聖徳大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「聖徳大学 やばい」――大学選びをする中で、ネットの噂が気になるという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、千葉県松戸市に本部を置く私立大学「聖徳大学」が、なぜネット上で「やばい」と言われるのか、その理由を深掘りして考察します。
学費、偏差値、就職率、卒業生の進路など、データをもとに冷静に分析していきますので、進学を検討している方や保護者の方はぜひ参考にしてください。
聖徳大学はお金持ちと言われてやばい
まず、聖徳大学の学費が「高い」と話題に上がることがあります。
たしかに、学部によってはかなりの金額になります。
たとえば、令和6年度の納付金は以下の通りです。
- 看護学部(1・2年次)
入学金:300,000円
授業料:1,100,000円
施設費:300,000円
教育充実費:280,000円
合計:1,980,000円/年 - 音楽学部(1・2年次)
入学金:300,000円
授業料:1,100,000円
施設費:360,000円
教育充実費:330,000円
合計:2,090,000円/年
一部学部では年間200万円超えという高額な学費設定となっており、「お金持ちじゃないと通えないのでは?」と感じるのも無理はありません。
ただし、これは医療系や音楽系の大学としては特段珍しい水準ではなく、国家資格や専門スキルを身につけるための設備や教育環境の整備に力を入れている結果とも言えます。
聖徳大学の就職率がやばい

「やばい」という評価は、就職率の高さにおいてはむしろ“良い意味”で使われています。
実就職率は驚異の97.4%
大学通信の調査によると、聖徳大学は「全国女子大学ランキングで4年連続実就職率No.1」という実績を誇ります。
卒業生が500人以上いる大学の中でのこの実績は、極めて優秀と言えるでしょう。
独自の就職支援制度「聖徳夢プロジェクト」
聖徳大学は、入学から卒業、そして社会人生活までを見据えた「夢プロジェクト」を展開しています。このプロジェクトは、
- 将来を見据えて自分の夢を設計する「夢プロジェクト」
- 就職活動や社会人スキルを磨く「夢実現プロジェクト」
という2本柱からなり、就職に直結するキャリア教育が体系的に行われています。
聖徳大学とは

聖徳大学は、1933年創立の学校法人東京聖徳学園を母体とし、1990年に大学として設置されました。本部は千葉県松戸市に位置し、女性の人間教育を重視する一貫教育体制をとっています。
現在では、以下の6学部を擁しています。
- 教育学部(児童・教育学科)※昼夜開講制あり
- 心理・福祉学部(心理学科、社会福祉学科)
- 文学部(英語、日本語、歴史、図書館、書道など多彩なコース)
- 人間栄養学部(管理栄養士養成課程)
- 看護学部
- 音楽学部(音楽教育、音楽療法なども含む)
また、大学院と通信教育課程も充実しており、児童学研究所や心理教育研究所など、専門性の高い研究施設もあります。
聖徳大学の偏差値は

一方で「やばい」と言われる理由のひとつに偏差値の低さが挙げられます。
以下は主な学部の偏差値です(パスナビより)
- 教育学部:BF~35.0
- 心理・福祉学部:35.0~40.0
- 文学部:35.0~40.0
- 人間栄養学部:37.5
- 看護学部:42.5
- 音楽学部:35.0
偏差値の観点から見れば、「入りやすい大学」というイメージを持たれてしまうのは否めません。
しかし、聖徳大学は資格取得を重視した実践教育が中心の大学であり、単に偏差値だけで評価すべきではない側面もあります。
卒業生の就職先は

高い就職率の裏には、しっかりとした進路先があります。以下は学部ごとの主な就職先です。
教育・児童系
- 千葉県教育委員会、東京都教育委員会、こどもの森、葛飾区役所など
心理・福祉系
- IMSグループ、日本赤十字社、房総双葉学園、茨城県教育委員会
文学部系
- 図書館流通センター、千葉興業銀行、リクルートスタッフィング情報サービス
栄養・看護系
- 順天堂大学医学部附属浦安病院、国立がん研究センター東病院、LEOC、クリエイトエス・ディーなど
音楽系
- ヤマハ音楽振興会、日本保育サービス、音楽療法施設、東京都教育委員会など
特に教育・保育、医療・福祉系への進路が多く、国家資格を生かした職業に就く学生が多いのが特長です。
まとめ:聖徳大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
聖徳大学が「やばい」と言われる理由は、たしかにいくつか存在します。
- 学費が高く「お金持ちの大学」という印象がある
- 偏差値が低く「入りやすい」と思われている
しかし一方で、
- 全国女子大トップクラスの就職率
- 実践的な資格教育とキャリア支援
- 公務員や専門職への確かな進路
といった点では「すごい」「しっかりしている」という評価もできます。
結局のところ、聖徳大学の“やばさ”はネガティブなものばかりではなく、ポジティブな意味での「やばい」も多く含まれているのです。
大学選びの際は、単なるネットの噂や偏差値だけで判断せず、自分が学びたいこと、将来の目標と照らし合わせて、最適な進学先を選んでいきましょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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