東京経済大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
インターネット上では、東京経済大学(以下、東経大)について「恥ずかしい」といった評価を目にすることがあります。
しかし、その多くは偏差値や大学グループのイメージといった、表層的な指標だけに基づいたものです。
大学の本当の価値は、教育内容、学生への支援体制、就職実績、学びの環境など、複合的な要素によって判断されるべきものです。
本記事では、なぜ東京経済大学が「恥ずかしい」と言われてしまうのか、その背景を冷静に分析するとともに、実際の大学の姿についても客観的に考察していきます。
東京経済大学は日東駒専の滑り止めと思われて恥ずかしい
ネット上で東経大に対して「滑り止め」というイメージが定着していることが、「恥ずかしい」と言われる大きな要因の一つです。
確かに、日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)を第一志望とし、その併願先として東経大を受験する層が一定数存在するのは事実でしょう。
しかし、これは「レベルが低い」という意味ではなく、首都圏の中堅私立大学が非常に密集している構造上の問題とも言えます。
偏差値帯が近い大学同士では、どうしても「上」「下」という序列意識が生まれやすく、その中で「滑り止め」という言葉が使われがちになります。
これは東経大固有の問題というよりも、私立大学全体が抱える構造的な問題だと言えるでしょう。
東京経済大学の偏差値が下がっていて恥ずかしい

かつては全学部で偏差値50以上を維持していた東経大ですが、現在は45〜50程度に落ち着いています。(出典:パスナビ)
この点が、「レベルが下がった」「恥ずかしい大学になった」と語られる理由の一つとなっています。
しかし、ここで注意すべきなのは、偏差値の低下=教育の質の低下ではないという点です。
少子化の影響や大学数の増加、推薦・総合型選抜の拡大により、偏差値という指標そのものが以前ほど絶対的な意味を持たなくなっています。
現在の大学評価において重要なのは、
・どのような教育を受けられるのか
・どのような支援があるのか
・どのような進路に進めるのか
といった「中身」の部分です。
偏差値だけで大学の価値を判断する考え方そのものが、時代に合わなくなりつつあるのです。
偏差値の変化と背景
近年では、大学間の競争が激化し、受験生が「コスパ」を重視するようになりました。
その結果、一部の私立大学では奨学金や学費減免を積極的に導入し、学生を引きつけています。
東経大がこの競争の中で独自の魅力を打ち出せていないと感じる受験生が多いのも事実です。
東京経済大学とは

