静岡理工科大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
大学選びは人生の大きな分岐点の一つです。
そのため、多くの人がインターネット上で大学の評価や評判を調べるのは当然のことです。
静岡理工科大学も例外ではなく、近年「恥ずかしい」や「滑り止め」といったネガティブなコメントが目立つようになっています。
一方で、地元密着型の実践的な教育や高い就職率を評価する声も少なくありません。
本記事では、静岡理工科大学がなぜネット上で「恥ずかしい」と言われるのか、その理由を考察していきます。
静岡理工科大学は定員割れを言われて恥ずかしい
静岡理工科大学は、特に近年「定員割れ」についての指摘がネット上で散見されます。
2024年度の入試倍率を確認すると、以下の通りです。
- 理工学部機械工学科の学校推薦型/公募一般入試:1.4倍
- 理工学部機械工学科の学校推薦型/専門・総合奨学生入試:1.0倍
- 理工学部機械工学科の総合型選抜入試:1.0倍
- A3教科前期入試:1.5倍
- B2教科前期入試:1.4倍
総計すると入試倍率は1.4倍程度ですが、一部の入試区分では倍率が1.0倍と、事実上の定員割れ状態であることがわかります。
このような数字が、大学の人気や受験生の評価に影響を与えていると言えるでしょう。
静岡理工科大学は滑り止めと言われて恥ずかしい

静岡理工科大学は、静岡県内の理系国公立大学を第一志望とする学生にとって、滑り止め校として認識されがちです。
特に、静岡大学などの地元の国公立を目指す受験生が多い中、静岡理工科大学はその次点として選ばれる傾向があります。
この現状が、大学自体のブランド力に影響を及ぼし、”滑り止め”と揶揄される原因の一つとなっています。
静岡理工科大学とは

静岡理工科大学は、1991年に設立された静岡県袋井市に位置する私立大学です。
その名前が示す通り、理工学分野を中心に教育・研究を展開しています。
理念と目的 静岡理工科大学の教育理念は、学生の実践力や創造力を育成し、地域社会や産業界で活躍できる人材を輩出することです。
特に、地元企業との連携を重視し、現場で即戦力となるスキルを習得できるカリキュラムが特徴です。
学部構成 静岡理工科大学には以下の2つの学部があります。
理工学部
- 機械工学科 ロボット、自動車、航空機、生産などの工学分野を追求。機械工学基礎の四力学(材料、流体、熱、機械)や加工・材料について理解し、設計・解析・製作・評価の実践的プロセスを身につけます。そして、自律的に知識・技術を学ぶ向上心をもった技術者を育成します。
- 電気電子工学科 ロボットや携帯端末、電気自動車などに欠かせない制御する技術。電気を安全確実に創り出し運ぶ技術。IoTシステムに必要なハード・ソフト両面の技術。太陽電池や光応用の技術。これらの修得した知識・技術を地域・社会の発展に活かせる人材を育成します。
- 物質生命科学科 理学分野の学科。高校で学ぶ物理、化学、生物などを基礎に生命科学、食品科学、材料科学、環境科学、エネルギー科学など、専門的な知識と技術を実践的に修得。科学・技術と自然・環境の調和を理解し、環境・生活・生命・安全に関連する問題解決に貢献できる人材を育成します。
- 建築学科 「建築学」の基本である計画・意匠、環境・設備、構造、材料・施工の各分野と関連した幅広い領域とのつながりをバランスよく学び、専門的な知識・技術へと発展させます。そして、静岡県を教材に建築・都市・地域のスケールを横断した思考力と課題解決力を備えた技術者を育成します。
- 土木工学科 「土木工学」の基本である「水工学」、「地盤工学」、「建設材料工学」、「構造工学」、「環境・計画学」の各分野と関連した幅広い領域との繋がりをバランスよく学び、専門的な知識・技術へと発展させます。そして、静岡県のリアルな防災・減災対策を題材として課題に取り組むことで、視野を広げ能動的な行動力を育てていきます。
情報学部
- コンピュータシステム学科 情報数理やコンピュータの専門技術を身につけ、AI、ビッグデータ解析、ネットワーク、セキュリティ、組込みソフトウェアなどITがもたらす、これからの社会を支える新たな技術の探求に取り組んでいきます。
- 情報デザイン学科 情報科学と情報コミュニケーション技術(ICT)の基本を理解し、コンピュータと人間・社会の関係について深い知識を修得。そして、ICTの応用を論理的思考で適切に判断する力、多様な情報を収集・分析・加工・表現・伝達する力を培い、自らの考えを的確に示すことができる人材を育成します。
キャンパスの特徴
袋井市の緑豊かな環境に位置し、最新の実験設備や研究施設を備えています。
また、小規模大学ならではの学生と教員の密なコミュニケーションが可能で、個々の学生の成長を支援する体制が整っています。
地元との連携
地元企業や自治体との連携を積極的に行い、インターンシップや共同研究の機会が豊富です。
これにより、学生は実社会で役立つスキルを身につけながら、地元での就職率向上にも貢献しています。
静岡理工科大学の偏差値は
偏差値に関しては以下の通りです。
- 理工学部:35.0–37.5
- 情報学部:37.5–40.0
この偏差値は全国的な大学ランキングの中では下位に位置し、学力レベルが平均を下回る受験生にも入学のチャンスがあることを示しています。
この数値が、ネット上での評価に影響している可能性があります。
卒業生の就職先は

静岡理工科大学の卒業生は、地元企業を中心に就職しています。以下は主な就職先の例です:
- 理工学部
矢崎総業、遠鉄建設、ジヤトコ、新日本特機、ASTI、遠州鉄道、須山建設、NTN磐田地区事業所、シンフォニアテクノロジー、きんでん - 情報学部
スズキ、TOKAIグループ、静岡情報処理センター、アウトソーシングテクノロジー、NECプラットフォームズ、静銀シズギンアイティーソリューション、スタッフサービス・エンジニアリング、ディーピーティー、テクノプロ テクノプロ・エンジニアリング社、日立情報通信エンジニアリング
地元に強い企業とのパイプを持ち、静岡県内での就職を希望する学生には有利な環境と言えるでしょう。
まとめ:静岡理工科大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
静岡理工科大学は、ネット上で「恥ずかしい」と評される理由として、定員割れや偏差値の低さ、滑り止め校としての認識が挙げられます。
一方で、地元企業への就職に強く、実践的な学部構成やカリキュラムが魅力的です。
偏差値や倍率などの数字だけでは測れない価値を見出し、自分の目標に合った進路選びをすることが重要です。
静岡理工科大学も、今後の改善やブランディング次第で、さらなる評価向上が期待されます。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
コメント