甲南大学は【恥ずかしい】のか?関東でいうと?「恥ずかしい」と言われている理由を考察
大学選びにおいて、その大学のイメージや評判は非常に重要な要素です。
特に甲南大学については、「恥ずかしい」と言われることがネット上で散見されます。
しかし、それは本当に正しいのでしょうか?
この記事では、甲南大学が「恥ずかしい」と言われる理由や実態について考察します。
甲南大学はお金持ちと言われて恥ずかしい
甲南大学には、幼稚園から大学までの一貫教育を受けた「甲南漬」と呼ばれる内部進学生が存在します。
これらの学生の中には裕福な家庭出身の人が多いことから、甲南大学全体が「お金持ちの大学」というイメージを持たれることがあります。
そのため、普通に大学受験を経て甲南大学に入学した学生が、「自分はそこまで裕福ではないのに」と気後れしてしまうこともあるようです。
しかし、実際には内部進学生の割合は大学全体から見れば一部に過ぎません。
また、内部進学生の中にも一般的な家庭出身の学生が多く含まれています。
そのため、「甲南大学=お金持ちばかり」というイメージは必ずしも正確ではありません。
甲南大学は滑り止めと言われて恥ずかしい

甲南大学は、関西の名門私立大学である関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)を受験する学生の併願校として位置付けられることが多いです。
そのため、「滑り止め」として受験する学生が多いことが、「恥ずかしい」と感じられる理由の一つになっています。
しかし、甲南大学は産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)の一校として、関西において一定の評価を得ています。
また、各学部の教育内容や特色あるカリキュラムは、学生の成長をしっかりとサポートしています。
甲南大学は関東でいうと

甲南大学の難易度や大学の雰囲気を関東の大学に例えると、次のような特徴があります。
- 難易度のレベル 日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)と同程度とされています。
- 大学の雰囲気 成城大学に似ていると言われます。特に上品で落ち着いたキャンパスの雰囲気が共通している点が挙げられます。
甲南大学とは

甲南大学は、1919年に創立された関西を代表する私立大学の一つで、長い歴史と伝統を誇ります。
本部は兵庫県神戸市東灘区に位置し、六甲山麓の自然豊かな環境に囲まれています。
キャンパスは広大で、学生が学びやすい静かな雰囲気が特徴です。
甲南大学の学部構成は多岐にわたり、文系・理系を問わず幅広い分野を網羅しています。
- 文学部
- 日本文学、英米文学、歴史学、哲学など、幅広い人文学を学べる学部です。多彩な科目と専門的な研究を通じて、文化や人間について深く学びます。
- 経済学部
- 現代の経済を体系的に理解するための学びを提供します。経済政策や経済理論を通じて、グローバルな視点を養います。
- 法学部
- 法律の基礎から応用までを学び、法曹界だけでなく一般企業や公務員への進路を支援します。模擬裁判や実務家教員による授業が充実しています。
- 経営学部
- ビジネスや経営に関する知識を体系的に学びます。企業経営、マーケティング、会計学などの幅広い科目を提供しています。
- マネジメント創造学部
- 実践的な学びを通じて、新しい価値を創造する力を育成します。ビジネスプランの作成や企業との連携プロジェクトが特色です。
- グローバル教養学環
- 国際的な視点を持つ人材を育てるため、語学力の向上や異文化理解に重点を置いたプログラムを展開しています。
- 理工学部
- 基礎科学から応用技術まで幅広く学べます。特に物理学や化学分野での研究が盛んで、実験施設も充実しています。
- 知能情報学部
- 情報技術や人工知能(AI)の分野で必要な知識とスキルを学びます。プログラミングやデータサイエンスに力を入れています。
- フロンティアサイエンス学部
- 最先端の科学技術を学び、社会課題の解決を目指します。バイオテクノロジーやナノテクノロジーに関する研究が特徴的です。
これらの学部では、それぞれの専門分野での深い学びとともに、社会で役立つ実践的なスキルの習得も目指しています。
甲南大学の偏差値は

甲南大学の学部ごとの偏差値を以下にまとめました。
- 文学部: 偏差値 47.5–55.0
- 経済学部: 偏差値 47.5
- 法学部: 偏差値 47.5
- 経営学部: 偏差値 47.5–50.0
- マネジメント創造学部: 偏差値 47.5
- グローバル教養学環: 偏差値 50.0
- 理工学部: 偏差値 45.0–47.5
- 知能情報学部: 偏差値 45.0–47.5
- フロンティアサイエンス学部: 偏差値 47.5
この偏差値を見ると、学部によって入試の難易度に若干の差があることがわかります。
卒業生の就職先は

甲南大学の卒業生は、多岐にわたる業界や職種に進出しています。特に以下の分野での活躍が目立ちます。
- 大手企業への就職
- 地方自治体などの公務員
- ベンチャー企業や中小企業での即戦力としての活躍
甲南大学では、キャリア支援センターが充実しており、学生の就職活動を手厚くサポートしています。
まとめ:甲南大学は【恥ずかしい】のか?関東でいうと?「恥ずかしい」と言われている理由を考察
甲南大学が「恥ずかしい」と言われる理由として、お金持ちのイメージや滑り止めという位置付けが挙げられます。
しかし、それらのイメージは実際の大学生活や教育内容を必ずしも反映しているわけではありません。
甲南大学は、多様な学部構成や手厚いサポート体制を備え、学生一人ひとりの成長を支える環境が整っています。
関東でのイメージと比較しながらも、関西においては高い評価を得ている大学の一つと言えるでしょう。
甲南大学を志望する際には、こうした表面的な評判に惑わされず、自分自身の目で大学の魅力をしっかりと確認することが大切です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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