東京経済大学は、1900年創立という120年以上の歴史を持つ伝統校です。
「大倉商業学校」を前身とし、日本の実業教育・商業教育の発展とともに歩んできた大学であり、単なる新興校ではありません。
現在も「実学重視」という理念を掲げ、理論だけでなく、社会で実際に役立つ知識とスキルの習得を重視しています。
特に、
・少人数教育
・ゼミナール制の徹底
・初年次からのキャリア教育
といった点は、東経大の大きな特徴です。
派手さはありませんが、「地に足のついた大学」である点は、評価されるべきポイントでしょう。
以下に、大学の全体像と各学部の特徴について詳しく紹介します。
学生数とキャンパス環境
東経大の学生数は約7,000人で、少人数教育を重視したアットホームな環境が特徴です。
メインキャンパスである国分寺キャンパスは、都心からアクセスしやすい立地にありながら、緑豊かで静かな環境が整っています。
この環境は、勉強に集中できるだけでなく、地域住民との交流や社会活動の場としても活用されています。
大学内には最新の教育設備が整備されており、図書館や情報システム、キャリア支援センターなど、学生の学びと就職活動を全面的にサポートする施設が充実しています。
東京経済大学の教育理念
東経大は、「実学重視」の教育方針を掲げています。
経済や経営といった理論的な学問の修得にとどまらず、社会で即戦力として活躍できるよう、実践的なスキルの習得を重視しています。
この理念は、産学連携プログラムやインターンシップの導入にも反映されており、学生が在学中から実社会と触れ合う機会が多いのが特徴です。
学部構成
東京経済大学には、以下の4つの学部が設置されています。
それぞれが専門性を重視し、社会のニーズに応える人材育成を目指しています。
経済学部
概要
経済学部は、東経大の中でも伝統的な学部であり、経済の基礎理論から実践まで幅広く学べるカリキュラムを提供しています。経済学の主要分野であるマクロ経済学やミクロ経済学に加え、国際経済や環境経済といった現代的なテーマにも対応しています。
特徴
- 学生が主体的に参加できるゼミ形式の授業が充実している
- 経済政策やデータ分析のスキルを重視し、金融や公共分野での活躍を目指す教育内容
経営学部
概要
経営学部では、ビジネスや組織運営に関する理論と実務を学ぶことができます。マーケティング、会計、ファイナンスなどの専門分野に加え、起業やイノベーションといった実践的なスキルも習得可能です。
特徴
- 現場での課題解決能力を育成するプロジェクト型授業が多い
- 中小企業から大手企業まで、幅広い業界で役立つ知識を習得
- グローバル人材の育成を視野に入れた英語や国際ビジネスの講義も用意
コミュニケーション学部
概要
コミュニケーション学部は、メディアや情報技術の進化によって変化する社会の中で、円滑な人間関係や社会的交流を築く力を育む学部です。
心理学や社会学を基盤としながら、広告やメディア論といった実務的な科目にも対応しています。
特徴
- 他者との関わり方を深く理解するための実験やワークショップを多く採用
- マスコミ業界や広告代理店を目指す学生に人気の高い学部
- デジタルコミュニケーションやソーシャルメディアの活用法も学べる
現代法学部
概要
現代法学部は、法学の基礎から応用まで幅広く学べる学部です。
伝統的な法律学だけでなく、環境法や情報法といった新しい分野にも取り組んでおり、現代社会の課題に対処できる人材を育成しています。
特徴
- 少人数制の授業で法律の知識を深める
- 公務員試験や司法試験を目指す学生のためのサポートが充実
- 法学部以外の学部生とも協働する学際的なプロジェクトが豊富
東経大のカリキュラムの特徴
- ゼミナール制の充実
2年次以降は全学生がゼミに所属し、専門的なテーマについて深く学ぶ機会を提供しています。ゼミ活動を通じて、プレゼンテーション能力や批判的思考力を養います。 - キャリア教育の強化
1年次から就職に向けたキャリアデザイン科目を設置しており、学生の進路設計を支援しています。キャリアセンターによる個別指導や企業との交流イベントも充実しています。 - 国際交流プログラム
短期留学や海外インターンシップなど、国際的な経験を積む機会も提供されています。これにより、グローバルに活躍できる力を育成しています。
東京経済大学の強み
東経大の強みは、伝統と実学重視の教育方針にあります。
経済学や経営学といった社会的ニーズの高い学問を中心に据えながらも、現代の課題に即した新しい学問領域を開拓しています。
また、少人数教育によるきめ細やかな指導と、就職支援の手厚さも魅力の一つです。
東京経済大学の偏差値は

東京経済大学の偏差値は、「低い」「簡単」といったイメージで語られることもありますが、実際には学部ごとに一定の学力水準が求められています。
以下は、学部別の共通テスト得点率と偏差値の一覧です。
| 学部・プログラム | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 経済学部 | 65% ~ 68% | 45.0 ~ 47.5 |
| 経営学部 | 65% ~ 71% | 45.0 |
| コミュニケーション学部 | 63% ~ 68% | 45.0 ~ 50.0 |
| 現代法学部 | 61% ~ 64% | 45.0 |
| キャリアデザインプログラム | 64% ~ 68% | 45.0 ~ 47.5 |
この数字を見ると、「誰でも入れる大学」と言える水準ではないことが分かります。
特に共通テストで6割半ば〜7割前後が必要であり、基礎学力がしっかり求められます。
偏差値だけを見ると中堅〜やや下位に見えるかもしれませんが、共通テスト得点率を基準にすると、決して極端に低い大学ではないことが読み取れます。
卒業生の就職先
東経大の就職実績を見ると、銀行・保険・中小企業・地方自治体など、堅実な進路が中心となっています。
一部では「大手企業が少ない」と言われることもありますが、これは見方を変えれば、
・安定志向
・地域志向
・現実的なキャリア設計
を重視する学生が多いとも言えます。
また、少人数制による個別サポートの手厚さは、就職“率”よりも“質”を重視する学生にとっては大きな強みです。
「派手な実績」ではなく、「堅実な進路」が多い点こそ、東経大の特徴と言えるでしょう。
まとめ:東京経済大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
東京経済大学が「恥ずかしい」と言われる理由には、
・日東駒専の滑り止めというイメージ
・偏差値の変動
・派手なブランド力の不足
といった要素が影響しています。
しかし、それらはあくまで外部から見たイメージの問題であり、大学の本質を正確に表しているとは言えません。
東経大は、
・少人数制教育
・実学重視のカリキュラム
・堅実な就職支援
といった点に強みを持つ大学です。
「有名かどうか」「偏差値が高いかどうか」ではなく、
「自分に合っているかどうか」という視点で見れば、東経大は十分に魅力的な選択肢となり得ます。
「恥ずかしい大学」ではなく、
“堅実に学び、堅実に社会に出る大学”——それが東京経済大学の本当の姿だと言えるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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