岩手県立大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
岩手県立大学は、岩手県滝沢市に位置する公立大学であり、地域密着型の教育を提供しています。
しかし、ネット上では「やばい」という声が散見されることもあります。
この「やばい」は、ポジティブな意味なのか、それともネガティブな意味なのか。
本記事では、就職状況や偏差値、世間の評価などをもとに、岩手県立大学が「やばい」と言われる理由を考察していきます。
岩手県立大学の就職率がやばい
岩手県立大学の就職率は非常に高く、特に看護学部は3年連続で100%の内定率を誇っています。
これは、大学のカリキュラムやキャリア支援の充実が影響していると考えられます。
令和5年度の就職状況
- 看護学部
- 内定者:86人
- 内定率:100.0%
- 主な就職業種:医療・福祉(66人)、公務(13人)、教育・学習支援業(6人)
- 社会福祉学部
- 内定者:90人
- 内定率:95.7%
- 主な就職業種:医療・福祉(43人)、公務(14人)、卸売業・小売業(10人)
- ソフトウェア情報学部
- 内定者:130人
- 内定率:97.0%
- 主な就職業種:情報通信業(94人)、製造業(10人)、サービス業(7人)
- 総合政策学部
- 内定者:101人
- 内定率:98.1%
- 主な就職業種:公務(19人)、金融・保険業(18人)、卸売業・小売業(17人)
特に看護学部は令和3年度・令和4年度も100%の内定率を維持しており、安定した就職実績を誇ります。
岩手県立大学はFランと言われてやばい

ネット上では「岩手県立大学はFランではないか?」という意見が見られます。
しかし、岩手県立大学は公立大学であり、入試倍率も2~3倍あるため、Fランとは言えません。
また、特にソフトウェア情報学部や総合政策学部の就職実績を見ても、地元企業や官公庁にしっかりと就職していることが分かります。
そのため、「Fラン」という評価は不適切であると言えるでしょう。
岩手県立大学とは

岩手県立大学は、1998年に設立された公立大学で、地域社会の発展と人材育成を目的とした教育を行っています。
キャンパスは自然に囲まれた環境にあり、学習に適した落ち着いた雰囲気が特徴です。
大学には以下の4つの学部があり、それぞれの分野で専門的な知識と実践的なスキルを身につけることができます。
- 看護学部
- 高度な医療知識と実践力を備えた看護師を養成。
- 学生は病院や福祉施設での実習を通じて現場経験を積む。
- 地域医療を支える人材の育成に力を入れており、卒業生は主に東北地方の医療機関で活躍。
- 社会福祉学部
- 福祉や介護、社会政策に関する専門知識を学ぶ。
- 高齢者福祉、障がい者支援、児童福祉など幅広い分野をカバー。
- 地域福祉の現場で活躍するための実践的なカリキュラムを提供。
- ソフトウェア情報学部
- 情報技術やプログラミング、AI、データサイエンスを学ぶ。
- IT企業や官公庁向けのシステム開発に強みを持つ。
- 企業との連携プロジェクトやインターンシップの機会が豊富。
- 総合政策学部
- 経済学、法学、経営学などを学び、地域社会の課題解決に取り組む。
- 公務員試験対策が充実しており、行政職への就職率が高い。
- 金融業や流通業、観光業など幅広い業界での活躍が期待される。
岩手県立大学は、地域社会との連携を重視し、実践的な教育を行うことが特徴です。
各学部のカリキュラムは現場での実習を重視しており、卒業後すぐに社会で活躍できるようなスキルを身につけることができます。
岩手県立大学の偏差値は

岩手県立大学の偏差値や共通テストの得点率は以下の通りです。
- 看護学部
- 共テ得点率:50%~58%
- 社会福祉学部
- 共テ得点率:60%~65%
- ソフトウェア情報学部
- 共テ得点率:53%~66%
- 偏差値:42.5~45.0
- 総合政策学部
- 共テ得点率:60%~62%
偏差値的には中堅レベルであり、Fラン大学と呼ぶには不適切な数値です。
卒業生の就職先は

岩手県立大学の卒業生は、地元を中心に幅広い業界で活躍しています。
- 看護学部
- 岩手県医療局(岩手県立病院)
- 東北大学病院
- 岩手県教育委員会
- 日本赤十字社盛岡赤十字病院
- 岩手医科大学附属病院
- 岩手県職員
- 奥州市職員
- 盛岡市立病院 など
- 社会福祉学部
- 岩手県職員
- 岩手県社会福祉事業団
- 薬王堂
- 白報会グループ
- 岩手銀行
- 福祉施設や介護関連企業 など
- ソフトウェア情報学部
- アイシーエス
- ワイズマン
- エヌ・ティ・ティエムイー(NTT-ME)
- システムベース
- トインクス
- アイシン・ソフトウェア
- 日商エレクトロニクス
- ベース など
- 総合政策学部
- 岩手銀行
- 岩手県職員
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 岩手県信用保証協会
- 福島県職員
- 山田町職員
- 東北銀行
- ベルジョイス など
地元の官公庁や金融機関、医療機関、IT企業など、各学部の専門分野に応じた幅広い就職先があることが特徴です。特に、公務員や地元企業への就職実績が多い点は、岩手県立大学の強みの一つです。
まとめ:岩手県立大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
岩手県立大学は「やばい」と言われることがありますが、その実態を詳しく見ると、
- 就職率が高く、特に看護学部は100%の内定率を誇る
- Fラン大学ではなく、一定の偏差値や倍率がある
- 地元を中心に安定した就職実績がある
といった点から、決してネガティブな意味で「やばい」大学ではないことが分かります。
むしろ、地域社会に貢献し、着実に成果を上げている公立大学と言えるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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