日本医科大学は【すごい】のか?ネット上で「すごい」と言われている理由を考察
医師を目指す受験生にとって、医学部の選択は人生を左右する大きな分岐点です。
日本全国にある82校の医学部の中でも、とりわけ注目を集めているのが日本医科大学。
ネット上では「日本医科大学 すごい」などの声が見られます。
本記事では、「日本医科大学 すごい」と言われている理由について多角的に考察していきます。
日本医科大学は私立御三家と言われてすごい
日本医科大学医学部は、私立医学部の中でもトップクラスの難関校として知られています。
慶應義塾大学医学部、順天堂大学医学部と並び、「私立医学部御三家」と称されるその実力は、まさに“すごい”の一言です。
偏差値は全国トップクラス
日本医科大学医学部の偏差値は70.0(2025年度・パスナビより)。
全国の医学部82校の中では第16位にランクインしています。
これは国公立大学を含めたランキングでの順位であり、私立医学部だけに絞れば、さらに上位に位置することになります。
偏差値70という数字は、単に高いというだけでなく、「上位2.3%」に入る学力水準を意味します。
これは、医学部受験生の中でも特に優秀な層が集まる大学であることの証左と言えるでしょう。
国公立にも引けを取らない学力層
日本医科大学は私立大学でありながら、国公立医学部と肩を並べる高偏差値を誇っています。
東京科学大学(旧東京医科歯科大学)や旧帝大医学部といった難関国公立大学に合格するレベルの受験生が併願することも多く、実質的な合格難易度は非常に高いです。
日本医科大学の後期入試の倍率がすごい

難関大学であることを裏付けるもう一つの指標が、後期入試の倍率です。
日本医科大学の後期入試は、少人数の募集枠に対して多数の受験生が殺到する、まさに“狭き門”です。
年度 | 後期入試倍率 |
---|---|
2023年度 | 52.1倍 |
2024年度 | 42.4倍 |
これは、たった1人の合格者枠をめぐって、50人以上の受験生が競い合う計算になります。
一般入試の中でも極めて競争率が高く、ここで合格を勝ち取るには、学力だけでなく精神的なタフさも必要とされます。
日本医科大学とは

日本医科大学は、東京都文京区千駄木に本部を置く日本最古の私立医科大学です。
1876年に長谷川泰によって設立された「濟生學舎」を母体としており、1926年に大学として正式に設置されました。
創立から147年にわたり、医師や医学研究者を数多く輩出してきた歴史ある大学です。
現在では、日本医科大学付属病院をはじめとする複数の関連病院を持ち、臨床教育にも力を入れています。略称は「日医大」「日医」「NMS」などで、医学界では知名度の高いブランド校です。
医学部
医師を志す学生が全国から集まり、6年間にわたって厳しくも充実した教育を受けます。
教育カリキュラムは基礎医学から臨床医学まで体系的に構成されており、早期からの病院実習やチーム医療教育にも力を入れています。
日本医科大学の偏差値は

再度強調しておくと、日本医科大学医学部の偏差値は70.0(河合塾データ)。
この水準は、一般的な大学学部とは比較にならない高さであり、偏差値で測れる最高レベルの学力」と評されることもあります。
これは、模試で満点に近い点数を取らなければ合格できないレベルであり、地道な努力と継続的な勉強習慣がなければ到達できません。
入試問題も非常に高難度で、基礎力と応用力の両方が問われます。
医師国家試験合格率

日本医科大学は、医師国家試験合格率の高さでも知られています。
ここでは最新2年分のデータを紹介します。
第119回(2025年発表)
項目 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
総数 | 120人 | 113人 | 94.2% |
新卒 | 119人 | 113人 | 95.0% |
既卒 | 1人 | 0人 | 0.0% |
第118回(2024年発表)
項目 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
総数 | 128人 | 126人 | 98.4% |
新卒 | 125人 | 124人 | 99.2% |
既卒 | 3人 | 2人 | 66.7% |
特に新卒の合格率が95%以上というのは、全国的に見ても優秀な実績です。
これは日本医科大学の教育の質の高さ、指導体制の充実、そして学生の学習意欲の高さを示しています。
まとめ:日本医科大学は【すごい】のか?ネット上で「すごい」と言われている理由を考察
ここまで見てきたように、日本医科大学が「すごい」と言われる理由は明確です。
- 私立医学部御三家に数えられる格式の高さ
- 偏差値70という全国トップクラスの学力水準
- 入試倍率が40倍超という超高倍率の入試
- 医師国家試験合格率95%以上という高実績
- 歴史と伝統ある日本最古の私立医科大学
これらの点を踏まえると、「すごい」と評価されるのも当然と言えるでしょう。
もちろん、その分求められる学力や努力のレベルも非常に高いため、目指すには相応の覚悟と準備が必要です。
しかし、それを乗り越えた先には、日本屈指の医学教育とキャリアの可能性が広がっているのです。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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