宝塚大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
ネット上で「宝塚大学 やばい」というワードを見て、実際に検索すると、大学名と一緒に「潰れる」「就職できない」「Fラン」といったネガティブなワードが並んでいます。
芸術系・医療系の学部を持つ特色ある私立大学であるにもかかわらず、なぜネット上では「やばい」と言われるのでしょうか?
本記事では、宝塚大学の現状や偏差値、学部構成、就職実績、過去の出来事などから、「やばい」とされる理由を整理し、実際のところどうなのかを検証していきます。
宝塚大学は潰れると言われてやばい
まず、「宝塚大学は潰れるのでは?」という声について考察してみましょう。
宝塚大学はかつて兵庫県宝塚市にキャンパスを構え、「宝塚造形芸術大学」として運営されていました。
しかし、2016年度に宝塚市の造形芸術学部の学生募集を停止。
さらに2021年には大学本部も宝塚市から大阪市に移転しました。
これにより、宝塚キャンパスは事実上の閉鎖となり、「宝塚」の名前を持つ大学でありながら、現在は宝塚市にキャンパスが存在しないという状況になっています。
この流れから「キャンパス閉鎖=経営不安」「潰れるのでは?」といった声が出てきたと推察されます。
しかし実際には、東京・大阪で教育体制を維持しながら運営を継続しており、法人としての活動は今も継続中です。
「潰れる」という噂は過去の出来事の印象が引きずられているだけの可能性が高いといえるでしょう。
宝塚大学東京メディア芸術学部は就職に不向きと言われてやばい

「芸術系の学部=就職できない」というイメージが一般にあるのも事実です。
特にマンガ、アニメ、ゲームといった領域は競争が激しく、安定した職に就くのが難しいとされがちです。
しかし、宝塚大学の東京メディア芸術学部の就職内定率は、2017年が97%、2018年が94%と高い水準を記録しています。
これは大学側のキャリア支援体制によるもので、1年次から就職を見据えたセミナーや個別相談など、学生に寄り添ったサポートが行われています。
もちろん、クリエイティブ業界は成果主義の面もあり、就職してからの継続や実績形成は個人の努力にも依存します。
ですが、実績として有名企業への就職例(任天堂、Klab、レアゾンなど)も確認されており、決して「就職できない大学」ではありません。
宝塚大学とは

宝塚大学は、1966年創立・1987年大学設置の比較的新しい私立大学です。
前身は「関西女子美術短期大学」で、当初は女子美術教育に特化していましたが、現在は共学化し、医療とメディア芸術の二本柱で展開しています。
主な学部・学科
- 東京メディア芸術学部
- マンガ領域
- アニメーション領域
- ゲーム領域
- メディアデザイン領域
- イラストレーション領域
- 看護学部(大阪梅田キャンパス)
- 看護学科
かつての芸術色の強い「宝塚造形芸術大学」から、実学としての看護分野を取り入れたことで、大学としての安定性を図っている印象です。
キャンパスの立地もアクセスの良い大阪梅田・東京新宿と都市型大学として魅力的なロケーションとなっています。
宝塚大学の偏差値は

宝塚大学の偏差値は以下の通りです(パスナビより):
学部 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
---|---|---|
東京メディア芸術学部 | 約55% | 35.0 |
看護学部 | 約60% | 35.0 |
偏差値で見れば、確かにいわゆる「Fランク大学」とされる水準です。
しかし、偏差値だけでは教育の質や大学の実績は語れません。
特に芸術系・医療系は偏差値に現れにくい分野であるため、学内環境や個別サポート体制などの“中身”を見る必要があります。
卒業生の就職先は

実際に、宝塚大学の卒業生がどのような企業に就職しているのかを見てみましょう。
東京メディア芸術学部
- 任天堂
- Klab
- ゼロワン
- G2studio
- スタジオリングス
- レアゾンホールディングス
- SPIN TECHNOLOGY
- ブラウニーズ
ゲーム・アニメ・メディア関連の有名企業が並びます。競争が激しい業界ですが、しっかりスキルを身につけた学生には大手就職の道も開かれていることが分かります。
看護学部(2023年度実績)
- 星ヶ丘医療センター
- 多根総合病院
- 淀川キリスト教病院
- 大阪市立総合医療センター
- 神戸マリナーズ厚生会病院
- 吹田市民病院 など
関西の有力医療機関への就職実績が多く、看護師国家試験合格率も安定しています。
専門職としてのキャリアを志す人にとっては十分な環境といえます。
まとめ:宝塚大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「宝塚大学 やばい」という言葉には、かつてのキャンパス閉鎖や偏差値の低さといった背景があるのは事実です。しかし、実態を見てみると、
- 潰れてはいないどころか、都市部に拠点を移し堅実に運営中
- 看護とメディア芸術という実践力重視の分野でキャリア支援が充実
- 偏差値こそ低いが、就職実績には強みあり
といったポイントから、「やばい」と断定するには早計であることが分かります。
進学を検討している方にとって重要なのは、偏差値ではなく“何を学び、どんな環境で成長できるか”です。
宝塚大学は、都市型で少人数制教育を大切にしている大学として、芸術・医療の分野で着実に人材育成を行っている大学です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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