教育学部では何を学ぶ?「向いてる人の性格」や「将来の職業」を徹底解説
「教育学部って先生になる人が行くんでしょ?」と思っていませんか?
もちろん教員養成は教育学部の大きな柱ですが、それだけではありません。
教育とは「人の成長を支える営み」であり、近年は心理学、福祉、社会学、ICT教育など、さまざまな分野と融合して学べる学部になっています。
この記事では、教育学部で学べる内容、向いている人の特徴、卒業後の進路などをわかりやすく解説します。
教育学部とは?何を学ぶのか
教育学部は「教育とは何か」を多面的に探究する学部です。
教員になるための専門知識・スキルだけでなく、教育制度、発達心理、カリキュラム開発、教育評価、教育ICT、障害児教育、国際教育なども学びの対象です。
主な学びの領域 | 内容例 |
---|---|
教育原理・教育制度 | 日本と世界の教育制度、教育史の理解 |
発達心理学 | 子どもの心の発達段階、発達支援 |
教科教育法 | 国語・算数・理科など各教科の教え方 |
教育実習 | 学校現場での実践的な指導体験 |
特別支援教育 | 障害のある子どもへの教育アプローチ |
ICT教育 | タブレットやアプリを使った学習支援 |
大学によっては保育・幼児教育、小学校教育、中高教員養成、教育政策、教育心理などに分かれて専攻するケースもあります。
教育学部に向いている人の特徴

教育学部は、以下のような人に向いています。
向いている人
- 子どもや人の成長に関心がある
- 人にわかりやすく伝えるのが得意
- 人の気持ちに寄り添える
- 教育に課題意識を持っている
- 学校現場で働きたい、社会貢献がしたい
向いていない人
- 人前に立つのが極端に苦手
- 子どもと接するのが苦手
- 教育の制度や社会的役割にあまり興味がない
▶ 「教える」ことが好き、「育てる」ことに興味がある人にはぴったりです。
教育学部の卒業後の進路や就職先

教員志望者が多いですが、それ以外の道も多様化しています。
分野 | 主な職種・進路 |
教育 | 小学校・中学校・高校・特別支援学校の教員、塾・予備校講師、教育支援NPOなど |
公務員 | 教育委員会職員、児童相談所、福祉行政職など |
一般企業 | 人事・教育担当、研修企画、CSR、教育系ベンチャーなど |
大学院進学 | 教育学、心理学、福祉、国際教育などの研究分野へ |
▶ 「教員免許」を持つこと自体が大きな強みになります。
教育学部が有名な大学【進学先の参考に】

大学名 | 特徴 |
東京学芸大学 | 教員養成に特化した国立大学。全国から教育志望者が集まる。 |
広島大学 教育学部 | 教育学研究の伝統校。特別支援や心理系にも強み。 |
上越教育大学 | 現職教員の学び直しや大学院教育に定評あり。 |
北海道教育大学 | 各地のキャンパスで地域密着の教員養成。 |
早稲田大学 教育学部 | 私立文系の中で教育と他分野の融合に力を入れている。 |
高校生のうちに頑張っておくとよい科目

- 国語:教える力、文章力の基盤
- 英語:英語教員・グローバル教育を目指すなら必須
- 数学・理科:中高教員を目指すなら教科によって必要
- 公民・倫理:教育制度や教育の意味を考える素地に
▶ 加えて「読書量」や「人との関わりの経験」も、将来の学びにつながります。
まとめ|教育学部は人の可能性を広げる学びの場
教育学部は「教員になるための場所」でもあり、「教育を学問として捉える場所」でもあります。
人と関わる力、社会を見る視点、自分の伝える力を伸ばすには最適の環境です。
教育学部は、人を育てることで、自分自身も育てられる場所です。
「子どもが好き」「誰かの成長を支えたい」「社会をよくしたい」と思う高校生にとって、教育学部はきっと魅力ある選択肢になるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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