中央大学通信教育課程の卒業は【すごい】のか？ネット上で「すごい」と言われている理由を考察
「通信制大学」と聞くと、「ラクに卒業できそう」「時間に余裕がありそう」といった印象を持たれる方もいるかもしれません。
しかし、実際にはまったく逆です。
特に、中央大学法学部通信教育課程を卒業することは、ネット上でも「すごい」「尊敬する」という声が多く、その背景には並々ならぬ努力と意志力が存在しています。
本記事では、中央大学通信教育課程の卒業がなぜ「すごい」と言われるのかについて考察していきます。
中央大学通信教育課程を卒業するメンタルがすごい
中央大学の通信教育課程に限らず、通信制大学全体の卒業率は約15％とも言われています。
つまり、10人に1〜2人しか最後までたどり着けないという非常に厳しい現実があります。
その理由の一つとして、通信制大学の入学ハードルの低さが挙げられます。
一般的に、通信制大学は「書類選考のみ」「試験なし」など、入学しやすい制度を取っており、誰でも門戸を叩けるようになっています。
しかし、これはあくまで「入学がしやすい」だけであって、「卒業がしやすい」わけではありません。
中央大学通信教育課程では、自主的な学習が基本となり、課題提出やスクーリング（面接授業）、定期試験などをこなさなければなりません。
働きながら学ぶ社会人学生にとって、これは想像以上に過酷な道のりです。
自己管理力・継続力・学習意欲が問われる、まさに精神力勝負の学びなのです。
中央大学通信教育課程の卒業までのサポートがすごい
そんな厳しい環境の中でも、卒業を目指す学生たちを支えているのが、「学生会支部活動」と呼ばれる学習支援コミュニティです。
これは学生による自主的な学習会で、法学に関する知識を深めるだけでなく、孤独に陥りがちな通信教育生同士が交流し、情報共有できる貴重な場となっています。
支部の入会は任意ですが、全国に点在している支部活動に参加することで、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら学びを進められます。
さらに、最近ではオンデマンドスクーリングも多数用意されており、時間や場所に縛られず、効率的に学習を進める環境も整ってきています。
中央大学通信教育課程とは
中央大学通信教育課程の歴史は非常に長く、日本の通信制大学教育の草分け的存在です。
その起源は1885年（明治18年）にまでさかのぼり、英吉利法律学校として開校した当初から、通学が困難な人々のために「講義録を郵送する」制度を採用していました。
これは現在の通信教育の前身とも言える画期的な試みでした。
1948年には正式に「通信教育部」が開設され、わずか10日間で1万人の入学希望者が殺到するなど、その注目度は非常に高かったのです。
中央大学通信教育課程で卒業に必要な単位を修得すると、「法学士」の学位が授与されます。
これは通学課程の法学部を卒業した場合と同じものであり、通信制だからといって扱いが異なるわけではありません。
中央大学通信教育課程の学費がすごい
もう一つ注目すべき点は、学費の安さです。
中央大学通信教育課程の基本授業料は年額8万円程度であり、3年次編入から最短2年で卒業した場合、卒業までの総費用は約30万円で済みます。
一般的な私立大学の年間学費が100万円以上であることを考えると、これは破格のコストパフォーマンスと言えるでしょう。
「学びたい」「法学を極めたい」という強い意志を持つ人にとって、非常に魅力的な選択肢です。
入学する学生層がすごい：8割が社会人
中央大学通信教育課程の特徴のひとつが、学生の8割以上が社会人であることです。
日中は仕事をしながら、夜や休日を利用して勉強に励む姿はまさにプロフェッショナルそのもの。
加えて、オンデマンド形式のスクーリングが増えてきたことで、仕事や家庭との両立がよりしやすくなっています。
社会人としての経験と、学び直しに対する強いモチベーションを兼ね備えた学生が多く、質の高い学習コミュニティが形成されている点も見逃せません。
まとめ：中央大学通信教育課程の卒業は【すごい】のか？ネット上で「すごい」と言われている理由を考察
通信制大学は、「簡単に入れるが、卒業が極めて難しい」仕組みになっています。
その中でも、中央大学通信教育課程は歴史、制度、サポート体制のどれをとっても優れた存在であり、卒業には高いメンタル力と自己管理能力が求められます。
・卒業率約15％という現実
・豊富な支部活動と学習サポート
・法学士の学位が取得可能
・学費は年間8万円とリーズナブル
・学生の8割以上が社会人
これらを踏まえると、中央大学通信教育課程の卒業が「すごい」と言われるのは、単なるイメージではなく、厳しい現実を乗り越えた証そのものであるといえるでしょう。
「今の自分を変えたい」「学び直したい」と考えている方にとって、中央大学通信教育課程は強くおすすめできる選択肢のひとつです。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
コメント