新潟県立大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「新潟県立大学 やばい」という検索ワードを見て、不安になった受験生や保護者の方もいるかもしれません。
実際に検索すると、「やばい」「Fラン」といったネガティブなワードが登場することもあります。
しかし、それらの情報は本当に正しいのでしょうか?
本記事では、新潟県立大学についてネット上で「やばい」と言われる理由を整理し、大学の実態や評価、就職状況、学びの特徴を冷静に分析していきます。
噂に惑わされず、正確な情報をもとに判断することが大切です。
新潟県立大学はFランと言われてやばい
まず最も多く見られるのが、「新潟県立大学はFランでは?」という声です。
確かに偏差値は【45.0〜47.5】と高くはない部類に入ります。
しかし、新潟県立大学は公立大学です。
私立大学のいわゆる“Fラン”とは意味合いが大きく異なります。
さらに、大学全体として学生生活を支援する体制が整っています。
たとえば、語学学習を個別に支援する「SALC(Self Access Learning Center)」や、ICT活用による英語学習支援施設「CALL(Computer-Assisted Language Laboratory)」といった設備が整備され、学びの質向上に貢献しています。
つまり、新潟県立大学は“Fラン”というレッテルには当てはまりません。
新潟県立大学は評価が分かれてやばい?頭いいとも言われている理由

ネット上では、「やばい」と言われる一方で、「頭いい」といった声も見られます。
その理由の一つが就職率の高さです。
以下は、令和5年度卒業生の進路状況です(令和6年5月1日現在)
学部学科 | 卒業者数 | 就職希望者 | 就職者数 | 就職率 |
---|---|---|---|---|
国際地域学部 | 176人 | 162人 | 155人 | 95.7% |
子ども学科 | 54人 | 53人 | 53人 | 100% |
健康栄養学科 | 41人 | 38人 | 38人 | 100% |
国際経済学部 | 90人 | 84人 | 82人 | 97.6% |
合計 | 361人 | 337人 | 328人 | 97.3% |
この数字からも分かるように、新潟県立大学は非常に高い就職実績を誇っています。
これは大学側が単に学問だけでなく、「社会に出る」準備にも力を入れている証です。
新潟県立大学とは

新潟県立大学は、新潟県新潟市東区海老ヶ瀬に本部を置く公立大学です。
2009年に開学した比較的新しい大学ですが、その背景には「県民の高等教育ニーズの高まり」がありました。
前身は県立新潟女子短期大学であり、それを改組して誕生したのがこの大学です。
現在の学部構成は以下の通りです。
- 国際地域学部 国際地域学科
- 人間生活学部
- 子ども学科
- 健康栄養学科
- 国際経済学部 国際経済学科
- ※2025年度からは「データサイエンス経済(DSE)コース」を新設。
国際系、子ども教育、栄養、経済といった、社会的ニーズの高い分野をカバーしており、地域や社会との接点が強い大学です。
新潟県立大学の偏差値は

それでは気になる偏差値について確認しましょう。
- 国際地域学部:偏差値45.0〜47.5(共通テスト得点率 65〜70%)
- 人間生活学部:共通テスト得点率は58〜68%
- 国際経済学部:偏差値45.0(共通テスト得点率 65〜68%)
偏差値だけで「やばい」と判断するのは危険です。
共通テストで6割以上の得点が求められるという点を考えると、決して簡単ではない入試水準であることが分かります。
また、受験者数に対して倍率も一定あり、地元では人気の大学です。
卒業生の主な就職先

就職率が高いだけでなく、実際の就職先の質も見逃せません。以下に学部ごとの主な就職先を紹介します。
国際地域学部
- 新潟交通
- ワークポート
- 新潟市職員 など
人間生活学部(子ども学科・健康栄養学科)
- 新潟市職員
- 中蒲原福祉会
- しらとり台保育園 など
国際経済学部
- 大光銀行
- 新潟交通
- 長野信用金庫
- 燕市職員 など
いずれも地元や地域社会とのつながりが強く、地方就職に強い大学であることがうかがえます。
まとめ:新潟県立大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「新潟県立大学 やばい」というキーワードで不安を感じていた方へ、もう一度まとめます。
- 偏差値は確かに高くはないが、公立大学としては標準的な水準
- 学生支援・語学教育環境が整備されている
- 就職率は97%以上と非常に高い
- 地域に根ざした就職先が多く、実績がある
- 新しい学部・コースの設置で今後の成長も期待される
つまり、「やばい」とは真逆の、“地に足のついた堅実な大学”と言えるでしょう。
特に地元志向の学生にとっては、良い進学先です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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