東京医療学院大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「東京医療学院大学 やばい」という検索をされた方は、おそらくこの大学の評判や進学の価値について不安を感じていることでしょう。
実際、ネット上では「国家試験合格率が低い」「就職が不安」といった声も見受けられます。
しかし、一方で国家試験の合格実績や就職先を調べると、一定の成果をあげていることも事実です。
この記事では東京医療学院大学が「やばい」と言われている理由について考察していきます。
東京医療学院大学の国家試験合格率がやばい
まず気になるのは国家試験の合格率です。医療系の大学において、ここは進路選びの最重要ポイントのひとつと言えるでしょう。
看護師国家試験合格率(2024年3月卒業生実績)
88.2%
全国平均と比較すると若干下回っているものの、大きく劣っているわけではありません。
一定の合格実績を出しており、合格を目指せる環境が整っているといえます。
理学療法士国家試験合格率(2024年)
89.3%(全国平均:86.6%)
全国平均を上回る合格率です。しっかり学習すれば合格が狙える水準であり、「やばい」とされるような極端な低水準ではありません。
作業療法士国家試験合格率(2024年)
79.2%(全国平均:77.9%)
こちらも全国平均をやや上回っており、学科ごとの教育に一定の実績があることが伺えます。
こうした数字からは、「東京医療学院大学の国家試験合格率はやばい」と一概に言うことはできません。
むしろ、学習環境と本人の努力次第で十分な成果が得られる大学といえるでしょう。
東京医療学院大学はFランと言われてやばい

ネット上では「Fラン大学だからやばい」という声が一定数見受けられます。
確かに、進研模試などによる偏差値は以下の通りで、決して高くはありません。
- 偏差値:BF〜37.5
- 共通テスト得点率:35%〜45%
ただし、医療系大学の場合、偏差値よりも「資格取得と就職実績」が評価される傾向があります。
偏差値が低い=悪い大学という単純な図式は当てはまりません。
また、東京医療学院大学では早期実習やボランティア活動を重視し、医療現場で求められるコミュニケーション力や実践力を身につける教育に力を入れています。
これは、入試偏差値よりも「卒業後の力」を重視している表れとも言えるでしょう。
東京医療学院大学とは

東京医療学院大学は、東京都多摩市落合に位置する私立大学で、2012年に設立されました。
元々は廃校となった小学校の跡地を活用しており、地域との連携も意識した運営がされています。
学部構成
- 保健医療学部
- 看護学科
- リハビリテーション学科
- 理学療法学専攻
- 作業療法学専攻
キャンパスは多摩ニュータウン内にあり、周囲には恵泉女学園大学や国士舘大学、桜美林大学などもあります。
落ち着いた学習環境の中で医療の専門知識を学べるのが特徴です。
東京医療学院大学の偏差値は

繰り返しになりますが、偏差値はBF(ボーダーフリー)〜37.5と、全国の大学の中でも低めの水準です。
ただし、医療系大学は志望者の分母が小さく、実習重視・地域密着型の教育が行われることから、単純な偏差値比較では本質が見えづらい点もあります。
偏差値はあくまで「入口」の話です。
大切なのは「出口(卒業後の進路)」ですので、次に就職先の実績を見てみましょう。
卒業生の就職先は

東京医療学院大学の卒業生は、都内を中心とした医療機関への就職が目立ちます。
看護学科の主な就職先
- 立川病院
- 昭和大学病院
- 国立病院機構 災害医療センター
- 東京医科大学八王子医療センター など
理学療法学専攻の主な就職先
- 永生病院
- いしばし整形外科給田診療所
- 佐藤病院
- 緑成会病院
- 多摩川病院 など
作業療法学専攻の主な就職先
- さがみリハビリテーション病院
- 高島平中央総合病院
- 多摩平の森の病院 など
医療機関への就職率は高く、国家資格を活かして安定したキャリア形成ができていることが分かります。
特に、都内および首都圏の医療施設とのつながりが強い点は、地元志向の学生にとって大きなメリットと言えるでしょう。
まとめ|東京医療学院大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「東京医療学院大学 やばい」という言葉に対して、偏差値やネット上の声だけで判断するのは早計です。
確かに偏差値は高くないものの、以下のような強みがあります。
- 国家試験の合格率は全国平均以上の学科もある
- 医療機関への就職実績が豊富
- 実習やボランティアを重視した教育体制
- 地域に根ざしたキャンパスと教育理念
むしろ、医療分野で現場に強い人材を育てる大学として、独自の立ち位置を築いていると言えるのではないでしょうか。
結論として、「東京医療学院大学はやばい」という評価は一面的であり、実際には安定した進路実績を持つ医療系大学のひとつです。
医療職を目指す方にとって、真剣に検討する価値のある大学であることは間違いありません。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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