東京医科大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「東京医科大学 やばい」という検索キーワードをネット上で目にすることがあります。
東京医科大学といえば、都心・新宿に本部を置く歴史ある私立医科大学のひとつですが、なぜこのようなネガティブな言葉と結びつけられてしまっているのでしょうか。
この記事では、東京医科大学が「やばい」と言われる理由を深掘りしつつ、誤解と事実を整理し、同大学の実際の実力や現在の評価についても紹介します。
医療系の進路を検討している受験生や保護者の方にとって、冷静で正確な判断材料となる情報を提供します。
東京医科大学はイメージが悪いと言われてやばい
東京医科大学が「やばい」と言われる主な理由のひとつが、2018年に発覚した入試不正問題です。
この事件は社会的にも大きな衝撃を与え、全国の私立医大への信頼を揺るがすものとなりました。
発端は、文部科学省の元局長が自らの息子を東京医科大学に裏口入学させたとして逮捕された「文部科学省汚職事件」。
この事件をきっかけに、東京医科大学が女子受験生や浪人生に対して一律に減点を行っていたことが明らかになりました。
これは明らかに不正であり、教育機関としての信頼を大きく損なう出来事となりました。
東京医科大学は公式サイトにて調査報告書を掲載し、謝罪と再発防止策を発表しました(公式声明:東京医科大学)。
現在は第三者委員会による是正勧告を受け、入試制度の見直しや情報公開の徹底、ダイバーシティ推進などの取り組みが進められていますが、ネット上では未だに「東京医科大学=不正」というイメージが残ってしまっているのが現実です。
東京医科大学はFランと言われてやばい

また、ネット上では、「東京医科大学 Fラン」などの検索ワードが見られることもあります。
しかし、これは事実に基づかない誤解です。
実際のところ、東京医科大学の医学部医学科の偏差値は67.5(2024年度時点)であり、これは私立医大の中でも上位クラスに位置します。
また、一般選抜の倍率は13倍にも及び、非常に狭き門となっています。
偏差値や倍率だけでなく、教育・研究体制、国家試験の合格率などを総合的に見ても、Fラン大学と呼ぶにはまったく当てはまりません。
むしろ、医学部としては十分な実力と実績を備えている大学と言えるでしょう。
東京医科大学とは

東京医科大学は、1916年に創設された旧設八医科大学のひとつで、戦後の1946年に大学として正式に設置されました。
東京都新宿区という都心に立地している点も大きな特徴です。
現在は医学部(医学科・看護学科)を擁し、医師や看護師の養成を中心とした教育体制を整えています。
略称は「東医(とうい)」や「東京医大」と呼ばれ、医療関係者の中でも一定のブランド力があります。
偏差値
- 医学科:67.5
- 看護学科:50.0
看護学科に関しては、やや平均的な偏差値ではあるものの、同学科出身者の国家試験合格率を見れば、教育の質の高さがうかがえます。
東京医科大学の国家試験合格率は

「やばい」と言われがちな東京医科大学ですが、国家試験の合格率は全国平均を上回る水準を維持しています。
第119回医師国家試験(2024年)
受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
本学 | 106人 | 102人 |
全国平均 | 9,507人 | 9,029人 |
第114回看護師国家試験(2024年)
受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
本学 | 80人 | 79人 |
全国平均(新卒) | 56,035人 | 53,718人 |
全国平均(全体) | 63,131人 | 56,906人 |
このように、東京医科大学の学生は全国的に見ても高水準の合格率を誇っています。
教育体制がしっかり整っている証拠であり、「実力のある大学」と言えるでしょう。
まとめ:東京医科大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
結論として、「東京医科大学はやばい」という声には一部事実に基づくもの(過去の入試不正問題)もありますが、現在の実態は極めて堅実かつ実力派の私立医大です。
入試改革や再発防止策を講じた結果、信頼回復に向けての歩みを着実に進めています。
偏差値・倍率・国家試験合格率という客観的指標からも、高い教育水準を維持していることがわかります。
過去の問題だけに目を向けず、現在の取り組みや成果にも目を向けて、公平に評価することが大切です。
「東京医科大学 やばい」という言葉の裏にある真実を見極めたうえで、進学先として検討する価値は十分にあると言えるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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