東京都市大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察

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大学あれこれ

東京都市大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察

大学選びを考える上で、人は偏差値やカリキュラム、就職実績、キャンパスの雰囲気など、様々な観点から判断を行います。

しかし、近年インターネット上の掲示板やSNS、Q&Aサイトなどで、特定の大学名とともに「恥ずかしい」という言葉が投げかけられているケースを目にすることがあります。

その一例として「東京都市大学」という名前も取り沙汰されているようです。

東京都市大学(旧・武蔵工業大学)は、理工系学部を中心に有名な私立大学であり、特に情報・環境・建築など多岐にわたる学部を有し、就職先や研究活動も幅広く展開しています。

 しかしなぜ、一部ネット上で「恥ずかしい」といった評価がなされるのでしょうか。

今回の記事では、東京都市大学が「恥ずかしい」と言われてしまう背景を考察していきます。

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東京都市大学は優秀と言われて恥ずかしい?

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 東京都市大学は、理系分野で名門とまではいかないまでも、一定の評価を得ている大学です。

実際、偏差値帯を見ると42.5〜55.0程度で、私立大学としては中堅から中堅上位クラスに位置しています。

とりわけ、情報系や建築・環境分野は強みがあり、社会で即戦力となりうる人材を輩出しています。

 しかし、こうした「優秀と言われている」こと自体が、なぜ「恥ずかしい」という評価につながるのでしょうか。

その背景には、大学名やイメージと現実とのギャップがあるのかもしれません。

「東京都市大学」という名前は、2009年に武蔵工業大学から名称が変更されたものですが、この改称以降、「どの大学?」といった知名度不足やブランドイメージの再構築途中であることが、一部で揶揄の対象になっている可能性があります。

優秀と言われているのに、世間的なネームバリューが今ひとつ確立しきれていないため、「優秀らしいけど知られていない」=「どこそれ?恥ずかしいね」という、歪んだ評価が生じてしまうのです。

東京都市大学偏差値パスナビより

東京都市大学は恥ずかしいとYahoo!知恵袋に書かれて恥ずかしい?

 「○○大学は恥ずかしい」といった評価は、しばしばインターネット上のQ&Aサイトや掲示板で目にします。

東京都市大学も例外ではなく、Yahoo!知恵袋などで「東京都市大学ってどうなの?」といった質問に対し、「恥ずかしい」という表現が見られることがあります。

 こうした書き込みの背景には、投稿者自身の偏見や、ネットスラング的な使い方、あるいは他大学出身者の対抗意識なども含まれるでしょう。

実際、東京都市大学は旧・武蔵工業大学として4工大の一角(芝浦工大、工学院大、東京電機大、武蔵工大)に数えられており、理工系において一定の歴史と地位を持っています。

そのため、理系の受験生や業界関係者には十分知名度がある一方、一般的な知名度やブランド力は旧帝大や早慶、MARCH、上理など有名私大ほど強くないため、ネット上では「中途半端」と見られ、揶揄される結果「恥ずかしい」という表現が散見されるのかもしれません。

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東京都市大学とは

 ここであらためて、東京都市大学がどのような大学であるか、その概要を詳細にご紹介します。

東京都市大学は、武蔵工業大学を前身とし、2009年に名称変更が行われました。

伝統的に理工系分野に強みを持ち、現在は多様な学部を有しています。

また、東京都内および神奈川県内に複数のキャンパスを展開し、地域連携や産学連携プロジェクトも積極的に行っている点が特徴です。

設立の経緯と歴史的背景


 武蔵工業大学は1929年に創設され、理工学教育で長い歴史を有していました。

学内には工学分野を中心とした設備投資や研究機関が整備され、技術者・研究者として社会に多くの人材を送り出してきました。

2009年に東京都市大学へ名称を変更した後は、学問領域の拡大、社会ニーズに合わせた新学部設置、教育内容の刷新を図りつつ、持続可能な社会づくり、都市環境、情報社会といったキーワードを重視した教育・研究を行っています。

