四日市大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
三重県四日市市に位置する四日市大学。
地域に根ざした教育を展開するこの大学について、ネット上では「四日市大学 やばい」といったネガティブなワードが検索されることがあります。
果たして四日市大学は本当に「やばい」大学なのでしょうか?
本記事では、四日市大学が「やばい」と言われる理由について考察していきます。
四日市大学はFランと言われてやばい
ネット上で「やばい」と言われる最大の理由は、偏差値の低さにあります。
四日市大学の偏差値は以下の通りです。
- 総合政策学部:35.0
- 環境情報学部:35.0
いわゆる「Fラン大学」とは、一般的に模試などで偏差値が表示されないレベル(=ボーダーフリー)や、偏差値が40以下の大学を揶揄する俗称として使われることが多く、四日市大学も偏差値の低さからそうしたレッテルを貼られてしまっていると考えられます。
しかし、大学の価値は偏差値だけでは測れません。
偏差値ではわからない大学の魅力
四日市大学の最大の特徴は、データサイエンス分野に力を入れている点です。
文部科学省認定の教育プログラム
四日市大学の「データサイエンス・リテラシープログラム」は、文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」に三重県の私学で唯一認定されており、全学生を対象にデータサイエンスの基礎を学べるカリキュラムが組まれています。
また、環境情報学部における「データサイエンス応用基礎プログラム」も、応用基礎レベルで同じく認定されています。
内閣府・文部科学省・経済産業省の3府省が推進する取り組みであることからも、その信頼性は高く、大学の実践的な教育方針がうかがえます。
このような教育環境は、たとえ偏差値が低くとも、将来のIT・AI社会で役立つ実践的スキルを身につけられる大学であるという証でもあります。
四日市大学の就職率がやばい

偏差値が低い=就職できない、というイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、実際の四日市大学の就職実績は非常に高い水準を誇っています。
就職率のデータ(令和5年度)
- 総合政策学部:就職率99.0%、実就職率82.1%
- 環境情報学部:就職率100%、実就職率86.4%
- 全体:就職率99.3%、実就職率83.5%
※実就職率=(就職者数)/(卒業者数-進学者数)
過去データ(令和4年度)
- 総合政策学部:就職率99.1%、実就職率86.1%
- 環境情報学部:就職率97.8%、実就職率81.5%
- 全体:就職率98.7%、実就職率84.7%
就職希望者のほとんどが内定を獲得しており、「やばい」と言われるようなレベルではありません。
四日市市内や三重県内を中心とした地元企業との強いつながりもあり、地域就職を目指す学生にとっては非常に有利な環境です。
四日市大学とは

四日市大学は、1988年に三重県四日市市と学校法人暁学園の公私協力により開学した私立大学です。
四日市商工会議所の支援もあり、地域密着型の大学として地元企業とのつながりが強く、学生のキャリア支援にも力を入れています。
2007年には、同じ敷地内に四日市看護医療大学(運営:暁学園)も開学し、教育の多様性と連携が期待されています。
設置学部・専攻
総合政策学部
- 経営戦略専攻
- 公共政策専攻
- 人文社会専攻
環境情報学部
- 環境科学専攻
- メディア情報専攻
四日市大学の卒業生の主な就職先

四日市大学の卒業生は、地元を中心に多様な業種に就職しています。
総合政策学部
- CTM
- 一号館
- 中村製作所
- マーキュリー
- ゲンキー
- 岡三証券
- 四日市市役所
環境情報学部
- 東海テクノ
- 日研トータルソーシング
- 土木管理総合試験所
行政、製造、流通、建設、ITなど、幅広い業界で活躍しており、地域経済を支える人材として卒業生の存在感が高まっています。
まとめ:四日市大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
四日市大学は、確かに偏差値という観点では「Fラン」と言われがちな水準にあります。
しかし、それだけで「やばい」と決めつけるのは非常に浅はかです。
- 文部科学省に認定されたデータサイエンス教育
- 高い就職実績
- 地域との強い連携を生かしたキャリア支援
- 多様な専攻と実践的なカリキュラム
こうした実態を見れば、四日市大学はむしろ「堅実で手厚い教育が受けられる大学」とも言えるのではないでしょうか。
進学先を検討する際には、偏差値だけでなく、その大学が何を教えてくれるのか、どのような力が身につくのかにも目を向けることが大切です。
四日市大学は、地域での就職を目指す学生や、データサイエンスに興味がある学生にとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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