防衛医科大学校は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
日本には多くの医療系大学がありますが、その中でも異色の存在として注目されるのが防衛医科大学校です。
「学費がかからない」「特殊な学生生活」「卒業後の進路が独特」など、ネット上でさまざまな意見が飛び交っています。
本記事では、防衛医科大学校が“やばい”と評される理由について考察します。
防衛医科大学校は学費がかからず通えてやばい
防衛医科大学校の最大の特徴は、学費が一切かからない点です。
さらに、学生の身分は防衛省職員(特別職国家公務員)として位置づけられ、以下のような特典があります。
- 学費や入学金が無料:防衛医科大学校では入学金や授業料は徴収されません。
- 生活支援が充実:学生には被服や食事などが貸与または支給されるほか、毎月の学生手当や年2回の期末手当が支給されます。
- 医療費が無料:本人が防衛省の病院などで受診した際の医療費は全額国が負担します。
- 福利厚生が充実:防衛省共済組合の組合員となり、各種福祉制度の恩恵を受けられます。
これらの特典は、他の大学にはない大きな魅力であり、多くの人が“やばい”と感じる理由の一つです。
防衛医科大学校の1日のスケジュールがやばい

防衛医科大学校では、規律ある学生生活が求められます。
そのスケジュールは以下の通りです。
時間 | 内容 |
---|---|
6:30 | 起床 |
6:40-7:30 | 朝食 |
8:00 | 国旗掲揚 |
8:00-8:20 | 朝礼 |
8:30 | 課業開始 |
11:50-12:40 | 昼食 |
17:00 | 課業終了 |
17:30 | 国旗降下 |
17:30-18:30 | 夕食 |
17:00-20:40 | 入浴 |
21:00-24:00 | 自習 |
24:00 | 消灯 |
平日は授業や課題に追われることが多い一方、休日には外出や外泊も可能です。事前に申請書を提出することで、自分の時間を有意義に使える環境が整っています。
防衛医科大学校とは

防衛医科大学校は、防衛省が設置・運営する高等教育機関で、将来の自衛隊医官や看護官を育成するために設立されました。
この大学校は、一般的な大学とは異なり、教育機関であると同時に防衛省の一部としての役割を果たしています。
以下に、その概要を詳しく説明します。
- 設立目的: 防衛医科大学校は、医療の専門知識と防衛の任務に必要な知識を併せ持つ医師や看護師を養成することを目的としています。学生は在学中に防衛省職員(特別職国家公務員)としての待遇を受けながら教育を受けます。
- 学科構成:
- 医学部:医師国家試験の合格を目指し、基礎医学、臨床医学、防衛医学を学びます。医療の高度な知識だけでなく、隊員の健康管理や災害医療など、特殊な医療ニーズにも対応するスキルを身につけます。
- 看護学科(自衛官コース):自衛官として自衛隊内で看護業務を行う人材を育成します。看護学だけでなく、災害時の医療や隊員の健康維持に関する知識も学びます。
- 看護学科(技官コース):自衛隊員ではない一般技官として防衛省の病院や施設で働く看護師を養成します。
- 特徴的な教育内容: 防衛医科大学校の教育課程は、通常の医学教育に加えて、防衛医学や災害時の医療対応、国際派遣時の医療支援など、特殊な環境下での医療に対応するためのカリキュラムが組まれています。
- 学生の身分と生活: 学生は防衛省職員としての待遇を受けるため、学費や生活費の負担が一切ありません。また、規律正しい生活が求められる一方で、充実した福利厚生や支援制度が整っています。
防衛医科大学校は、医療と防衛の両面に精通したプロフェッショナルを育てる日本独自の教育機関です。
防衛医科大学校の偏差値

防衛医科大学校は全国的に高い偏差値を誇ります。
- 医学部:67.5
- 看護―自衛官:52.5
- 看護―技官:50.0
医学部は特に競争率が高く、高い学力が求められます。
卒業後の進路

防衛医科大学校を卒業後、医師国家試験に合格すると、自衛隊の幹部として以下のようなキャリアパスを歩みます。
- 陸・海・空曹長への任命:幹部候補生として幹部候補生学校で教育を受けます。
- 臨床研修:自衛隊の病院や施設での実地訓練。
- 初任実務研修・専門研修:更なるスキルアップを目指します。
また、看護学科を卒業した場合は以下の2つの進路があります。
- 自衛官コース:自衛官看護師として勤務。
- 技官コース:防衛省所属の看護師として勤務。
卒業後は国家公務員として安定したキャリアが期待できる点も魅力です。
まとめ:防衛医科大学校は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
防衛医科大学校は、学費がかからず、国家公務員としての待遇が受けられる点で“やばい”と感じられる一方、規律の厳しい学生生活や特殊な進路が求められるため、決して万人向けではありません。
しかし、その独自性ゆえに、多くの人にとって魅力的な選択肢となり得ます。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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