松蔭大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
インターネット上で大学名を検索すると、「○○大学 やばい」「○○大学 恥ずかしい」といった関連ワードが表示されることがあります。
この記事では、神奈川県厚木市にある松蔭大学(しょういんだいがく)について、「やばい」と言われる理由を考察していきます。
結論から言えば、松蔭大学が「やばい」と言われる理由には偏差値の低さ(BF)や知名度の低さが挙げられる一方で、少人数教育や高い就職内定率といった「やばい=すごい」一面も存在しています。
では、順を追ってその真相を見ていきましょう。
松蔭大学はFランと言われてやばい
まず注目すべきは、松蔭大学の偏差値がすべての学部でBF(ボーダーフリー)とされている点です。
BFとは、一般的に「偏差値で測れない=受験者が少ないため偏差値が算出できない」状態を指します。そのため、ネット上では「Fラン大学」と揶揄されることが多くなっています。
しかし、単に偏差値が低いからといって教育の質まで低いとは限りません。松蔭大学は「知行合一(ちこうごういつ)」=知識を学び、それを実践するという理念を掲げており、教育に対する明確なビジョンを持っています。
特に特徴的なのは、1人の教員が担当する学生が約10名程度という少人数教育です。
学生一人ひとりと向き合った指導が行われており、「面倒見がいい大学」として高い評価を得る理由にもなっています。
松蔭大学の内定率がやばい

偏差値こそBFですが、松蔭大学の就職内定率は年々上昇傾向にあります。
- 令和4年度:87.5%
- 令和5年度:88.3%
- 令和6年度:91.6%
これらの数値は、経営文化学部・コミュニケーション文化学部・観光メディア文化学部・看護学部の平均値であり、決して低い水準ではありません。
むしろ、「Fラン」と呼ばれる大学の中では上位水準とも言えます。
松蔭大学では、経験豊富なキャリアコンサルタントが個別対応を行っており、就職活動のサポート体制は非常に充実しています。
企業との連携やインターンシップの機会も整っており、地元企業を中心とした就職先へのパイプが強いのも特徴です。
松蔭大学とは

松蔭大学は、神奈川県厚木市森の里若宮9-1に位置する私立大学で、2000年に大学として設立されました。
前身は1941年に設立された教育機関であり、比較的新しい大学と言えます。
教育理念は先述の通り「知行合一」。
理論と実践を融合させる学びを重視しており、現場対応力を身につけた人材の育成に力を入れています。
また、同法人が運営する系列校には、松蔭大学附属中学・高校、松蔭幼稚園なども存在し、幼児教育から高等教育まで一貫した教育体制が整っている点も特徴です。
よく混同される「神戸松蔭女子学院大学」や「松蔭女子学院大学」とは別系列ですので注意しましょう。
松蔭大学の偏差値は

以下が、2025年度時点の松蔭大学の学部と偏差値です:
- 経営文化学部:BF
- コミュニケーション文化学部:BF
- 観光メディア文化学部:BF
- 看護学部:BF
全学部がBF(ボーダーフリー)であることから、入学難易度は高くありません。
学力試験よりも人物重視の選抜を行っている点からも、「誰でも入れる大学」と誤解されがちですが、入学後の指導体制には定評があります。
卒業生の主な就職先

松蔭大学の卒業生の進路を見ると、地元企業や病院、公共機関など堅実な就職先が目立ちます。
経営文化学部
- 第一貨物
- ネクステージ
- JAあつぎ
- セントラル警備
- 日本郵便 など
コミュニケーション文化学部
- APパートナーズ など
看護学部
- 東名厚木病院
- 座間総合病院
- 平塚市民病院
- 海老名総合病院
- 相模台病院 など
看護学部に関しては、地元の医療機関に多数の就職実績があり、地域密着型の就職支援が機能していることがうかがえます。
まとめ:松蔭大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「松蔭大学 やばい」というワードがネット上に存在するのは事実です。
しかし、その多くは偏差値がBFであることや知名度が低いことに由来するものであり、教育の中身や就職実績までを見た評価とは言えません。
実際には、以下のような「やばい=すごい」ポイントもあります:
- 教員1人あたり10人程度の少人数制
- 地域密着のキャリアサポートで就職内定率90%超え
- 教育理念「知行合一」に基づいた実践型教育
ネームバリューや偏差値だけでなく、自分が何を学び、どう成長したいのかを基準に大学選びをすることが大切です。
松蔭大学は「やばい」と一蹴される大学ではなく、地に足のついた学びを求める学生にとっては、十分に選択肢となる大学なのです。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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