旭川医科大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察

スポンサーリンク
北海道地方

旭川医科大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察

「旭川医科大学 やばい」——ネット上で検索すると、そんな声がちらほらと見受けられます。

国立の医療系大学として、地域医療を支える人材育成に力を入れている一方で、過去には不祥事やトラブルが報道されたこともあり、ネガティブな印象を持つ人もいるようです。

本記事では、「旭川医科大学がやばい」と言われる理由を考察していきます。

スポンサーリンク

旭川医科大学の学生サポート体制がやばい

スポンサーリンク

まず「やばい」と言われる一因として注目すべきは、旭川医科大学の手厚い学生サポート体制です。

特に医療系の大学では、学業の負担が大きく、メンタルや進路への不安もつきもの。

そのため、教員や先輩と身近に関われる支援制度が整っていることは非常に大きな安心材料です。

旭川医科大学では、各学科・各学年に1名ずつの教員が「学年担当教員」として配置されており、学生の学習や生活をサポートしています。

さらに医学科では、「地域学生のキャリア支援メンター制度」として、学年担当教員・メンター教員・地域枠学生2〜3名で1グループを形成し、教員・先輩・後輩の縦のつながりを深める取り組みがなされています。

看護学科においても、1・2学年では「グループ担任制度」が導入され、少人数に1名の教員がつく体制が整っています。

学業・キャリア・生活など、学生が気軽に相談できる環境が整っている点は「やばいほど手厚い」と言えるでしょう。

旭川医科大学の不祥事などドタバタ感がやばい

一方で、旭川医科大学が「やばい」と言われてしまう大きな要因に、これまでの不祥事やトラブルの数々があります。

以下では代表的な出来事を整理して紹介します。

不適切発言やパワハラ問題

元学長である吉田晃敏氏が、新型コロナのクラスターが発生した民間病院について「コロナを完全になくすためには、あの病院が完全になくなるしかない」と発言したことが報道され、大きな波紋を呼びました。

また、吉田元学長は同大学附属病院長との対立や、パワーハラスメント、不適切支出なども問題視され、最終的に文部科学省により学長解任が申し出られる事態となりました。

試薬廃棄中の事故による訴訟

2009年には、試薬廃棄中に発生した有毒ガスの吸引により健康被害を受けた元医局員が大学と元指導教官を相手取り訴訟を起こしました。

旭川地方裁判所は大学側に約1億5000万円の賠償を命じました。

スポンサーリンク

電子カルテシステムの納入遅延による裁判

電子カルテシステムの導入を巡ってNTT東日本と旭川医科大学が互いに損害賠償を請求する事態に発展。

最終的に札幌高裁は旭川医大に約14億円の支払いを命じる判決を下しました。

職場環境配慮義務違反

ハラスメントを受けたとする職員2名が大学を提訴した件でも、札幌高等裁判所は旭川医科大学側の控訴を棄却し、大学の職場環境に対する管理責任の甘さが問われる形となりました。

こうした事例が積み重なることで、ネット上では「旭川医科大学=やばい大学」という印象が一部に広がってしまったと考えられます。

旭川医科大学とは

旭川医科大学(Asahikawa Medical University)は、北海道旭川市緑が丘に位置する国立大学で、1973年に設立されました。

豊かな人間性と高い倫理観を備えた医療人の育成」を理念に掲げ、地域医療の中核を担う人材を数多く輩出しています。

北海道のほぼ中央に位置するという地理的特性を活かし、道北・道東エリアの医療を支える拠点としての役割を担っており、「地域医療教育拠点病院」にも指定されています。

学部構成は以下の通りです。

  • 医学部 医学科(6年制)
     医師国家試験合格を目指すカリキュラムが組まれており、1・2年次は基礎科学と教養科目を学び、3年次からは本格的な臨床医学の講義・実習が始まります。地域枠入試も設けられており、卒業後は北海道内の医療機関で一定期間勤務することが条件となる場合があります。
  • 医学部 看護学科(4年制)
     保健師・助産師・看護師の資格取得を目指す学生に向け、少人数制で密度の高い指導が行われています。1年次から段階的に専門科目へ移行し、3年次には本格的な臨地実習が行われます。国家試験合格率も高水準を維持しています。

また、附属病院(旭川医科大学病院)は地域の高度医療を担う基幹病院として、学生の臨床実習の場となるだけでなく、実際に多くの医療機関・医師と連携し、地域医療の最前線を体験できる環境が整っています。

さらに、大学院教育にも力を入れており、「医学系研究科」では医療現場の課題に応じた高度な研究が行われ、将来の医学研究者・指導者の育成が進められています。

旭川医科大学の偏差値は

旭川医科大学の偏差値や共通テスト得点率は以下のようになっています。

学科偏差値共通テスト得点率
医学科62.5~65.082%~88%
看護学科58%~63%

パスナビより

医学部としては全国平均と同程度〜やや難易度が高い水準といえるでしょう。

特に医学科は人気が高く、共通テストの得点率も高めに出ています。

スポンサーリンク

国家試験合格状況

旭川医科大学の国家試験合格実績は以下の通り、安定した水準を維持しています。

医師国家試験 合格率(過去3年)

年度受験者数合格者数合格率
令和2年151人141人93.4%
令和3年151人103人89.6%
令和4年133人121人91.0%

看護・保健・助産師 国家試験合格率

  • 保健師:合格率 100%
  • 助産師:合格率 100%
  • 看護師:合格率 98.3%〜100%

就職先データ

このように、医療系国家資格の合格率は非常に高く、安定している点は大学としての教育力を評価できるポイントです。

まとめ:旭川医科大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察

旭川医科大学が「やばい」と言われる理由には、主に以下のような2つの側面があることがわかりました。

  • ポジティブな「やばい」:手厚い学生サポート体制
    • 学年担当教員制度やメンター制度、少人数担任制など、学生一人ひとりを支える仕組みが整っている。
  • ネガティブな「やばい」:過去の不祥事やトラブルの多さ
    • 学長の不適切発言、ハラスメント、訴訟など、組織としての対応に疑問符がついた時期も。

とはいえ、国家試験の合格実績や学習環境、地域との連携を見れば、医療従事者を目指す学生にとって十分魅力的な大学でもあります。

旭川医科大学は「やばい」という言葉一つでは括れない、多面的な顔を持つ大学です。

進学を検討する際には、こうした背景を踏まえつつ、自分の目でしっかりと見極めることが大切でしょう。

subblog 著者プロフィール

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました