を通じて「自分の課題を見つけ、次につなげる」ことが最大の目的です。

進研模試を正しく使いこなして、合格へ向けて着実にステップアップしていきましょう!

subblog 著者プロフィール

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

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