名古屋文理大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「名古屋文理大学 やばい」という検索ワードが気になってこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
ネット上で「やばい」と言われる大学には、偏差値が低い、定員割れしている、就職に不安があるなど、さまざまな理由が挙げられることが多いです。
しかし、実際に調べてみると、そうしたイメージとは異なる実態も見えてきます。
本記事では、名古屋文理大学がやばいと言われている理由について考察していきます。
名古屋文理大学はFランと言われてやばい
まず、よくネット上で話題になる「Fラン大学」というレッテルについて見ていきましょう。
名古屋文理大学の偏差値は以下の通りです。
- 健康生活学部:偏差値35.0~37.5
- 情報メディア学部:偏差値40.0
偏差値だけを見れば、確かに「難関大学」とは言えない水準です。
そのため、「Fラン」と揶揄されることがあるのも事実です。
しかし、偏差値はあくまで入学の難易度を示す目安であって、大学の教育の質や設備、学生の努力次第で得られる成果とは別問題です。
名古屋文理大学では、現場で即戦力となる実践的な学びを重視しています。
たとえば、健康生活学部では臨床栄養実習室、栄養教育実習室などの設備が整っており、管理栄養士や食品関連のプロを目指す学生にとっては学びやすい環境です。
また、情報メディア学部では、映像・レコーディングスタジオや最新の情報機器を活用した実習が行われており、コンテンツ制作やIT分野を志す学生にとっても魅力的な環境が整っています。
名古屋文理大学は定員割れと言われてやばい

「定員割れしている大学はやばい」との声もネット上にはありますが、名古屋文理大学の入試倍率を確認してみると、実際には定員割れしていません。
- 2024年
- 健康生活学部:1.1倍
- 情報メディア学部:1.3倍
- 2023年
- 健康生活学部:1.1倍
- 情報メディア学部:2.4倍
つまり、毎年一定の志願者を集めており、人気のある学部も存在します。
特に情報メディア学部は、メディア系・IT系志望者に注目されているようです。
「定員割れ=やばい」という一面的な評価ではなく、学部ごとの傾向を見ることが重要です。
名古屋文理大学とは

名古屋文理大学は、愛知県稲沢市に本部を置く私立大学で、1956年に前身が創立され、1999年に大学として設置されました。
大学の教育テーマは「食と栄養と情報」。
このテーマに沿った2つの学部が設置されています。
- 健康生活学部(管理栄養士や食関連産業を目指す)
- 情報メディア学部(メディア・IT業界志望者向け)
特に近年では、ICT教育にも注力しており、入学者全員にタブレット端末を無償配布。
Wi-Fi環境も学内全体に整備されており、デジタル時代に対応した学びが可能です。
地域貢献にも積極的で、学生が地域の高齢者向けに栄養指導や食事イベントを行うなど、社会との接点を意識した実践教育が行われています。
名古屋文理大学の偏差値は

より詳細な偏差値・共通テスト得点率は以下の通りです。
学部 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
---|---|---|
健康生活学部 | 35.0〜37.5 | 42%〜48% |
情報メディア学部 | 40.0 | 53%〜65% |
健康生活学部は比較的入学しやすい水準ですが、国家資格(管理栄養士など)を目指すには、入学後の努力が大前提となります。
情報メディア学部は、映像・音響・CG・プログラミング・情報処理など、専門的なスキルを習得できる環境が整っているため、偏差値以上に中身が重視される分野ともいえます。
卒業生の就職先は

実際のところ、名古屋文理大学の就職先は堅実です。以下に学部別の主な就職先をまとめました。
健康生活学部の主な就職先:
- 名古屋市立大学病院
- 三重県立大学附属病院
- 日本ゼネラルフード
- 日清医療食品
- LEOC(給食業務大手)
- フジパングループ本社
- タカラ食品
- タニザワフーズ など
情報メディア学部の主な就職先:
- アルテマ・エンターテイメント(映像制作系)
- 飯田ケーブルテレビ
- 日本電通(IT系)
- 旭情報サービス
- テクノプロ・デザイン社
- パーソルR&D
- 誉高等学校(教員就職) など
医療・福祉・食品・情報技術・教育といった安定業界に就職している実績が見られ、「やばい」と言われるような不安定な進路ではありません。
まとめ|名古屋文理大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「名古屋文理大学 やばい」というワードには、偏差値や定員など表面的なデータからくるネガティブな印象が含まれています。
しかし実際には、
- 定員割れしていない
- ICT教育・実習施設が充実している
- 国家資格や就職先が堅実
- 実践的な教育が展開されている
といったポジティブな側面も多く、「やばい」と一言で片付けるにはもったいない大学です。
偏差値だけで判断せず、自分がどんな分野で活躍したいのか、どんな環境で学びたいのかを見極めることが、大学選びで本当に大切なのではないでしょうか。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています
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