東京学芸大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
東京学芸大学(以下、学芸大)は、教育系のエリート大学として知られていますが、ネット上では「やばい」と評されることも少なくありません。
ここで言う「やばい」という言葉には、多様な意味が含まれます。
例えば、「偏差値が高くないのにブランド力がある」「就職が厳しい」など、ポジティブな意見とネガティブな意見が混在しています。
この記事では、学芸大が「やばい」と言われる理由について詳しく考察します。
東京学芸大学は入りやすいと思われてやばい
学芸大は、教育学を専門に学べる大学として広く認知されていますが、ネット上では「入りやすい大学」と思われがちな一面があります。
この点が「やばい」と言われる一因かもしれません。
筑波大学や横浜国立大学ぐらいのレベルの学科がある
実は、学芸大には他の国立大学と肩を並べるほどの実力を持つ学科も存在します。
特に、教育学の研究分野では筑波大学や横浜国立大学と同等の評価を受けることも少なくありません。
しかし、全体的な偏差値はそれらの大学に比べてやや低め学科もあるため、「難易度が高くない国立大学」というイメージがつきやすいのです。
このようなギャップから、「学芸大に入るのは簡単だ」という誤解が生じ、「やばい」という評判につながっていると考えられます。
関東以外の人には知名度が低いことも「やばい」という評判につながっていると考えれます。
東京学芸大学は就職できなくてやばい

就職における課題も、学芸大が「やばい」と言われる理由の一つです。
一般企業では大学の知名度は低いが、教員や教育業界では超有名校
学芸大の卒業生の多くは教員を目指しますが、教育業界以外の一般企業では大学名の知名度がそれほど高くありません。
これは、学芸大が教育に特化した大学であることが影響しています。
一方で、教育業界では学芸大の名前は非常に有名であり、特に教員採用試験の合格率は高水準を誇ります。
そのため、「教員になりたい人にとっては天国だが、他の業界では厳しい」という評価を受けることが少なくありません。
東京学芸大学とは

東京学芸大学(以下、学芸大)は、教育学を専門とする国立大学であり、教育に特化した学問の場として広く知られています。
東京都小金井市に位置し、都会の利便性と緑豊かな環境が共存する魅力的なキャンパスを提供しています。
以下では、学芸大の概要や特徴を詳しく説明します。
教育学部のみの単科大学
学芸大は、教育学部のみで構成される単科大学です。これは日本の国立大学の中でも珍しい存在であり、教育学に特化した学問を深く追求できる環境が整っています。学生は、小学校、中学校、高校の教員免許の取得を目指して学びますが、近年では特別支援教育や教育行政など、教育学全般に関する多岐にわたる分野で活躍する人材も育成しています。
主な専攻領域
学芸大の教育学部では、以下のような専攻領域があります:
- 初等教育専攻:小学校教員を目指す学生向け。
- 中等教育専攻:中学校および高校の教員を養成。
- 特別支援教育専攻:障がいを持つ子どもへの教育を専門に学ぶ。
- 芸術・スポーツ専攻:音楽、美術、体育などの教科を指導する教員の養成。
- 国際教育専攻:国際的な視野を持った教育者を目指すカリキュラム。
これらの専攻は、実践的な授業や教育実習を通じて、即戦力となる人材を育てることを重視しています。
歴史と使命
東京学芸大学の起源は、1873年に設立された「東京師範学校」に遡ります。その後、1949年の学制改革によって現在の形となり、「教育の中核を担う人材を育てる」という使命のもと発展を続けてきました。
長い歴史の中で培われた教育ノウハウや研究成果により、学芸大は日本の教育界で重要な役割を果たしています。
特色ある教育・カリキュラム
学芸大の教育は、実践力を重視したカリキュラムが特徴です。学生は、大学内での講義に加え、多くの時間を教育実習や地域社会との連携活動に費やします。
実践的な教育実習
学生は複数回の教育実習を経験することで、教員として必要なスキルや心構えを身につけます。学芸大には提携している多くの教育実習校があり、幅広い教育現場で実習が行えることも魅力の一つです。
専門性と汎用性のバランス
教育学の専門性を深めることに加え、学生が幅広い教養を学べるカリキュラムが用意されています。これにより、教員免許の取得を目指すだけでなく、教育政策や教育学の研究を志す学生にも対応したプログラムが整っています。
キャンパス環境
学芸大のキャンパスは、小金井市に位置し、広大で緑豊かな敷地が特徴です。キャンパス内には多くの教育施設や研究機関が設置されており、学生が学問に集中できる環境が整備されています。
充実した設備
- 教材開発や教育実践をサポートする最新設備の整った教室や実習室。
- 体育館や音楽ホールなど、芸術・スポーツ分野の学習に最適な施設。
- 学生の研究活動を支援する図書館や学内ネットワーク。
東京学芸大学の偏差値
学芸大の偏差値は学科によって幅があります。
- 偏差値:47.5~62.5
- 共通テスト得点率:58~77%
特に、理系教育などの専門分野では偏差値が高くなる傾向があります。
卒業生の就職先

学芸大の卒業生は、主に以下の分野に就職しています。
- 教員:小学校、中学校、高校の教員として活躍する卒業生が非常に多いです。
- 教育関連業界:塾講師や教育関連の企業で働く人もいます。
- 一般企業:教育系以外の業界では、営業職や事務職などが多い傾向があります。
また、近年では、公務員試験に合格して地方自治体や行政機関で働く卒業生も増えてきています。
まとめ:東京学芸大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
東京学芸大学が「やばい」と言われる理由には、偏差値のギャップや就職先の限定性が挙げられます。
しかし、教育業界においてはトップクラスの実績を誇る大学であり、教員を目指す学生にとっては非常に魅力的な進学先と言えるでしょう。
一方で、一般企業への就職を目指す場合は、他の大学と比較して知名度が高くないことを考慮し、自分のスキルや経験を補強する努力が必要です。
教育に情熱を持つ人にとって、学芸大は素晴らしい選択肢であり、「やばい」という評判は必ずしもネガティブな意味ではないことを理解しておきましょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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