福山市立大学は【難しい】のか?ネット上で「難しい」と言われている理由を考察
大学選びにおいて、ネット上の評判や口コミは気になるポイントの一つです。
「福山市立大学 難しい」という検索キーワードがサジェストに出てくると、不安に思う受験生や保護者もいるでしょう。
しかし、「難しい」という言葉には、ネガティブな意味だけでなく、入学難易度が高い=人気がある、質の高い教育を行っているというポジティブな側面もあります。
本記事では、福山市立大学がなぜ「難しい」と言われているのかをデータや事実に基づいて分析します。
福山市立大学が難しいのは倍率が高いから
まず最初に注目したいのは、入試倍率の高さです。
一般選抜の倍率
学部 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|
教育学部 | 2.4倍 | 3.0倍 |
都市経営学部 | 2.6倍 | 2.2倍 |
都市経営学部は年によって多少の変動がありますが、基本的に約2〜3倍の倍率。
これは全国的に見ても中堅の公立大学レベルです。
学校推薦型選抜の倍率
学部 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|
教育学部 | 4.7倍 | 6.0倍 |
都市経営学部 | 4.1倍 | 4.7倍 |
推薦入試は非常に狭き門。
特に教育学部は2023年には6.0倍という高倍率。
推薦での合格はかなり難しいと言えるでしょう。
✅ ポイント
倍率が高い理由は、「公立大学で学費が安い」「就職に強い」というメリットがあるため。
福山市立大学が難しいのは2次試験の総合問題が対策しづらいから

福山市立大学の2次試験は、一般的な科目試験ではなく総合問題が課されるのが特徴です。
教育学部の出題内容(例)
出題形式 | 内容 | 出典 |
---|---|---|
教科論述型 | 経済モデルと人間の利己的行動 | 伊藤隆敏『公共政策入門』 |
英文読解 | 新型コロナによるパンデミック | NASA公式資料 |
図表分析 | 交通事故統計 | 警視庁・総務省統計局など |
課題文読解 | 人の行動選択と認知バイアス | 鈴木宏昭『認知バイアス』 |
📝 特徴的なポイント
- 数学や英語、国語といった科目ごとの試験ではなく、総合的な思考力・読解力・分析力が問われる。
- 出典が学術書や政府の統計資料、NASAの英文記事など高度。
過去問の確認について
福山市立大学の公式サイトに過去問が掲載されていますが、著作権の関係で出題文そのものは非公開。問題の概要だけが確認できます。
✅ まとめると
- 他大学のように、単純に数学や英語の偏差値対策では不十分。
- 社会問題への理解、文章読解、データ分析、英語リーディング能力などの複合スキルが必要。
福山市立大学とは

福山市立大学は広島県福山市に位置する公立大学。
2011年に共学の四年制大学として開学しました。
学部構成
- 教育学部(定員100名)
児童教育学科(教育コース・保育コース) - 都市経営学部(定員150名)
都市経営学科
キャンパス
- 港町キャンパス
福山内港埋立地に立地し、駅からもアクセス良好。
大学の特徴
- 少人数教育で一人ひとりに手厚い指導
- 地元自治体や企業と連携した実践型の学び
- 学費は年間約53万円(公立大標準)で経済的負担が少ない
福山市立大学の難易度は

共通テスト得点率目安
学部 | 得点率 |
---|---|
教育学部 | 54%〜71% |
都市経営学部 | 57%〜65% |
✅ 目安
- 国公立大学の中では中堅クラス。
- 教育学部は比較的幅が広く、最低54%から高得点層は71%まで。
- 都市経営学部は安定して57〜65%のライン。
👉 他の広島県内の公立大学と比較すると、広島市立大学よりはやや易しめ、県立広島大学と同等クラス。
福山市立大学の卒業生の就職先は

教育学部
- 広島県教育委員会
- 福山市公立保育園
- その他各地の公立・私立学校、保育園
都市経営学部
- 福山市役所
- 岡山市役所
- 積水ハウス
- 中国銀行
- 常石造船
- 日本郵便
- 福山通運 など
✅ ポイント
- 公務員志望者が多く、就職率が高い。
- 地元企業や自治体とのコネクションが強い。
- 都市経営学部は民間企業への就職も安定。
まとめ|福山市立大学は【難しい】のか?ネット上で「難しい」と言われている理由を考察
結論として、福山市立大学は「簡単ではないが、しっかり対策すれば十分に合格が狙える大学」です。
- 倍率は2〜4倍程度で、決して低くはない。
- 2次試験の総合問題は、一般的な大学入試とは異なる高度な思考力を問われる内容。
- 共通テストの得点率は54〜71%が目安。
- 就職実績は非常に良好。教育・公務員・地元優良企業に強い。
「福山市立大学 難しい」と検索する人は不安に感じているかもしれませんが、正しい情報を知って、しっかり準備すれば怖くありません。
この記事が、進路選びの不安を解消し、あなたの目標達成の一助になれば幸いです。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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