【大学受験】私立大学の過去問はいつから解くのか?私立専願者の過去問演習のやり方を解説
私立大学を目指す受験生にとって、過去問演習は合否を決める重要な学習です。
過去問を解くことで、出題傾向や難易度を把握でき、入試本番に備えた効果的な対策が立てられます。
しかし、いつから過去問を解き始める、何年分を解けば良いのか、どう取り組むべきかなど、多くの受験生が疑問に思う点もあるでしょう。
この記事では、過去問演習をどのタイミングで始めるか、何年分を調べるべきか、さらには効率的な演習方法について解説します。
私立大学受験の過去問はいつから解く?
8月中:実力試しで一度解いてみる(第一志望校)
まず、夏の段階で過去問に取り組むことは、自分の最新の実力を測る上で有効です。
目指すべきゴールが明確になります。
8月中はまだ受験本番まで時間があるため、基礎を固める時期ではありますが、過去問を念頭に置いて、どの科目に注目すべきか、この段階で無理に全てを完璧に理解する必要はありませんが、全体的な難しさや出題傾向を把握しておくことが重要です。
どの科目をどのレベルまで伸ばすのかを早めに把握するためにも、一度は志望校の過去問を早い時期に解くことは重要です。
11月~12月:併願校の過去問
秋に入り、11月から12月にかけては、一歩校に加え、併願校の過去問にも取り組むことが必要です。
この時期になると基礎が固まり、応用力を目指して段階に入ります。
過去問は、志望校と傾向が異なる場合も多いため、柔軟な対応力を養うために解いておくと良いでしょう。
過去問を解き、幅広い対応力を身につけることができます。
私立大学受験の過去問はいつから解く?直前期は
受験直前期である1月から2月にかけて本格的には、過去問演習を的に進めるタイミングです。
この時期には、過去問を2回目、3回目と繰り返し解き、試験本番に近い状態で時間を計り時間配分の感覚を養い、本番さながらの緊張感の中でミスを最大限に集中力を磨きます。
直前期における演習の目的は、知識の準備を確認だけでするなく、試験当日のパフォーマンスを最大限に発揮するための準備です。
繰り返し解くことで、問題の形式が体に染みつき、どの問題を優先的に解くのかなど、効率的な戦略を立てることができるようになります。
過去問演習でやるべきこと
加点ための戦略を練ること
過去問演習の目的は、知識を詰め込むだけではありません。
得点を効率的に取るための戦略を練ることが非常に重要です。
例えば、どの科目で得点を稼ぐべきか、どの問題を優先して解くのか、など、過去問を解きながら、自分の得意分野と苦手分野を明確に、得意な分野で確実に得点を取り、苦手な部分はどれだけ失点を防ぐのかを考えることが鍵です。
問題を解く順番を決める
過去問をやり直す中で、問題を考える順番を決めておくことも大切です。
試験本番では時間と戦うため、先に取り組む問題を決め、得点源になる問題を優先することが成功するのカギになります。
自分にとって考えやすい問題から解くのか、逆に得点の高い問題を先に考えるのか、最適な順番を過去問演習の中で見つけていこう。
入試は満点を取る必要はありません。合格点が取れれば合格します。過去問演習は合格点を取るための戦略を立てる場でもあります。自分にとって苦手な問題は「捨てる」という勇気も必要です。
過去問は何年分解くのか?
第一志望校:10年分
最初の志望校の過去問は、10年分の目標に解くことが理想的です。
10年分の過去問を解くことで、長期的な出題傾向の変化や、頻出問題のパターンを認識できます。
過去10年間出題された問題を徹底的に、同じ形式やテーマが繰り返し出題されている点を重点的にすることで、得点力を高めることができます。
併願校:5年分
併願校の過去問は、5年分を理解することを目安にしましょう。
併願校における過去問演習は、第一志望校ほど細かい分析が必要ない場合もありますが、合格の可能性を高めるためにも5年分は解いて先にしましょう。
その他滑り止め校:1~3年分
滑り止め校の過去問は、1~3年分を解決することが一般的です。
滑り止め校は、確実に合格できるよう、苦手な科目に焦点を当てて、当面の対策を行うことが重要です。
1年分のみの演習でも、試験の傾向や時間配分にじっくりできることができるため、自信を持って試験に決めることができます。
まとめ:【大学受験】私立大学の過去問はいつから解くのか?私立専願者の過去問演習のやり方を解説
私立大学の受験に向けた過去問演習は、合格を目指すには非常に重要なステップです。
本記事では、過去問を解くタイミングや必要な年数、効果的な演習方法について詳しく解説しました。
ポイントを振り返りましょう。
- 過去問を解くタイミング
- 8月には第一気持ち校の過去問を解決、実力を発揮することが大切です。
- 11月から12月にかけては、併願校の過去問に取り組み、出題傾向を把握しましょう。
- 直前期には、時間を計りながら再度過去問に挑戦し、試験本番を意識したトレーニングを行うことが重要です。
- 過去問演習でやるべきこと
- 得点のための戦略を練り、できる問題と捨てる問題の見極めを行います。
- 問題を解く順番を決めることで、効率的な解答が可能になります。
- 過去問の年数について
- 最初の滑り止め校は10年分、併願校は5年分、その他の滑り止め校は1年〜3年分を目安に考えることが推奨されます。
最後に、過去問演習はただ解くだけではなく、自分の実力を見つめ直す、戦略を立てる貴重なチャンスです。
焦らず、じっくり計画的に学習を進めていきましょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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