羽衣国際大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「羽衣国際大学 やばい」という検索ワードを目にすると、「Fラン」「就職は大丈夫?」」といった不安を抱く声が一部見受けられます。
本記事では、羽衣国際大学が本当に「やばい」のかどうか、ネット上で言われている評価を整理しながら、大学の実態を客観的に分析していきます。
進学を検討している高校生や保護者の方、あるいは再進学や編入を検討している社会人の方にも、ぜひ参考にしていただければと思います。
羽衣国際大学はFランと言われてやばい
まず、「羽衣国際大学はFラン」と言われる理由の一つが、偏差値の低さです。
羽衣国際大学の偏差値35.0です。
確かに、全国的な大学ランキングでは下位に位置するため、「Fラン」と分類されることがあるのも事実です。
しかし、偏差値が低いこと=大学としての価値が低い、とは一概に言えません。
偏差値はあくまでも「入りやすさ」の目安であり、学びの質や就職支援体制、在学中の経験など、大学選びにおいては総合的な観点で判断する必要があります。
羽衣国際大学の就職決定率がやばい

「羽衣国際大学 やばい」と言われる一方で、就職決定率の高さには注目すべきです。
学部 | 卒業者数 | 就職者数 | 就職希望者を分母とする就職決定率 |
---|---|---|---|
現代社会学部 | 126人 | 103人 | 99.04% |
人間生活学部 | 106人 | 82人 | 97.62% |
合計 | 232人 | 185人 | 98.40% |
この数字からも分かるように、就職希望者のほぼ全員が進路を決定しているという実績があります。
特に人文社会系の学部でここまで高い就職率を維持している大学は全国的にも限られています。
この背景には、羽衣国際大学独自のキャリア実習やインターンシップ制度が大きく影響しています。
- キャリア実習(1・2年生対象)
夏季・春季休暇中に、5日間・10日間・20日間(1単位)で、企業や団体などで就業体験を行います。 - インターンシップ(3・4年生対象)
実施期間に応じて最大4単位まで取得可能。実社会でのリアルな仕事経験が、自己理解と進路選択に直結します。
これらの取り組みを通じて、「働くこと」の現実を知るだけでなく、就職に向けた意識づけや職業観の形成にもつながっています。
羽衣国際大学とは

羽衣国際大学は、大阪府堺市にある私立大学です。
もともとは1923年に開校した「羽衣高等女学校」をルーツに持ち、羽衣学園短期大学を経て、四年制大学として1990年に開学しました。
建学の精神は「愛真教育に基づく自由・自主・自律・個性尊重の人間教育」。また、「共生社会において主体的に行動する実践的職業人の育成」を大学の使命としています。
学部は以下の2つです。
- 現代社会学部:メディア、ビジネス、地域社会など幅広い視点で現代社会を学ぶ
- 人間生活学部:食物栄養や保育・教育、心理など「生活」に密着した分野を学ぶ
また、国際交流にも積極的で、アメリカ、オーストラリア、中国、韓国など22校の海外大学と提携しており、語学研修や異文化体験プログラムが豊富です。
羽衣国際大学の偏差値は

あらためて、羽衣国際大学の偏差値は以下のようになっています。
- 現代社会学部:偏差値35.0(共通テスト得点率49%~60%)
- 人間生活学部:偏差値35.0(共通テスト得点率48%~56%)
偏差値だけを見ると、確かに「入りやすい大学」と言われるかもしれません。
しかし、学力のボーダーが低いことは「多様な背景を持った学生が集まる大学」とも言えます。
むしろ、入学後に何を学び、どう成長するかの方がはるかに重要です。
卒業生の就職先は

羽衣国際大学の卒業生は、公務員・企業・医療福祉など、幅広い分野に就職しています。
- 現代社会学部
大阪府警察、ヨドバシカメラ、和歌山市役所 など - 人間生活学部
大阪市教育委員会、国立病院機構近畿グループ、山崎製パン など
特定の業界や企業に限らず、多様な進路に対応できるキャリア教育が評価されていることがうかがえます。
まとめ|羽衣国際大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「羽衣国際大学 やばい」というワードだけを見ると、ネガティブな印象を持つかもしれません。
しかし、実際には以下のようなポジティブな要素も多数あります。
- 就職決定率98.4%という高い実績
- キャリア教育やインターンシップ制度の充実
- 22校との海外提携による国際経験のチャンス
- 歴史ある教育機関としての伝統と実績
もちろん、偏差値の面で「Fラン」と呼ばれることもありますが、それはあくまで一面に過ぎません。
大学での学びや経験、支援体制を重視したい方にとって、羽衣国際大学は「やばい」どころか、しっかりと将来を見据えた学びができる大学だと言えるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
コメント