埼玉工業大学は【Fラン】なのか?ネット上で「Fラン」と言われている理由を考察

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埼玉工業大学は【Fラン】なのか?ネット上で「Fラン」と言われている理由を考察

「埼玉工業大学 Fラン」と言う文字を目にする人が存在します。

志望校選びの際、「Fラン」とうわさされる大学への不安を感じる人も多いのではないでしょうか。

しかし、ネットの噂だけで大学を評価してしまうのは少し早計かもしれません。

この記事では、埼玉工業大学がなぜ「Fラン」と言われるのか、そして本当にそうなのかを考察していきます。

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埼玉工業大学がFランと言われているのは定員割れの「うわさ」があるから

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まず、「Fラン」とされる基準の一つとしてよく挙げられるのが「定員割れ」や「倍率の低さ」です。

埼玉工業大学の2024年度の全選抜合計倍率は、工学部で1.1倍、人間社会学部では1.0倍と、決して高いとは言えません。

2023年度の人間社会学部も1.2倍とやや低めでした。

このような数字を見て、「簡単に入れる大学=Fラン」というレッテルを貼られがちです。

確かに、偏差値の面でも、埼玉工業大学の工学部・人間社会学部ともに偏差値BF~35.0と、全国平均と比べても低水準であることは事実です。

しかし、入学が容易であることと、大学の教育の質や卒業後の活躍が必ずしも比例するわけではありません。

埼玉工業大学はFランと言われているが就職が強い

注目すべきは、就職実績の強さです。

2021年に発表された「有名企業400社実就職率ランキング(大学通信ONLINE)」では、埼玉工業大学は全国570大学中82位にランクイン。

これは埼玉県内の大学(国公私立含む)の中で1位という快挙でした。

さらに、東京を除く東日本の私立大学でも1位を獲得しており、地方私大としては異例の実績です。

しかも、このランキングに3年連続で登場し続けている大学は、あの一橋大学や豊田工業大学、静岡県立大学、そして埼玉工業大学のみ。

このような実績は、たとえ偏差値が低くとも「就職に強い大学」として企業からの評価が高いことを示しています。

つまり、学力偏差値や入試倍率だけでは測れない「実力」があるということです。

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埼玉工業大学とは

埼玉工業大学は、埼玉県深谷市に位置し、1903年創立、1976年に大学として設置された歴史ある私立大学です。

運営母体は学校法人智香寺学園で、仏教精神を基盤とした教育を行っており、「こころ」の育成にも力を入れています。

大学のモットーは「文化と科学の調和」であり、実学教育だけでなく、人間教育にも重点を置いている点が特徴です。

学部構成は以下のとおりです。

工学部

  • 機械工学科(IT応用機械・AIロボティクス)
  • 生命環境化学科(バイオサイエンス・応用化学・環境・クリーンエネルギー)
  • 情報システム学科(IT・AI・電気電子・自動運転)

人間社会学部

  • 情報社会学科(IT経営・メディアデザイン)
  • 心理学科(臨床心理・ビジネス心理)

2025年には学科・専攻名称の再編も予定されており、より時代に即した教育内容へのアップデートが進められています。

埼玉工業大学の偏差値は

前述の通り、埼玉工業大学の偏差値はBF〜35.0と全国の大学の中でも低めです。

「BF(ボーダーフリー)」とは、偏差値がつけられないほど受験者が少ないことを意味しており、これも「Fラン」と言われる根拠の一つになっています。

しかし、これは単なる「入口」の指標です。

大学で何を学び、どう成長するかという「出口の成果(就職や進路)」が伴っていれば、評価はまた別のものとなります。

卒業生の就職先は

埼玉工業大学の卒業生は、多くの有名企業に就職しています。

工学部卒の主な就職先

  • 日産自動車
  • IHI
  • 王子ホールディングス
  • 京セラ
  • スズキ
  • キヤノン
  • シャープ
  • セイコーエプソン
  • 東京電力ホールディングス
  • 資生堂
  • 三井化学
  • 富士電機
  • 日立造船
  • JR東日本
  • ニデック
  • 東急電鉄 など

人間社会学部卒の主な就職先

  • ブリヂストン
  • JR西日本
  • セコム
  • 近畿日本鉄道
  • 西濃運輸
  • 損害保険ジャパン
  • ゆうちょ銀行
  • 富士ソフト
  • キヤノンシステムアンドサポート など

進路・就職先の詳細

これらを見ても、「Fラン=就職が不利」という通説が埼玉工業大学には当てはまらないことが分かります。

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まとめ:埼玉工業大学は【Fラン】なのか?ネット上で「Fラン」と言われている理由を考察

埼玉工業大学は偏差値や入試倍率の低さから「Fラン」と揶揄されがちですが、実際には有名企業への就職実績が極めて高く、教育内容のアップデートにも積極的な大学です。

・偏差値は確かに低い
・入試倍率も低い
・しかし就職実績は全国上位
・有名企業への就職も多数
・教育内容もAI・自動運転など最先端分野に対応

という点から、「Fラン」というレッテルだけでこの大学を判断するのは非常にもったいないことです。むしろ、努力次第で大きく飛躍できる環境が整っている大学と言えるでしょう。

「埼玉工業大学 Fラン」と検索したあなたが、本当の意味で大学選びを見直すきっかけになれば幸いです。

subblog プロフィール

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

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