宮城大学は【頭いい】のか?ネット上で「頭いい」と言われている理由を考察
大学選びの際、「○○大学って頭いいの?」という疑問を抱く方は多いのではないでしょうか。
今回取り上げるのは、宮城県にある公立大学【宮城大学】です。
ネット上では「宮城大学 頭いい」といった意見が見受けられますが、果たしてそれは事実なのか?
本記事では、「宮城大学 頭いい」と検索する方に向けて、なぜ「頭がいい」と言われているのかを考察していきます。
宮城大学が頭いいと言われているのは【公立大学】だから
まず最初に注目すべきは、宮城大学が「公立大学」であるという点です。
宮城県内には国立の東北大学があるため、宮城大学を私立大学と勘違いしている県外の人も多く見られます。
しかし実際は、1997年に開学した宮城県初の4年制県立大学であり、県によって設立・運営されている大学です。
国公立大学は一般的に、入試の競争倍率が高く、学費も安いため、「賢い人が集まる」というイメージが根強くあります。
宮城大学も例外ではなく、「地元の公立大学=頭がいい」という見方がされているのです。
宮城大学が頭いいと言われているのは【学群制】を採用しているから

もうひとつ、宮城大学の特徴として注目されるのが「学群制」です。
多くの大学が「学部制」を採用している中で、宮城大学は専門領域を横断した教育を重視する学群制を取り入れています。
学群とは、複数の学問分野を総合的に学べる単位であり、そこに属する学生は「学類」に所属します。
このような構造は筑波大学など、比較的高度な学問体系を採用している大学に見られ、一般的には「学部より堅い印象」「レベルが高い」という認識が広まっています。
そのため、宮城大学=学群制=頭いいというロジックがネット上で浸透しているのでしょう。
宮城大学とは

宮城大学は、1997年に開学した宮城県初の4年制県立大学です。
2005年には宮城県農業短期大学を吸収し、さらに教育の幅を広げました。
建学の理念には、「ホスピタリティ精神とアメニティ感覚を備えた、地域と世界に貢献できる人材の育成」が掲げられており、学問だけでなく人間力の向上にも力を入れています。
学群・学類構成は以下の通りです:
- 看護学群
┗ 看護学類 - 事業構想学群
┗ 事業プランニング学類
┗ 地域創生学類
┗ 価値創造デザイン学類 - 食産業学群
┗ 生物生産学類(2022年新設)
┗ フードマネジメント学類
このように、看護・経営・地域創生・食産業など、地域社会のニーズに直結した学びが整備されており、実践的な教育を受けられる環境が整っています。
宮城大学の偏差値は

ネット上で「偏差値低い」という声も見られますが、偏差値を見る限り宮城大学はFランではありません。パスナビより
学群名 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
---|---|---|
看護学群 | 54〜61% | 45.0〜47.5 |
事業構想学群 | 59〜60% | 45.0〜47.5 |
食産業学群 | 52〜59% | 42.5〜45.0 |
いずれの学群も、全国的に見て標準的なレベル以上です。
特に看護学群は、人気が高く入試倍率も高め。偏差値から見ても「宮城大学 頭いい」と言われるだけの土台はあると言えるでしょう。
卒業生の就職先は

卒業生の進路を見ると、宮城大学が「実学」に強い大学であることがわかります。
- 看護学群:東北大学病院、東北医科薬科大学病院、宮城県立こども病院など
- 事業構想学群:大和ハウス工業、日立ソリューションズ東日本など
- 食産業学群:全国農業協同組合連合会(JA宮城)、日本アクセスなど
これらの就職先から分かる通り、医療・建設・IT・農業関連など、地域と日本全体に直結する実業界に強いのが特徴です。
さらに、看護学群においては看護師国家試験の合格率も高水準を維持しており、社会に出てからも即戦力として活躍できる人材を多数輩出しています。
まとめ:宮城大学は【頭いい】のか?ネット上で「頭いい」と言われている理由を考察
ここまでの内容を整理すると、「宮城大学 頭いい」と言われる理由は以下の点にあります:
- 公立大学という信頼性と学費の安さ
- 学群制を採用した高度な学問構造
- 偏差値が標準〜やや上位で安定
- 地域に強く、就職実績が豊富
- 実践力を重視した教育方針
つまり、宮城大学は「東京の有名私大のような派手さ」はないものの、地に足のついた堅実で頭のいい大学なのです。
特に地元で働きたい、地域貢献を目指したい学生にとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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