釧路公立大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
「釧路公立大学 恥ずかしい」
ネット上で、地方公立大学に対してネガティブな言葉が飛び交うことがあります。
その一つとして名前が挙がるのが、北海道にある釧路公立大学です。
しかし、こうした意見が本当に的を射たものなのかどうか、しっかりと根拠を持って考察する必要があります。
この記事では、釧路公立大学が「恥ずかしい」と言われる背景にあるネット上の声を基に検証していきます。
志望校として気になっている方や、地方公立大学に関心がある方はぜひ参考にしてください。
釧路公立大学はFランと言われて恥ずかしい
まず最初に、「Fラン」というレッテルについて見てみましょう。
Fランとは、一般的に偏差値が極端に低く、大学名で受験者が集まることが難しいとされる大学に対して使われるネットスラングです。
偏差値で見ると、釧路公立大学の偏差値は37.5と、確かに全国的には低めの部類に入ります。
しかし、それだけでFランと断定するのは早計です。
なぜなら、釧路公立大学は公立大学であり、大学入学共通テスト(旧センター試験)を利用して入試を行っているからです。
共通テストを課す時点で、いわゆる「完全なFラン」とは性質が異なります。
また、Fランという言葉には学力だけでなく「就職できない」「授業が成り立たない」などのイメージも含まれがちですが、釧路公立大学はその点でも一定の実績を持っています。
後述する就職先を見ても、公務員や大手企業に就職している卒業生が多数います。
つまり、「Fランだから恥ずかしい」という評価は、一面的であり、実態に即していないといえるでしょう。
釧路公立大学は学歴フィルターに引っかかって恥ずかしい

就職活動の場でよく話題に上がるのが「学歴フィルター」の存在です。
これは企業が応募者の出身大学や偏差値を見て、一定以下の大学からの応募を機械的に除外するというものです。
確かに、偏差値37.5という数字だけを見れば、学歴フィルターに引っかかる可能性はあります。
しかし、これは釧路公立大学に限った話ではありません。
実際、偏差値50~60前後の大学であっても学歴フィルターにかかるケースは多々あるのです。
さらに、企業が求めるのは学歴だけでなく人間性・スキル・やる気など多面的な要素です。
特に地方公務員や地元企業を志望する場合、釧路公立大学出身者は地元愛や地域理解の深さをアピールポイントにすることができます。
したがって、「学歴フィルターに引っかかる=恥ずかしい」と決めつけるのは、あまりにも短絡的な考え方と言えるでしょう。
釧路公立大学とは

釧路公立大学は、北海道釧路市に本部を置く地方公立大学で、1988年に開学しました。
学部は経済学部のみで、地域経済やグローバル経済などを幅広く学べるカリキュラムが特徴です。
国際感覚を育てるカリキュラム
釧路公立大学では、英語教育や海外研修にも力を入れており、国際的な視野を育てることができるのが特徴です。
釧路という立地でありながら、グローバル人材の育成を目指している点は評価されています。
釧路公立大学の偏差値は

釧路公立大学経済学部の偏差値と共通テスト得点率は以下の通りです。
- 偏差値:37.5
- 共通テスト得点率:42%〜48%
全国的に見れば決して高い数字ではありませんが、これはあくまで「入りやすさ」の指標であり、学びの質や大学の価値を全て示すものではありません。
特に地方公立大学は「地元志向」が強く、あえて地元で進学・就職を目指す学生にとっては、効率的かつ実利的な選択肢といえるでしょう。
卒業生の就職先は

偏差値だけでは測れないのが、卒業後の進路です。
釧路公立大学の卒業生は、地方自治体や地元企業を中心に安定した就職実績を誇っています。
主な就職先は以下の通りです。
- 釧路市役所
- 北海道銀行
- 帯広市役所
- ニトリ
- ホクレン農業協同組合連合会
- 国税庁
- 北海道庁
- NECソリューションイノベータ
これらの就職先を見ると、地方公務員や大手企業への就職実績があることが分かります。
「Fランだから就職できない」といったステレオタイプに反する結果となっています。
まとめ:釧路公立大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
ネット上では「釧路公立大学は恥ずかしい」「Fランだからダメ」といった意見が見受けられますが、それらはあくまで一部の声に過ぎません。
- 共通テストを課している公立大学であり、Fランとは一線を画す
- 地元密着型の教育・就職支援が充実している
- 学力フィルターの話題は、ほとんどの大学が当てはまる一般的な問題
- 地方公務員や有名企業への就職実績もある
地方で堅実に学び、地元で働くという選択肢をとる学生にとって、釧路公立大学は十分に価値ある大学です。
「恥ずかしい」と言う前に、大学の真の姿を知ることが大切ではないでしょうか。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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