県立広島大学はどんな大学?ネット上で【難しい】と言われている理由を調査
大学選びをする際、入試の難易度は受験生にとって非常に重要なポイントです。
「県立広島大学 難しい」と検索して、入試の内容や偏差値、学生生活、就職実績などを事前に調べる人も多いでしょう。
本記事では、県立広島大学が「難しい」と言われる理由について、入試制度や共通テストとの関係、大学の概要、就職先まで詳しく解説していきます。
受験を検討している方にとって、有益な判断材料になれば幸いです。
県立広島大学が難しいと言われている理由は2次試験が総合問題だから
県立広島大学の個別学力試験(いわゆる2次試験)は、一般的な教科試験とは異なり、「総合問題」や面接のみで評価される学部が多いのが特徴です。
例えば、地域創生学部の地域文化コースでは、記述式の総合問題が出題されます。
具体的な出題内容としては、
- 複数の課題文や図表を理解して、論理的に記述する問題
- 自分の意見や考えをまとめて表現する能力
- 数学や理科の知識は不要
- 英語の長文読解は出題されない
といった特徴があります。
このような試験形式は、一般的な「英語・数学・理科・社会」といった科目での対策とは大きく異なり、対策がしづらいという声が受験生の間で上がっているのです。
なお、県立広島大学のホームページでは過去問が公開されているため、受験を考えている方は事前に確認しておくことをおすすめします。
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県立広島大学が難しいと言われている理由は2次での逆転が難しいから

県立広島大学のもう一つの特徴は、「共通テスト」の配点比重が非常に高い点です。
たとえば、
- 地域創生学部 地域文化コース
共通テスト:700点、個別試験(総合問題):200点 - 保健福祉学部 健康福祉学科
共通テスト:800点、個別試験:面接200点
このように、共通テストの得点が合否に大きな影響を与えるため、共通テストで失敗すると、2次試験での「逆転合格」は難しいという声があります。
逆に言えば、共通テストで高得点を取ることが、合格への最重要ポイントだと言えるでしょう。
特に、英語や数学などの教科ではなく、記述式総合問題で差をつけるという対策は、通常の受験とは少し異なるアプローチが求められます。
県立広島大学とは

県立広島大学は、広島県にある公立大学で、2005年に県立広島女子大学・広島県立大学・広島県立保健福祉大学の3大学が統合して誕生しました。
2007年に法人化され、現在は「広島県公立大学法人」として運営されています。
大学の理念は「地域にねざした、県民から信頼される大学」。
その名のとおり、地域社会との連携を重視し、教育・研究活動を通じて地域貢献に力を入れています。
学部構成
- 地域創生学部
- 生物資源科学部
- 保健福祉学部
いずれも実践的な学びと地域密着型の教育を特徴としており、理系・文系問わず広い分野の学問を扱っています。
県立広島大学の難易度は

実際の難易度を示す一つの指標が「共通テスト得点率」です。以下に、各学部の参考得点率をまとめます。
学部 | 共通テスト得点率(目安) |
---|---|
地域創生学部 | 57%〜77% |
生物資源科学部 | 44%〜52% |
保健福祉学部 | 62%〜73% |
学部によって差があり、生物資源科学部は比較的入りやすいとされています。
一方で、地域創生学部の中には70%以上の得点率が求められる学科もあり、「難しい」と言われる理由の一つとなっています。
偏差値ではなく、得点率で見る点に注意が必要です。
卒業生の就職先は

県立広島大学は、地元広島を中心に安定した就職実績を誇ります。各学部別に主な就職先を見てみましょう。
地域創生学部
- エネコム
- 広島銀行
- ひろぎん証券
- NTTテクノクロス
- 広島県(中学校教諭・国語)
- 三井住友海上火災保険
- アウトソーシングテクノロジー など
生物資源科学部
- ひろしま農業協同組合
- 広島県(中学校教諭・理科)
- フジパングループ本社
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- はごろもフーズ
- 沢井製薬
- 山崎製パン など
保健福祉学部
- 県立広島病院
- 広島市立病院機構
- 神戸市民病院機構
- 脳神経センター大田記念病院
- 岡山大学病院
- 呉共済病院 など
地域の行政機関・医療機関・教育機関に多くの卒業生を送り出しており、「地域密着型」の教育方針が就職にも反映されています。
まとめ:県立広島大学はどんな大学?ネット上で【難しい】と言われている理由を調査
県立広島大学が「難しい」と言われる理由は、以下のようにまとめられます。
- 個別学力試験が記述式の総合問題や面接で、一般的な教科対策がしづらい
- 共通テストの配点比重が高く、2次試験での逆転が難しい
- 地域創生学部などは共通テスト得点率70%以上が求められることもあり、高得点が必要
- 地域との結びつきが強く、卒業後は行政・医療・教育機関などへの就職が多い
受験対策としては、共通テストでしっかり得点し、大学が求める記述力や課題解決力を養うことが鍵になります。
県立広島大学に進学したい方は、単なる偏差値だけでなく、試験形式や配点構成を理解したうえで、しっかりと準備を進めていきましょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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