京都市立芸術大学は【恥ずかしい】のか？ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
京都市立芸術大学は、日本で最も歴史のある公立芸術大学の一つとして知られています。
美術や音楽の分野で優れた教育を提供し、多くの著名なアーティストや音楽家を輩出してきました。
しかし、ネット上では「京都市立芸術大学は恥ずかしい」という声が散見されます。
本記事では、京都市立芸術大学が恥ずかしいと言われている理由を考察していきます。
京都市立芸術大学は京都芸術大学と勘違いされて恥ずかしい
京都市立芸術大学は非常に人気のある芸術大学ですが、しばしば「京都芸術大学」と混同されることがあります。
この二つの大学は名前が似ているため、「京都芸大」と略してしまうと、どちらを指しているのか分かりにくくなります。
実際に、京都市立芸術大学の偏差値は54〜56であるのに対し、京都芸術大学の偏差値は37.5〜45とされています。
難易度や人気の面で京都市立芸術大学の方が上であることは明白ですが、「京都芸大」と言った際に誤解される可能性がある点が、恥ずかしいと感じる要因の一つになっているのかもしれません。
もちろん、どちらの大学も芸術においては優れた教育を提供しており、それぞれに特色があります。
しかし、受験生や在学生にとっては、自分の所属する大学が別の大学と間違えられることに対する違和感があるようです。
京都市立芸術大学は浪人率が高くて恥ずかしい
芸術大学の特徴の一つとして、浪人生の割合が比較的高いことが挙げられます。
一般的に、国公立大学の現役合格率は平均で71.8%程度ですが、京都市立芸術大学の場合は以下のようになっています。
| 学部 | 18歳以下 | 19歳 | 20歳 | 21歳以上 |
|---|---|---|---|---|
| 計 | 103人 (51.5%) | 65人 (32.5%) | 20人 (10.0%) | 12人 (6.0%) |
| 美術学部 | 61人 (45.2%) | 51人 (37.8%) | 17人 (12.6%) | 6人 (4.4%) |
| 音楽学部 | 42人 (64.6%) | 14人 (21.5%) | 3人 (4.6%) | 6人 (9.2%) |
例えば、同じ公立の愛知県立芸術大学でも浪人生の割合が43.8%と高めであり、芸術系の大学では浪人率が高いことは珍しくありません。
それでも、一般の大学に比べて現役合格率が低いことを理由に「恥ずかしい」と言われることがあるようです。
しかし、芸術系の大学は作品や演奏の実力が評価基準となるため、入試準備に時間をかける受験生が多いのは自然なことです。
そのため、浪人率が高いことは必ずしもマイナス要因とは言えません。
京都市立芸術大学とは
京都市立芸術大学は、京都市にある公立の芸術大学で、1880年に創立されました。
日本最古の公立芸術大学として長い歴史を誇り、美術・音楽の専門教育を提供しています。
市立大学であるため、京都市が運営しており、地域と密接に連携しながら芸術文化の発展に貢献しています。
特色
京都市立芸術大学は、小規模ながらも質の高い教育を行うことで知られており、少人数制の指導が特徴です。
特に、個々の学生に対する指導が手厚く、教授と学生の距離が近いことが強みです。
また、2023年には京都駅周辺にキャンパスが移転し、新たな施設や設備が整備され、より充実した環境で学ぶことが可能になりました。
美術学部
美術学部では、絵画、彫刻、デザイン、工芸などの幅広い分野で高度な教育が行われています。
実技を重視したカリキュラムが特徴であり、学生は自由な創作活動を通じて自らの芸術性を追求できます。
音楽学部
音楽学部は、クラシック音楽を中心に、作曲、演奏、指揮などの専門教育を行っています。
専任教員には国内外で活躍する一流の音楽家が多く、実践的な教育が提供されています。
京都市立芸術大学の偏差値は
京都市立芸術大学の偏差値や共通テスト得点率は以下の通りです。
美術学部
- 共通テスト得点率：68%～71%
音楽学部
- 共通テスト得点率：64%～77%
- 偏差値：55.0
一般的な国公立大学と比べても高めの水準にあり、特に共通テストの得点率は国立大学と同程度の難易度となっています。
京都市立芸術大学の主な就職先
京都市立芸術大学の卒業生は、美術・音楽の分野で幅広く活躍しています。
- 美術学部：コーエーテクモホールディングス、任天堂、マリオクラブ、TASAKI、山善、ノムラメディアス など
- 音楽学部：島村楽器、ベストアニバーサリー など
また、美術・音楽の分野で個人活動を行う卒業生も多く、クリエイティブな業界で活躍する道が開かれています。
まとめ：京都市立芸術大学は【恥ずかしい】のか？ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
京都市立芸術大学が「恥ずかしい」と言われる理由として、京都芸術大学との混同や浪人率の高さが挙げられます。
しかし、これらは芸術大学の特性に由来するものであり、実際には京都市立芸術大学は高い偏差値と優れた教育を誇る大学です。
芸術大学は一般的な大学とは異なり、才能や創造力を重視する学びの場です。
そのため、他の大学とは異なる評価基準があることを理解することが重要です。
京都市立芸術大学は日本の芸術教育をリードする存在であり、恥ずかしい大学ではなく、誇るべき実績を持つ大学と言えるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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