キャンパスとアクセス


 東京都市大学は、世田谷キャンパス、横浜キャンパス、横須賀キャンパスを中心に展開しています。

世田谷キャンパスは東京都世田谷区に位置し、都心に近い利便性と落ち着いた住宅街の環境が両立。

横浜キャンパスは神奈川県横浜市都筑区にあり、横浜市営地下鉄グリーンライン沿線に位置するなど、アクセス面にも配慮。

横須賀キャンパスは三浦半島の自然環境に近く、環境学部など自然との共生を学びやすい立地が魅力です。

このように都市部と近郊のキャンパスで多彩な学びを提供している点も東京都市大学の強みといえます。

教育理念とカリキュラム


 東京都市大学は「都市と人間のよりよい未来」をテーマに掲げ、人材育成を行っています。

工学分野はもちろん、建築、デザイン、メディア、環境、情報など幅広い学問領域を備え、現代社会が直面する課題にアプローチできる総合的な教育を目指しています。

また、AI・データサイエンスなど新領域の学びも取り入れ、テクノロジーを核とした実践的教育を推進しています。

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主な学部構成


  理工学部

機械工学、電気電子工学、応用化学など、伝統的な工学領域をカバーし、研究環境も充実。


 建築都市デザイン学部

都市計画、建築設計、景観デザインなど、持続可能な都市空間創造を目指す教育が魅力。


 情報工学部

AI、IoT、情報セキュリティなど現代社会を支える情報技術の専門家を育成。


  環境学部

環境保全、エネルギー、資源循環など、持続可能な社会づくりに必要な学問領域を包括。


 メディア情報学部

メディア制作、情報発信、UXデザインなど、デジタル社会での表現・分析・創造力を養成。


 デザイン・データ科学部

デザイン思考、データサイエンス、デザイン工学を融合し、新たな価値創造が可能な人材を育てる新設学部。


 都市生活学部

都市問題や社会課題解決を目指し、政策、社会学、経済学的視点から学ぶ。


人間科学部

人間行動、心理、コミュニケーションなどソフト面から社会を支える分野に注力。

 このように、東京都市大学は理工系にとどまらず、情報、デザイン、環境、人文社会的領域までカバーする「総合的な理工系・情報系大学」へと進化を遂げています。

東京都市大学の偏差値

 次に、東京都市大学の偏差値について見ていきます。

2024年時点での代表的な偏差値帯は以下の通りです。

なお、偏差値は入試年度や方式によって変動しますが、大まかな目安として参考にしてください。

  • 理工学部:47.5~55.0
  • 建築都市デザイン学部:47.5~52.5
  • 情報工学部:50.0~55.0
  • 環境学部:45.0~47.5
  • メディア情報学部:47.5~52.5
  • デザイン・データ科学部:50.0
  • 都市生活学部:50.0
  • 人間科学部:45.0

 これらの数字から分かるように、工学系や情報系を中心として、50前後から55程度の偏差値帯が主力となっています。

この水準は私立大学の理工系としては一定の存在感があり、特に中堅からやや上位に位置づけられるレベルです。

また、情報工学部で偏差値55.0程度の学科が存在することは、IT人材需要が高まる現代社会において評価される傾向にあります。

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卒業生の就職先

 では、東京都市大学の卒業生はどのような企業・業界に進んでいるのでしょうか。

総合的なデータを示すと、理工系大学らしく、製造業(自動車、電機、化学、機械など)やIT系企業、建設・設計事務所、環境コンサルタント、エネルギー関連、通信インフラ、さらにはメディア関連企業など幅広い分野で活躍しています。

 大手メーカーや情報通信大手、インフラ関連企業、さらには有名な設計事務所や総合建設会社に就職する例も珍しくありません。

また、公務員として地方自治体や国の研究機関、環境省関連団体に進む学生もおり、理工学的素養を行政や社会制度設計に活用するケースも見られます。


 昨今はAI、ビッグデータ解析、IoTなど、新技術分野に強い人材が求められていますが、情報工学部やメディア情報学部出身者は、そうしたIT関連企業やスタートアップ企業において力を発揮しています。

こうした幅広い就職実績は、東京都市大学が「恥ずかしい」と揶揄される大学ではなく、社会から一定の評価を得ている大学であることを裏付けています。

まとめ:東京都市大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察

 大学選びにおいては、インターネット上の揶揄やステレオタイプな評価にとらわれず、自分が何を学びたいのか、将来どのようなキャリアを築きたいのかを明確にすることが重要です。

東京都市大学は都市と人間の持続可能な未来を見据え、技術・デザイン・環境・情報といった多面的なアプローチで教育を行っています。

そのため、そうした分野に興味や関心がある受験生にとっては、有力な選択肢となり得るでしょう。

 結論として、「恥ずかしい」という表面的な言葉に惑わされることなく、実際の学びや研究、就職実績を客観的に評価することが大切です。

東京都市大学は、まだブランド力の面で成長の余地を残しつつも、現代社会が求める新しい価値観を教育の核に据えた有用な学びの場であり、一部ネット上の風評に囚われない冷静な判断が求められます。

subblog プロフィール

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

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