日本医療大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「日本医療大学 やばい」と検索ワード目にすると、「就職は?」「国家試験合格率は?」など、ネガティブなイメージが残ります。
一方で、国家試験の合格実績や就職先を見ると、決して簡単に一言で「やばい」とは言い切れない実績もあります。
本記事では、日本医療大学がなぜ「やばい」と言われるのか、ネット上の評判や数字をもとに分析し、その真偽を探っていきます。
日本医療大学の国家試験合格率がやばい
「やばい」と言っても、その内容がポジティブかネガティブかは文脈によって異なります。国家試験の合格率に関しては、良い意味で「やばい」と捉えるべきでしょう。
日本医療大学の2021年度卒業生における主な国家資格試験の合格率は以下の通りです。
資格 | 合格率 |
---|---|
看護師 | 93.8% |
理学療法士 | 83.9% |
作業療法士 | 95.2% |
診療放射線技師 | 96.9% |
全国平均と比較しても、十分に高い合格率を維持していることが分かります。
特に作業療法士と診療放射線技師の合格率は、全国平均を大きく上回っています。
同大学では、1年次からリメディアル教育(基礎学力の底上げ)を導入し、学生一人ひとりに応じた個別指導を行っています。
さらに、国家試験対策として、模擬試験・集中講義・グループ学習などの徹底的な支援体制が整っており、「やばいほどの国家試験対策」と評されてもおかしくないレベルです。
日本医療大学はFランと言われてやばい

一部のネット上では「日本医療大学はFランだからやばい」という声も見られます。
実際のところ、日本医療大学の偏差値はBF(ボーダーフリー)〜40.0程度です。
学科によっては、偏差値帯が公表されていない場合もあります。
Fランクという言葉は、あくまで「偏差値が低い大学」という意味合いで使われますが、それがイコール「質の低い大学」ではありません。
医療系学科は国家資格の取得が目的であり、入学後の教育内容や国家試験への対応力が重要です。
また、大学のキャンパスが月寒本キャンパスと密接に連携している医療・福祉施設と一体化しており、実践的な学びが日常的に行える環境が整っている点も見逃せません。
日本医療大学とは

日本医療大学は、北海道札幌市豊平区月寒東3条11丁目1-50に本部を構える私立大学です。
1989年に学校法人として創立され、2014年に大学として正式に設置されました。
設立の背景には「医療・福祉の現場と一体となった学び」を提供するという理念があります。
現場のリアリティに即した教育を重視し、日々高齢者や障がい者と触れ合うことを通じて、医療職としての人間性や実践力を育成しています。
現在は以下の学部が設置されています。
- 保健医療学部
- 総合福祉学部
日本医療大学の偏差値は

保健医療学部
- 共通テスト得点率:35%~55%
- 偏差値:BF~40.0
総合福祉学部
- 共通テスト得点率:40%~45%
- 偏差値:BF
上記のように、偏差値面では他の医療系大学に比べてやや低い印象を受けますが、決して学びの質を表すものではありません。
入学後にどれだけ伸びるかが重視される分野であり、偏差値だけで「やばい」と判断するのは早計です。
卒業生の就職先は

卒業後の進路を見ても、日本医療大学の就職実績は非常に安定しています。以下は主な就職先です。
- 札幌東徳洲会病院
- 手稲渓仁会病院
- 札幌孝仁会記念病院(旧:北海道大野記念病院)
- 札幌心臓血管クリニック
- KKR札幌医療センター
- 日本医療大学病院
- 東札幌病院
- 札幌徳洲会病院
- 札樽病院
これらは北海道内でも高度な医療を提供する中核的病院が多く、大学の教育力・臨床実習の質の高さが反映された結果だと言えるでしょう。
まとめ:日本医療大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「日本医療大学 やばい」という検索ワードの真意を探ると、その多くは偏差値の低さやFランというレッテルに基づいたものが多いと分かります。
しかし、実際には以下のような事実があります。
- 国家試験合格率は全国平均を上回る学科もあり、極めて高水準
- 現場と連携した学習環境で実践力が養える
- 就職先は札幌の大病院が中心で安定感がある
- 個別指導や模擬試験など、きめ細かい国家試験対策が充実
偏差値だけで「やばい」と言うのはもはや時代遅れとも言えます。
医療職として社会に貢献したいと考える学生にとって、日本医療大学は十分に価値のある選択肢ではないでしょうか。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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