公立千歳科学技術大学は【やばい】【Fラン】?ネット上で「Fラン」と言われている理由を考察
「公立千歳科学技術大学 やばい」「公立千歳科学技術大学 Fラン」といった検索ワードがサジェストに表示されることがあります。
このようなワードを目にした受験生や保護者の方は、不安になることもあるかもしれません。
しかし、結論から言えば、公立千歳科学技術大学はFラン大学ではありません。
また、「やばい」と言われる背景には、誤解や偏った情報が影響している可能性もあります。
この記事では、公立千歳科学技術大学が「やばい」「Fラン」と言われている理由を考察していきます。
公立千歳科学技術大学はFランと言われてやばい
まず、「Fラン」とは一般的に「偏差値が不明」「入試でほぼ全入」などの大学に対して、揶揄的に使われる俗称です。
しかし、公立千歳科学技術大学の偏差値は45.0〜50.0で、Fランには該当しません。
さらに、同大学の2023年・2024年の全選抜合計の倍率は約2.5倍となっており、「誰でも入れる大学」とは言えない状況です。
また、受験には共通テストが必須であるため、一定の学力がなければ合格は難しいといえます。
結論として、「公立千歳科学技術大学はFランだからやばい」というのは事実とは異なる偏見に過ぎません。
公立千歳科学技術大学がFランと言われるのは地方の公立大学だから

実は、「地方の公立大学=Fラン」と認識されやすい傾向があります。
以下のような例がそれを裏付けています。
- 旭川市立大学 Fラン
- 名寄市立大学 Fラン
- 青森公立大学 Fラン
- 島根県立大学 Fラン
- 長崎県立大学 Fラン
いずれも地方の公立大学でありながら、実際には偏差値が40台後半〜50前後の大学が多く、「Fラン」というレッテル貼りは妥当ではありません。
特に公立大学は地域に根ざした高等教育機関として、自治体が設立しており、教育・研究の質も一定以上に保たれています。
共通テストも課されるため、「実力勝負の入試」が行われています。
地方に立地しているというだけで「Fラン」と見なすのは、あまりにも短絡的です。
公立千歳科学技術大学とは

公立千歳科学技術大学は、北海道千歳市に本部を置く公立大学です。
もともとは1998年に公設民営方式(自治体主導で設立され、民間が運営)で開学しましたが、2019年4月からは完全な公立大学へと移行しています。
所在地
- 北海道千歳市美々758番地65(新千歳空港からも近く、交通アクセスは良好)
学部構成
- 理工学部
- 応用化学生物学科
- 電子光工学科
- 情報システム工学科
学生数は1,000人弱と小規模ではありますが、その分少人数制教育が徹底されており、きめ細やかな学修支援が受けられます。
公立千歳科学技術大学の偏差値は

理工系学部の偏差値を見てみましょう。
学科 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
---|---|---|
応用化学生物学科 | 45.0〜47.5 | 61%〜67% |
電子光工学科 | 45.0〜50.0 | 63%〜72% |
情報システム工学科 | 47.5〜50.0 | 65%〜70% |
全国的に見ても、理系公立大学としては標準的な学力レベルであり、「Fラン」と揶揄されるような水準ではありません。
卒業生の就職先は

公立千歳科学技術大学の卒業生は、道内外の企業・公的機関に多く就職しています。以下は主な就職先の一例です。
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 北海道庁
- 札幌市役所
- NTTデータ北海道
- パーソルAVCテクノロジー
- ソフトクリエイトホールディングス
- エコモット株式会社
- ケイシイシイ(お菓子の製造販売)
- 株式会社あらた(卸売業)
- iD株式会社(システム開発)
理系就職に強い大学であり、学んだ分野を活かして安定企業・公務員に就職している例も多く見受けられます。
まとめ:公立千歳科学技術大学は【やばい】【Fラン】?ネット上で「Fラン」と言われている理由を考察
この記事では、「公立千歳科学技術大学 やばい」「公立千歳科学技術大学 Fラン」といったネット上の言説について検証しました。
結論としては、次の通りです。
- 偏差値45〜50で、倍率も高め → Fランではない
- 共通テストが必要な公立大学 → 一定の学力が必要
- 少人数制で理系に特化した大学 → 専門性が高く、就職にも強い
- 地元自治体や企業と連携した教育 → 実践力のある人材を育成
SNSや掲示板ではネガティブなワードが独り歩きしがちですが、実際の公立千歳科学技術大学は、地域に密着し、就職にも強い理工系公立大学です。
進学先を検討する際には、偏見に惑わされず、大学の実態とあなたの目的に合っているかどうかを冷静に判断することが大切です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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