和洋女子大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
近年、インターネット上で「和洋女子大学 やばい」「Fラン?」「お嬢様?」といった声が散見されます。
こうした評価は、実際の大学の実態と一致しているのでしょうか。
本記事では、和洋女子大学の偏差値、学費、設置学部、そして卒業生の進路までを多角的に分析し、「やばい」と言われている理由を検証します。
和洋女子大学はFランと言われてやばい
「Fラン」とは一般に偏差値が極めて低い大学を揶揄する言葉として使われています。
和洋女子大学もネット上ではしばしばこのレッテルを貼られています。
実際の偏差値を見ると、和洋女子大学の各学部の偏差値は以下の通りです。
- 人文学部:BF~42.5
- 国際学部:BF
- 家政学部:BF~40.0
- 看護学部:35.0
偏差値が「BF(ボーダーフリー)」ということは、実質的に定員割れしており、受験すればほぼ合格できる状態です。
特に人文学部と国際学部は、入試難易度の観点から見てもかなり低く、「Fラン」と言われても仕方のない数値です。
ただし、2026年4月にはAIライフデザイン学部が新設される予定で、「衣・食・住」に加え人間関係や社会課題への対応をAIで学ぶ新しい分野です。
今後の大学全体のイメージ向上や偏差値上昇に寄与する可能性もあります。
和洋女子大学はお嬢様と言われてやばい

和洋女子大学は、「お嬢様大学」と揶揄されることもあります。
その背景には、学費の高さが一因とされています。
以下は各学部の初年度納入金の一例です(※2026年度参考):
学部 | 初年度納入金 |
---|---|
人文学部 | 約131.8万円~140.8万円 |
国際学部 | 約131.8万円 |
家政学部 | 約139.8万円~153.8万円 |
看護学部 | 約193.8万円 |
さらに、セミナー研修費など、入学時に必要な諸費用も多く、一般的な私立大学の中でも高水準です。
そのため、「学費を払える=裕福な家庭の子女が多い」という印象から、「お嬢様大学」というイメージが形成されているのかもしれません。
和洋女子大学とは

和洋女子大学は、千葉県市川市に位置する私立女子大学で、創立は1897年、大学設置は1949年という長い歴史を誇ります。
前身は「和洋裁縫女学院」「和洋女子専門学校」など、明治期の女性教育をリードしてきた伝統校です。
設置されている学部は以下の通りです。
- 人文学部(日本文学文化学科、心理学科、こども発達学科)
- 国際学部(英語コミュニケーション学科、国際学科)
- 家政学部(服飾造形学科、健康栄養学科、家政福祉学科)
- 看護学部(看護学科)
- AIライフデザイン学部(2026年4月開設予定)
伝統的な家政学部や看護学部に加え、近年は心理・国際・AIなど新分野の学びも展開しており、教育内容は時代に合わせて変化しています。
和洋女子大学の偏差値は

改めて偏差値を整理すると以下のようになります。
- 人文学部:BF〜42.5
- 国際学部:BF
- 家政学部:BF〜40.0
- 看護学部:35.0
偏差値だけで見れば、確かに世間で言われる「Fラン」という評価には一定の根拠があります。
しかし、それがすべてではありません。
たとえば、看護学部などは国家資格を目指す学部であり、偏差値の低さと実務能力は別問題です。
また、家政学部の健康栄養学科などは栄養士・管理栄養士を目指す学生が多く、特定のキャリアに直結する実学志向の学科が揃っています。
和洋女子大学の卒業生の就職先

「やばい大学」と言われる要因として「就職に弱い」という点も指摘されがちですが、実際には次のような企業や機関への就職実績があります。
人文学部・国際学部:
- 千葉県公立学校
- 墨田区役所
- 船橋市役所
- ストライプインターナショナル
- 千葉興業銀行
- 君津信用組合
- アパホテル
- JALスカイ
家政学部:
- LEOC
- エームサービス
- グリーンハウス
- ベネッセスタイルケア
- コンパスグループ・ジャパン
看護学部:
- 東京歯科大学市川総合病院
- 国府台病院
- 東京慈恵会医科大学附属柏病院
- 国立国際医療研究センター
地元千葉を中心に、医療・福祉・行政・サービス系などで一定の就職実績を持っており、「Fランだから就職できない」という単純な構図では語れない部分があります。
また、特待生制度により最大4年間で約400万円の免除もあるため、学力や家計に不安のある学生も挑戦しやすい環境が整っています。
まとめ:和洋女子大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
結論から言えば、「和洋女子大学がやばい」という評価は、偏差値や学費の高さに対する一面的な見方に基づいていると言えます。
- 偏差値は確かに低く「Fラン」とされることもある
- 学費が高く、お嬢様イメージが先行してしまう
- しかし、歴史ある女子大学であり、一定の就職実績やキャリア形成支援もある
特に家政・看護・栄養など、資格や実務に強い学科が揃っており、地元就職や女性の自立支援に重きを置いた教育体制は評価できます。
「偏差値が低い=やばい」とは言い切れない実態が、和洋女子大学にはあります。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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