東大阪大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「東大阪大学 やばい」と検索ワード目にすると、「Fラン」「潰れるのでは」といったネガティブに考えていまいます。
しかし、実際のところ東大阪大学は本当に「やばい」大学なのでしょうか?
本記事では、大学の基本情報から就職実績、偏差値や学部構成、さらに「やばい」と言われる原因について多角的に考察していきます。
東大阪大学はFランと言われてやばい
まず、「Fラン」とは、大学偏差値ランキングで掲載されない、あるいは偏差値が極めて低い大学に対する俗称です。
東大阪大学の偏差値はBF(ボーダーフリー)とされており、入試において偏差値による選抜がほぼ機能していないことを意味します。
とはいえ、偏差値だけで大学の価値を決めるのは早計です。
実際、東大阪大学では以下のような専門的な施設や支援体制が整っています。
- こども研究センター
- 音楽室・造形実技室(子どもの感性を育てる教育に活用)
- キャリアサポートセンター(就職資料、面接情報を自由に閲覧可能)
つまり、偏差値は低くとも、専門教育に力を入れており、教育設備が整っている点は無視できません。
東大阪大学は潰れると言われてやばい

もう一つ「やばい」と言われる理由が、入学者数の減少です。
以下はこども学部の入学者数推移です。
年度 | 入学定員 | 実入学者数 |
---|---|---|
令和2年度 | 85名 | 97名 |
令和3年度 | 85名 | 93名 |
令和4年度 | 85名 | 93名 |
令和5年度 | 85名 | 62名 |
2023年度(令和5年度)には一気に30人以上の減少が見られ、定員割れの懸念が現実となっています。
また、留学生数・海外派遣学生数の推移にも注目すると、
- 留学生数は 69人 → 52人 に減少
- 海外派遣学生は ゼロ
と国際交流面でも後退している傾向があります。
このようなデータを元に、「東大阪大学は潰れるのではないか」との声が上がるのも無理はありません。
東大阪大学とは

東大阪大学は、2003年に設立された比較的新しい私立大学です。
大阪府東大阪市に本部を置き、同敷地内には附属高校である「東大阪大学敬愛高等学校」も併設されています。
特筆すべきは、全国で初めて「こども学部」を設置した大学であるという点です。
「こども」という領域を学問として独立させ、子どもに関わる教育・福祉・文化の幅広い分野を横断的に学べるカリキュラムを提供しています。
学部構成
- こども学部 こども学科
→ 幼稚園教諭、保育士などの養成 - こども学部 国際教養こども学科
→ 国際性や社会的自立に重点を置いた教育
「国際教養こども学科」では、英語や異文化理解の教育も展開されており、他大学には見られないユニークな教育方針が特徴です。
東大阪大学の偏差値は

進学情報サイトによると、東大阪大学の共通テスト得点率は48%〜51%で、偏差値はBFとされています。
これは、全国平均の共通テスト得点率(約60〜65%)と比べるとやや低く、入学のハードルは高くありません。
しかし、教育の質やサポート体制がしっかりしていれば、偏差値の低さ=「やばい」とは限りません。
むしろ「入りやすいが、育てる大学」と捉えるべきでしょう。
卒業生の就職先は

東大阪大学では、子どもに関する学びを活かし、公務員や教育機関、一般企業への就職実績もあります。
主な就職先には以下が含まれます。
- 和心2(保育事業会社)
- 大阪府教育委員会、福岡県教育委員会、京都市教育委員会など(教員)
- 大東市役所(公務員)
- 大阪府警察
- 愛媛銀行
- 丹波ささやま農業協同組合
保育士・幼稚園教諭のほか、公務員や金融機関、警察などへの進路も見られ、「Fランだから就職できない」とは一概には言えません。
まとめ:東大阪大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
東大阪大学が「やばい」と言われる主な理由は以下の3点です。
- 偏差値がBFであり、いわゆる「Fラン」扱いされている
- 入学者数の減少により、定員割れや将来の経営が懸念されている
- 国際的な派遣・交流実績が近年減少傾向にある
しかしながら、
- 全国初の「こども学部」を設置し、教育分野に特化した独自性
- 学内施設や就職サポート体制が充実している点
- 教育委員会や警察、金融機関などへの就職実績があること
といったポジティブな要素も見逃せません。
「偏差値が低い=やばい」という短絡的な見方ではなく、「どの分野に力を入れているのか」「どのような学生を育てようとしているのか」といった視点で大学を見ることが重要です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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