国立音楽大学は【すごい】のか?ネット上で「すごい」と言われている理由を考察

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国立音楽大学は【すごい】のか?ネット上で「すごい」と言われている理由を考察

音楽大学といえば、日本国内外で優れた音楽家を輩出する場所として知られています。

その中でも 国立音楽大学は、特に注目される存在です。

学費が高いことや厳しい学問・演奏の基準、そして著名な卒業生の実績など、さまざまな理由から「すごい」と評されるこの大学。

この記事では、国立音楽大学がなぜ「すごい」と言われているのかを考察していきます。

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国立音楽大学の学費がすごい

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国立音楽大学の初年度学納金は、2024年度現在で約 2,250,000円 とされています。

この金額には授業料や施設費が含まれていますが、一般的な大学の学費(国立大学:約60万円、私立大学:約100万円)と比較すると、非常に高額です。

ただし、これは音楽大学全般に言えることであり、国立音楽大学だけの特徴ではありません

楽器購入費、演奏会参加費、レッスン費用などが追加で必要になる場合もあり、音楽大学の学生は特に金銭面での負担が大きいとされています。

音楽大学は一般の大学より学費が高い理由

音楽大学の高い学費は、主に以下の理由によるものです。

  • 個別指導の多さ:通常の講義だけでなく、楽器や声楽の個人レッスンが授業に含まれるため。
  • 設備維持費:高価な楽器や練習室の整備、管理費が必要。
  • 実技試験や演奏会の頻度:発表会や演奏会に関わる費用も学費に反映される。

国立音楽大学の学費は確かに高いですが、その対価として、質の高い教育環境が整えられているといえます。

国立音楽大学はハラミちゃんが挫折するぐらいレベルがすごい

ハラミちゃん は、絶対音感を持つストリートピアニストとして知られ、YouTubeを中心に活躍しています。

しかし、彼女はかつて 国立音楽大学に入学後、まわりの生徒のレベルの高さを痛感し、挫折し というエピソードがあります。

その理由は、国音の厳しいレベルと競争の激しさ。

天才的な才能を持つ彼女でさえも、この大学での学業と実技を両立させることが難しかったと言われています。

このエピソードからも、国立音楽大学の要求水準の高さが伺えます。

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国立音楽大学とは

国立音楽大学(くにたちおんがくだいがく)は、1926年に創立された日本有数の私立音楽大学であり、東京都立川市にキャンパスを構えています。

「音楽を通じて文化の発展に寄与する人材の育成」を掲げ、これまで数多くの優れた音楽家や教育者を輩出してきました。

以下に、国立音楽大学の歴史、特徴、教育環境を詳しく解説します。

歴史と設立の背景

国立音楽大学の前身は、1926年に山岡萬之助によって創立された 東京高等音楽学院 です。

当時、日本には本格的な音楽教育を提供する高等教育機関が少なく、音楽家を育成するための専門的な学びの場が求められていました。

このような時代の要請に応える形で設立されたのが、国立音楽大学です。

1949年に大学制度が改正された際、現在の名称に変更されました。

「国立」という名称は、当初の所在地である東京都国立市に由来しており、国公立大学ではなく私立大学です。

キャンパスと施設

国立音楽大学は東京都立川市の緑豊かなエリアにキャンパスを構えており、静かな環境で音楽に集中できる場所です。

また、音楽を学ぶために必要な先端的な施設と設備が整っています。

  • 講堂・ホール
    大学内には大小の演奏ホールが複数あり、学生の演奏発表やコンサートが定期的に開催されています。特に「講堂大ホール」は、音響設備が充実しており、プロのコンサートホールに匹敵するクオリティを誇ります。
  • 個別練習室
    学生が個別に練習できる部屋が多数用意されており、24時間利用可能な施設もあります。これにより、学生は自分のペースで技術を磨くことができます。
  • 図書館
    音楽関連の書籍や楽譜、音源が充実した図書館が設置されています。古典から現代音楽まで幅広い資料が揃っており、学生や研究者が学びを深める環境が整っています。
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学部と学科構成

国立音楽大学は、音楽学部という単一の学部を中心に構成されています。

音楽学部には、以下の2つの学科が設けられており、それぞれ専門性に特化した教育が行われています。

1. 演奏・創作学科

この学科では、音楽の実技や創作に重点を置き、高度な専門技術を習得するための教育が行われます。

将来の演奏家や作曲家、音楽制作に携わるプロフェッショナルを育成することを目的としています。

主な専攻分野

  • 演奏専攻
    ピアノ、弦楽器(ヴァイオリン、チェロなど)、管楽器(フルート、クラリネットなど)、打楽器、声楽など多岐にわたる楽器の演奏技術を専門的に学びます。個別レッスンが充実しており、学生一人ひとりの能力や目標に合わせた指導が行われます。
  • 作曲専攻
    作曲理論や編曲、音楽制作に関するスキルを学びます。クラシック音楽の作曲だけでなく、映画音楽や現代音楽など幅広いジャンルにも対応しています。

