長岡技術科学大学は【すごい】のか?ネット上で「すごい」と言われている理由を考察
「長岡技術科学大学 すごい」
そんな疑問を持つ人は意外と多いかもしれません。
長岡技術科学大学(通称:長岡技科大)は、新潟県長岡市にある国立大学で、日本に2校しかない「技術科学大学」の1つです。
ネット上では「すごい大学」「就職が強い」「理系に特化した実践大学」などと評価されており、受験生や保護者からも注目を集めています。
しかし一方で「偏差値が低い?」といったネガティブな声も存在します。
この記事では、長岡技術科学大学が「すごい」と言われる理由を考察していきます。
長岡技術科学大学の就職率がすごい
長岡技術科学大学の大きな魅力のひとつは、その圧倒的な就職率です。
とくに情報・経営システム工学課程をはじめとする工学課程・専攻の学生たちは、ほぼ全員が就職に成功しているという実績があります。
年度 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
---|---|---|---|
平成30年度 | 43人 | 43人 | 100.0% |
平成29年度 | 40人 | 39人 | 97.5% |
平成28年度 | 39人 | 36人 | 92.3% |
このように、国公立大学の中でもトップクラスの実績を誇っています。
就職先は情報通信業や製造業が多く、大学で学んだ知識がそのまま即戦力として求められているのが分かります。
さらに、在学中に起業する学生もいるほどで、技術と経営の両面を学べるカリキュラムの実用性は群を抜いています。
長岡技術科学大学で取得できる資格がすごい

長岡技科大では、将来のキャリアに直結する国家資格や免許状の取得も可能です。
たとえば、以下のような資格が取得可能です(一部は卒業後の実務経験が必要)。
- 第一種電気主任技術者免許(電気電子情報工学課程)
- 測量士(環境社会基盤工学課程)
- 一級土木施工管理技士(環境社会基盤工学課程)
- 高等学校教諭一種免許状(工業・情報・理科)
- 中学校教諭一種免許状(理科)
特に教員免許については、2023年度より中高理科教員免許の取得も可能となり、教育分野への進路も視野に入れられるようになりました。
実践的な技術だけでなく、教職への道も開かれているのは、他の工学系大学にはない強みといえるでしょう。
長岡技術科学大学とは

長岡技術科学大学は、1976年に開学した比較的新しい国立大学です。
その最大の特徴は、「大学院重点化」と「高等専門学校(高専)からの編入生が8割以上」という点。
この大学は、高専教育の延長線上にある実践的な技術開発を担う人材育成を目的とした教育方針を持っています。
また、学部は工学部のみで、以下の課程が設置されています。
- 機械創造工学課程(JABEE認定)
- 電気電子情報工学課程
- 物質材料工学課程
- 環境社会基盤工学課程(建設工学と環境工学を統合)
- 生物機能工学課程
- 情報・経営システム工学課程(経営情報系)
一年次入学者は、共通カリキュラムを経てから課程に配属されるシステムを採用しており、専門分野にしっかりと基盤を築いた上で学ぶことができます。
長岡技術科学大学の偏差値は

長岡技術科学大学の偏差値は40.0程度、共通テスト得点率は約55%とされています。
偏差値だけを見ると「難易度が低い?」と感じるかもしれませんが、高専からの編入が主である構造や、実践力重視の教育方針のため、単純な偏差値比較では測れない部分が多い大学です。
実際に入学後は高度な研究・実験・プロジェクトが多く、在学中に企業との共同研究を行う学生も珍しくありません。
卒業生の就職先は

長岡技術科学大学の卒業生は、日本全国の名だたる企業や官公庁に多数就職しています。
主な就職先(パスナビより)
- 東京電力ホールディングス
- 国土交通省(国家公務員)
- 新潟県庁、新潟市役所(地方公務員)
- 東日本高速道路(NEXCO東日本)
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 日本精機、太陽工機 など
これらの就職先からも、技術と実践力に裏打ちされた長岡技術科学大学の「すごさ」が伺えます。
まとめ:長岡技術科学大学は【すごい】のか?ネット上で「すごい」と言われている理由を考察
長岡技術科学大学は、「偏差値では測れないすごさ」を持つ国立大学です。
就職率は全国トップクラス、在学中の実践教育や企業連携も充実しており、取得できる資格も豊富。
高専からの編入生が多いというユニークな構造も、技術者育成に特化した大学ならではの魅力です。
もしあなたが、実力で社会に飛び出したい理系学生なら、長岡技術科学大学は確実に検討すべき大学のひとつと言えるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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