別府大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「別府大学 やばい」「別府大学 Fラン」と検索してこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
ネット上では、地方の私立大学に対して「やばい」や「Fラン」といったネガティブな声が見受けられることがあります。
別府大学もそのひとつで、「別府大学 やばい」「別府大学 Fラン」といった検索ワードで語られることがあります。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
本記事では「やばい」と言われる背景について考察していきます。
これから進学を検討している方や、別府大学に興味を持っている方にとって、有益な情報を提供できれば幸いです。
別府大学はFランと言われてやばい
別府大学は、インターネット上で「Fラン大学」として分類されることがあります。
これは「偏差値が極端に低い」「誰でも入れる」といった印象に基づくものです。
偏差値を見るとどうか?
別府大学の学部別偏差値は以下の通りです。
学部名 偏差値
文学部 BF~37.5
国際経営学部 35.0
食物栄養科学部 BF
看護学部(2025年4月開設) 37.5
BF(ボーダーフリー)とは、一般的に「偏差値が測定できないほど志願者が少ない」という意味で、これが「Fラン」と言われる一因です。
ただし、偏差値はあくまで入試時点の学力指標であり、大学で何を学び、どんな成果を上げるかは別の話です。
別府大学は地域密着型の教育を重視し、独自の分野にも力を入れている点で「やばい」どころか、ユニークな魅力を持っている大学とも言えます。
別府大学は就職できないと言われてやばい

「Fラン=就職できない」という先入観を持たれがちですが、実際の別府大学の就職状況はどうなのでしょうか?
令和5年度の就職内定率
- 就職内定率:97.6%
- 大分県内での内定率:52.8%
この数字を見ても、「就職できない大学」とは言えないのではないでしょうか。
地元密着型の就職支援を展開しており、卒業生の半数以上が大分県内で就職を決めています。
文化財分野での強み
別府大学の文学部「史学・文化財学科」では、文化財保存や考古学といったニッチな分野に強く、九州内における文化財関係職員の卒業生占有率は32%、全国で7%という実績を持っています。
これらの実績は、他大学にはない独自性といえ、「やばい」どころか一部分野では非常に専門性が高く、信頼されている教育機関とも言えるでしょう。
別府大学とは

別府大学は、1908年創立・1950年大学設置の私立大学で、大分県別府市に本部を構えています。
長い歴史を持ち、地域とのつながりを大切にしている大学です。
キャンパスと教育機関
- 別府キャンパス(別府市)
- 大分キャンパス(大分市)
- 短期大学部・附属学校・保育園等を併設
教育のすそ野が広く、幼稚園から大学まで一貫して運営しているのは大きな特徴です。
学部構成と特色
文学部
多様なコースを持ち、人文・文化・表現・心理・教育など広範な学びを提供。
国際経営学部
観光立県・大分県の特性を活かし、「観光・地域経営コース」が設置されている。
食物栄養科学部
食の安全や栄養に加えて、発酵食品や香料といったユニークなテーマを扱う。
看護学部(2025年開設)
医療人材の不足を背景に、地域貢献を目的とした新設学部。
卒業生の主な就職先

学部ごとの主な就職先は以下のようになっています。
- 文学部:卸売業・小売業、教育・学習支援業、医療・福祉、製造業
- 国際経営学部:卸売業・小売業、金融・保険業、医療・福祉、製造業
- 食物栄養科学部:医療・福祉、卸売業・小売業、製造業、教育・学習支援業
いずれの学部も、地元企業を中心に幅広い分野への就職実績があります。
個別指導や資格取得支援も積極的に行われており、「就職できない」というのはイメージ先行の誤解であると言えそうです。
まとめ:別府大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「別府大学 やばい」「別府大学 Fラン」というキーワードは、一部のネット上の偏見や偏差値のみを根拠としたもので、必ずしも大学の実態を反映しているわけではありません。
- 偏差値は確かに高くはありませんが、それがすべてではありません。
- 就職率は97.6%と非常に高く、特に地元への就職に強みがあります。
- 文化財、発酵食品、地域経営といった独自分野に注力しており、専門職就職も視野に入れられます。
- 看護学部新設など、時代のニーズに応じた変化を続けている大学でもあります。
「やばい」と一言で済ませるのは簡単ですが、別府大学には地域とともに歩む力と、特色ある教育体制があります。
これから大学選びをする方は、表面的な偏差値だけでなく、「何を学べるのか」「どこに就職できるのか」「どんな人になれるのか」を基準に検討してみてはいかがでしょうか。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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