2. 音楽文化教育学科

この学科では、音楽の文化的・教育的側面を深く理解し、音楽を社会や教育の現場で活かすための知識とスキルを学びます。

音楽教育者や音楽研究者、文化活動の推進者として活躍できる人材を育てることを目的としています。

主な専攻分野

  • 音楽教育
    学校や音楽教室で指導者として活躍するために必要な教育理論や実践スキルを学びます。教育実習や指導法に関する授業が特徴的です。
  • 音楽文化研究
    音楽の歴史、社会的背景、文化的意義について研究を深めます。民族音楽学や音楽学の分野も含まれ、多角的な視点から音楽を捉える力を養います。

学科構成の魅力

  1. 幅広い選択肢
    国立音楽大学では、実技中心の教育と学問的な研究が融合しているため、演奏家を目指す人から教育者、音楽研究者まで、さまざまなキャリアを目指す学生が学べます。
  2. 個別指導と実践的な学び
    演奏・創作学科では個別レッスンが充実しており、音楽文化教育学科では実習やフィールドワークなど、実践的な学びの機会が多いことが特徴です。
  3. 専門性と汎用性の両立
    学生は専攻分野で専門技術を高めるだけでなく、幅広い教養科目を通じて社会で活躍するための総合的な力を養うことができます。

教育方針とカリキュラム

国立音楽大学の教育方針は、実技だけでなく学問的な知識も重視する点が特徴です。

演奏技術や作曲能力の向上だけでなく、音楽理論や音楽史を深く学ぶことで、音楽を総合的に理解する力を養います。

  • 実技重視の授業
    演奏学科や作曲学科では、週1~2回の個別レッスンが組まれており、学生一人ひとりのレベルや目標に合わせた指導が行われます。
  • 豊富な演奏機会
    定期演奏会や学内コンサートなど、学生が実際に演奏する場が多く設けられており、実践的な経験を積むことができます。
  • 国際交流プログラム
    海外の音楽大学との交流や留学プログラムも充実しており、国際的な視野を持った音楽家の育成を目指しています。
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国立音楽大学の魅力

  • 総合的な音楽教育
    実技・学問・教育をバランスよく学べるカリキュラムで、プロフェッショナルとしての基礎をしっかり築けます。
  • 一流の講師陣
    現役で活躍する演奏家や作曲家、研究者が教鞭をとり、現場に基づいた指導を行っています。
  • 卒業後のキャリア支援
    オーケストラや音楽教室など、卒業後の就職先との太いパイプを持ち、学生のキャリア形成をサポートします。

国立音楽大学は、音楽を学びたい人にとって非常に魅力的な教育機関です。その歴史や教育環境、卒業生の実績を考えると、「すごい」と言われる理由が納得できるでしょう。

国立音楽大学の偏差値は

国立音楽大学の偏差値は 40~50程度 とされています。

ただし、偏差値だけでは測れない特徴がこの大学にはあります。

なぜなら、音楽大学の入試では 実技試験 が大きな割合を占めており、学力試験よりも演奏技術が重視されるからです。

そのため、優れた音楽的才能や実技力を持つ学生が集まりやすい環境といえます。

卒業生の就職先

国立音楽大学の卒業生は、音楽業界を中心に多岐にわたる分野で活躍しています。

代表的な就職先やキャリアパスは以下の通りです。

  • オーケストラ奏者:国内外の主要オーケストラに所属。
  • 音楽教室講師:ヤマハやカワイなどの音楽教室での指導。
  • 学校教員:中学校や高等学校の音楽教師。
  • 作曲家・編曲家:映画やテレビの音楽制作に携わる。
  • フリーランス音楽家:コンサートやイベントでの演奏活動。

有名な卒業生

国立音楽大学からは、多くの著名な音楽家が輩出されています。

茂木大輔(オーボエ奏者) 石田泰尚(ヴァイオリニスト) 及川浩治(ピアニスト) 山下洋輔(ジャズピアニスト) 秋川雅史(声楽家) 福井敬(声楽家 )錦織健(声楽家) 佐藤しのぶ(声楽家) 久石譲(作曲家) 大島ミチル(作曲家) 天野正道(作曲家)など多数。

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まとめ:国立音楽大学は【すごい】のか?ネット上で「すごい」と言われている理由を考察

国立音楽大学は、学費の高さや厳しい教育方針から、入学するだけでもハードルが高い大学です。

また、ハラミちゃんの挫折エピソードや多数の著名な卒業生が存在することから、「すごい」と評される理由がよく理解できます。

国音を目指す学生には、高い技術と忍耐力が求められますが、その先にはプロフェッショナルとしての道が広がっています。

音楽の道を本気で目指すなら、国立音楽大学は確実に価値ある選択肢となるでしょう。

subblog 著者プロフィール

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

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