横浜商科大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
ネット上で「横浜商科大学 やばい」というワードを目にする人が増えています。
受験生や保護者の間で、「就職できないのでは?」「定員割れしているのでは?」といったネガティブなイメージを持たれているかもしれません。
本記事では、そんな疑問に対し、データと事実をもとに丁寧に解説していきます。
横浜商科大学の就職実績、入試倍率、学部構成、偏差値、卒業生の進路などから、なぜ“やばい”と言われてしまうのかを検証し、実際のところどうなのかを考察します。
横浜商科大学は就職できないと言われてやばい
ネット上では「横浜商科大学は就職できない」といった声も散見されますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
実際のデータを見ると、2024年3月卒業生の就職率は94.7%と高水準です。
この数字は、就職希望者に対する就職者の割合であり、全国的に見ても決して低い数値ではありません。
横浜商科大学では、小規模大学ならではの個別対応型キャリア支援に力を入れており、以下のような取り組みを行っています。
- 1年次からのキャリア教育(正課授業内で実施)
- 各種資格取得支援
- 面接対策・エントリーシート添削
- 就職ガイダンスや学内企業説明会の実施
こうした支援の結果、企業の人事担当者からは「素直で真面目、協調性のある学生が多い」との高評価を得ていると大学は公表しています。
一方で、「大手企業への就職が少ない」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、それは大学の規模や立地、学科特性による傾向であり、学生個々の努力や目標次第で道は大きく開けます。
横浜商科大学は定員割れと言われてやばい

「やばい」と言われる理由の一つに「定員割れしているのでは?」という疑問がありますが、これについても数字を確認してみましょう。
横浜商科大学の2024年度の一般選抜合計倍率は1.2倍、2023年度は1.6倍です。
たしかに難関大学に比べると倍率は低めですが、定員割れしているわけではありません。
「1.0倍を切る」ことが本来の定員割れと呼ばれる状況なので、その点では問題はないと言えます。
また、少子化が進む中、地方大学や小規模大学で倍率が下がるのは全国的な傾向です。
倍率の数字だけを見て「やばい」と断じるのは早計でしょう。
横浜商科大学とは

横浜商科大学は、神奈川県横浜市鶴見区東寺尾に本部を置く私立大学です。
前身の「横浜高等商業学校」が創立されたのは1941年、大学としての設置は1968年という、比較的長い歴史を持っています。
名前に「商科」とあるように、ビジネスや観光、経営、情報、スポーツマネジメントといった現代社会で求められる実学的分野を中心に教育を展開しています。
学部・学科構成
- 商学部
- 商学科
- 観光マネジメント学科
- 経営情報学科
さらに経営情報学科の中には以下のコースがあります。
- 情報マネジメントコース
- スポーツマネジメントコース
こうした構成からも分かる通り、「社会で即戦力として活躍する人材の育成」を重視しているのが特徴です。
横浜商科大学の偏差値は

横浜商科大学の偏差値は以下の通りです。
- 商学部:BF~37.5
「BF(ボーダーフリー)」とされる場合、これは「定員割れしている」か「試験の成績が選抜基準に満たない」という意味合いが強く、偏差値的には“やばい”と評価されることもあります。
ただし、偏差値はあくまで相対評価であり、難関大学と比較するためのものです。
横浜商科大学のように、実務教育や地域連携、個別支援を重視している大学では、偏差値だけでその価値を測るのは適切とは言えません。
重要なのは、その大学で何を学び、どのように成長し、社会に出る準備をするかです。
卒業生の就職先は

横浜商科大学の卒業生は、さまざまな業界に進出しています。
主な就職先は以下の通りです。
- ノジマ(家電量販店)
- 綜合警備保障(セキュリティ業)
- ワールドコーポレーション(建設関連)
- リゾートトラスト(ホテル・リゾート)
- ウィルオブ・コンストラクション(人材系)
- JALグランドサービス(空港地上業務)
- 山下マテリアル(製造業)
- ヤマダホールディングス(流通小売)
上記の企業を見ても分かる通り、必ずしも「超大手」ばかりではありませんが、安定した業種や成長分野に就職しているケースが多いです。
また、観光業・流通業・人材業界といった「人と接する」「現場で動く」業種に強い傾向があります。
これは、大学が育成している「ホスピタリティ」や「実務力」が評価されているからだと考えられます。
まとめ:横浜商科大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
結論から言えば、「横浜商科大学=やばい大学」という見方は誤解です。
たしかに偏差値は高くなく、知名度も全国区とは言えないかもしれません。
しかし、以下のような点で十分に評価できる大学です。
- 就職率94.7%と高い実績
- 1年次からの丁寧なキャリア支援
- 観光・経営・スポーツなど多様な専門分野を学べるカリキュラム
- 実務重視の教育と、学生に寄り添った学習環境
むしろ「やばい」と言われるのは、ネット上での表面的な偏差値評価や、大学名だけで判断される風潮によるものが大きいと言えるでしょう。
大学選びは“ブランド”だけでなく、“中身”を見極めることが大切です。
横浜商科大学のように、小規模ながらも学生一人ひとりに向き合い、着実なサポート体制を整えている大学も、現代の教育において重要な存在です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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