園田学園女子大学は【お嬢様】なのか?ネット上で「お嬢様」と言われている理由を考察
「園田学園女子大学 お嬢様」というサジェストワードから、「女子校らしい品の良さがある」「付属校出身の生徒が多くてお嬢様っぽい」など、独特のイメージが広がっていると思われます。
この記事では、「園田学園女子大学はなぜ“お嬢様”と言われてきたのか?」をテーマに考察し、大学の歴史や制度、学部構成、偏差値、就職実績なども解説します。
園田学園女子大学がお嬢様と言われるのは付属校からの内部進学者がいるから
「園田学園女子大学 お嬢様」というイメージの一因は、付属の中学・高校からの内部進学制度にあります。
園田学園には中学校・高等学校が併設されており、以下のような流れで大学への進学が可能です。
- 高校3年の1学期までの成績と生活態度を評価
- 学校から大学へ推薦
- 大学での面接試験
- 合格・内部進学
いわゆる“エスカレーター式”の進学が可能なことから、「私立育ち」「堅実な家庭環境」「内気で控えめだがしっかり者」といった、お嬢様像が浮かび上がるわけです。
さらに、兵庫県内でも歴史ある女子校という立ち位置から、「園田学園女子大学=お嬢様大学」という印象が定着していったと考えられます。
園田学園女子大学はお嬢様と言われなくなる! 共学化が進行中

ただし、「園田学園女子大学 お嬢様」というイメージには変化が訪れつつあります。
2024年4月、園田学園女子大学は段階的な共学化の開始を発表しました。
【共学化のスケジュール】
- こども学科:2025年4月より男女共学
- ビジネス学科:2025年4月より男女共学
- 食マネジメント学科:2026年4月より男女共学
- 総合健康学科:2028年4月より男女共学(予定)
- 人間看護学科:2028年4月より男女共学(予定)
さらに、2025年4月には大学名が「園田学園女子大学」から「園田学園大学」へと変更されました。
こうした改革によって、これまでの“お嬢様女子大”という印象は徐々に薄れ、「実学を重視した地域密着型の総合大学」へとシフトしていくと見られます。
園田学園女子大学(園田学園大学)とは

園田学園女子大学は、兵庫県尼崎市南塚口町に本部を置く私立大学です。
1938年の創立以来、女子教育に力を入れてきた伝統校で、1966年に大学を設置。2025年からは男女共学に向けて大きな一歩を踏み出します。
併設校には以下のような教育機関があります。
- 園田学園中学校・高等学校(付属)
- 園田学園大学附属学が丘幼稚園・園田学園幼稚園
- 園田学園短期大学部(現在は募集停止)
【主な学部・学科】
学部 | 学科 | 補足 |
---|---|---|
人間健康学部 | 総合健康学科、健康スポーツ・養護コース | 2028年共学化予定 |
人間健康学部 | 人間看護学科 | 同上 |
食マネジメント学科 | ※旧 食物栄養学科 | 2026年共学化予定 |
人間教育学部 | 児童教育学科(2025年より「こども学部」へ再編) | 2025年共学化 |
経営学部 | ビジネス学科(3コース制) | 2025年共学化 |
園田学園女子大学の偏差値は

「園田学園女子大学 お嬢様」という言葉から、偏差値が高いと連想されることもありますが、実際の偏差値は以下の通りです。
学部 | 偏差値(目安) |
---|---|
人間健康学部(看護・健康) | 35.0〜45.0 |
こども学部 | 35.0 |
経営学部(ビジネス) | 37.5 |
高偏差値とは言えませんが、医療・教育・栄養・経営など、地域社会で役立つ“現場力”を磨く実学系の学部が中心であり、実務に直結する進路を重視しています。
卒業生の就職先は

「園田学園女子大学 お嬢様」と聞くと、なんとなく就職先も“華やか”な業界を想像されるかもしれません。
しかし実際は、医療・教育・行政といった堅実で安定した職場が中心です。
【代表的な就職先】
- 医療系:兵庫県立尼崎総合医療センター、神戸大学附属病院、大阪大学附属病院、スギ薬局、宝塚第一病院
- 教育系:大阪府教育委員会、伊丹市教育委員会、屋久島おおぞら高校、池田市立神田小学校
- 公共系:箕面市役所、鹿児島県教育委員会、和泉市役所
「地元志向・安定志向・資格志向」の学生が多く、キャリア支援も1年次から段階的に充実しています。
まとめ|園田学園女子大学は【お嬢様】なのか?ネット上で「お嬢様」と言われている理由を考察
「園田学園女子大学 お嬢様」というイメージは、内部進学制度や長年の女子教育の歴史、付属校の存在などから培われてきました。
しかし、2025年以降の共学化・名称変更により、その印象は徐々に変化するでしょう。
とはいえ、園田学園女子大学(園田学園大学)は今も昔も、地域に貢献する実践型の教育を大切にする大学であり続けています。
お嬢様という言葉だけでは語りきれない、多様な学びと成長の場がここにはあります。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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