徳島大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
徳島大学は国立大学でありながら、ネット上で「恥ずかしい」などといった評価を目にすることがあります。
しかし、それらの評価が本当に正しいのか、実際のデータや事実を基に検証していきます。
本記事では、偏差値や学生の生活環境、就職実績などを詳しく見ながら、徳島大学の実態を明らかにします。
徳島大学は底辺と言われて恥ずかしい
ネット上では、徳島大学が「底辺」と言われることがありますが、実際にはそのような評価は正しくありません。
徳島大学の偏差値は、学部によって異なりますが、概ね50前後です。
大学全体の偏差値ランキングでは、全767大学中191位、私立大学を除いた国公立大学の中では中堅クラスに位置しています。
このため、決して「底辺」と呼べるレベルではありません。
また、徳島大学の医学部や薬学部は特に人気が高く、難易度も相応に高いです。
医学部の偏差値は最大で62.5となっており、全国的に見ても決して低くはありません。
従って、「底辺大学」という評価は誤解に基づいたものだと言えます。
徳島大学は楽しくないと言われて恥ずかしい

徳島大学に対するもう一つのネガティブな評価として、「大学生活が楽しくない」というものがあります。
この意見の主な理由は、徳島市内の環境に起因しています。
- 徳島市にはショッピングモールやアパレルブランドの店舗が少なく、服を買う場所が限られている。
- 映画館が郊外にあり、気軽に映画を観に行くことが難しい。
- 電車やバスの公共交通機関が発達しておらず、移動手段が自転車中心になる。
確かに、都会と比較すると娯楽施設の選択肢が少ないことは事実ですが、その分、地方ならではの落ち着いた生活を楽しめる点もあります。
また、大学のサークル活動や地域との交流イベントも活発に行われており、自分次第で充実した大学生活を送ることは十分可能です。
徳島大学とは

徳島大学は、1949年に設立された国立大学であり、四国地方を代表する総合大学の一つです。
徳島県徳島市に本部を置き、複数のキャンパスで構成されています。
特に、医学・歯学・薬学といった医療系の学部が充実しており、全国的にも高い評価を受けています。
徳島大学は以下の6学部を擁しています。
- 総合科学部
- 文系・理系の枠を超えた幅広い学問を学べる学部。
- 人文科学、社会科学、自然科学を融合したカリキュラムを提供。
- 地域社会との連携も活発で、フィールドワークや実践的な研究が特徴。
- 医学部
- 医学科や医科栄養学科もあり、特に医科栄養学科は全国でも珍しい学科の一つ。
- 徳島大学病院と連携し、高度な医療教育と実習を提供。
- 医学科の卒業生は医師国家試験の合格率も高く、全国的に評価されている。
- 歯学部
- 歯科医師を養成するための専門教育が行われる学部。
- 口腔保健学科も設置されており、歯科医療に関する幅広い知識を学べる。
- 実習環境が整っており、臨床経験を積みながら学ぶことが可能。
- 薬学部
- 6年制の薬学科を設置し、薬剤師国家試験の合格を目指した教育を展開。
- 研究機関としても評価が高く、新薬の開発や創薬に関する研究が行われている。
- 全国の製薬会社への就職実績も豊富。
- 理工学部
- 数学、物理、化学、工学など、幅広い理工学分野を学べる。
- 日亜化学工業や大塚製薬など、地元企業との共同研究も活発。
- 研究志向の学生には大学院への進学も推奨されている。
- 生物資源産業学部
- 農業、バイオテクノロジー、水産業など、生物資源を活用した産業分野を学べる学部。
- 徳島の特産品や農業技術の研究など、地域密着型の学びが特徴。
- 環境問題や食品開発など、社会貢献度の高い研究テーマが多い。
徳島大学の偏差値は

学部ごとの偏差値は以下の通りです。
- 総合科学部
- 共通テスト得点率:61%~63%
- 偏差値:47.5
- 医学部
- 共通テスト得点率:58%~82%
- 偏差値:45.0~62.5
- 歯学部
- 共通テスト得点率:57%~79%
- 偏差値:45.0~57.5
- 薬学部
- 共通テスト得点率:74%~80%
- 偏差値:55.0~60.0
- 理工学部
- 共通テスト得点率:48%~66%
- 偏差値:42.5~50.0
- 生物資源産業学部
- 共通テスト得点率:55%~63%
- 偏差値:42.5~47.5
卒業生の就職先は

徳島大学の卒業生は、地方自治体や大手企業、医療機関など幅広い分野に就職しています。
- 総合科学部:徳島県庁、阿波銀行、国土交通省、財務省、徳島大学など。
- 医学部:徳島大学病院、徳島赤十字病院、兵庫医科大学病院、加賀市役所など。
- 歯学部:徳島県庁、阿波市役所、枚方公済病院など。
- 薬学部:日本調剤、総合メディカル、第一三共、アインホールディングスなど。
- 理工学部:日亜化学工業、国土交通省、徳島県庁、兵庫県警察など。
- 生物資源産業学部:大塚製薬、JR九州、ユニ・チャーム、岡山県庁など。
まとめ:徳島大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
徳島大学は「恥ずかしい」と言われることがありますが、その評価は主に偏差値や地方の生活環境に関する誤解によるものです。
実際には、医学・薬学・歯学といった専門分野に強みを持ち、地元企業や公務員への就職実績も充実しています。
地方ならではの落ち着いた環境で学ぶメリットもあり、勉学に集中したい学生にとっては魅力的な大学です。
ネットの噂に惑わされず、徳島大学の実際の実績や特徴を正しく理解することが重要です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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