【初めての大学受験】共通テスト直前期に伸びやすい科目・伸びにくい科目
大学受験を控えた高校生にとって、共通テストは最初の大きな関門です。
受験勉強を重ねてきた成果を発揮する一方で、直前期にどの科目で点数を伸ばすべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
直前期は時間が限られているため、どの科目に重点を置いて対策を進めるかが合否を左右する重要なポイントです。
本記事では、共通テスト直前期に成績が伸びやすい科目や伸びにくい科目について解説します。
最後の追い込みを成功させ、試験当日に自信を持って臨めるよう、ぜひ参考にしてください。
共通テスト対策 直前期に伸びやすい科目は?

大学入学共通テストの直前期、つまり試験前の1〜2週間は、受験生にとって非常に重要な時期です。
この時期にどの科目をどのように勉強するかが、最終的な結果に大きく影響を与える可能性があります。
特に、短期間で成績が向上しやすい科目と、そうでない科目が存在します。
まずは、共通テストの直前期に比較的成績が伸びやすい科目について見ていきましょう。
英語(リーディング)
英語のリーディングは、共通テストの中でも直前期に成績が向上しやすい科目です。
理由としては、問題形式が比較的パターン化されており、過去問や模試を通じて形式に慣れることができるためです。
リーディングの力は、単語の意味や文法知識だけでなく、文章全体の構造を素早く理解するスキルが重要です。
直前期には、時間内に問題を解く練習を繰り返すことで、スピードと正確さが向上しやすくなります。
また、長文問題に慣れることで、読むスピードや理解力が飛躍的に上がる可能性があります。
英語(リスニング)
リスニングも、直前期に点数を伸ばしやすい科目の一つです。
リスニングは、繰り返し練習することで耳が慣れ、内容を理解するスピードが上がります。
直前期には、毎日一定時間リスニングの練習をすることで、急速に耳が慣れていくのを感じるでしょう。
特に、過去問を使用して、実際の試験形式に沿ったリスニングを繰り返し練習することが効果的です。
現代文
現代文も直前期に成績が向上しやすい科目の一つです。
現代文の問題は、過去問を解くことで問題のパターンや解法を理解することができ、特に設問の意図をつかむ力が短期間で向上することが多いです。
また、現代文では読解力が重要ですが、試験前の短期間で多くの文章に触れることで、解答のパターンが見えてきます。
これにより、限られた時間で効率的に問題を解くスキルが身につきやすいです。
共通テスト対策 直前期に伸びやすい科目の理由
直前期に成績が伸びやすい科目には、いくつかの共通点があります。
それは、問題のパターン化、反復練習の効果、時間内に問題を解くスピードの向上などです。
問題のパターン化が容易
英語リーディングや現代文などの科目は、問題のパターンが比較的安定しており、過去問や模試を解くことで「こういう問題が出る」という予測がしやすいです。
共通テストの出題傾向を短期間で掴むことができるため、勉強の効果が現れやすいです。
反復練習の効果が大きい
特に英語リスニングや英語リーディングでは、繰り返し問題を解いたりリスニングをしたりすることで、短期間でも成果が得られやすいです。
これらの科目は「慣れ」が非常に重要であり、毎日集中して取り組むことで点数が向上する可能性が高まります。
スピードと正確さの向上
直前期にリーディングやリスニングの成績を上げるためには、スピードと正確さの両方が必要です。
過去問を時間内に解く訓練を繰り返すことで、試験本番でも時間を意識しながら正確に解答する力が身につきます。
このスキルは、短期間でも十分に向上することができ、直前期の勉強に適しています。
共通テスト対策 直前期に伸びにくい科目は?

一方で、直前期に成績が伸びにくい科目も存在します。
これらの科目は、基礎的な理解や長期的な学習が必要であり、短期間で点数を大きく伸ばすことが難しいとされています。
数学
数学は、直前期に成績を大きく伸ばすのが難しい科目の一つです。
理由としては、数学の問題は論理的な思考力や解法のプロセスを身につける必要があり、これらは短期間で習得できるものではないからです。
特に、公式の暗記や基本問題の解法は直前期に対策しやすいものの、応用問題や試験特有のひねりのある問題には時間がかかることが多いです。
理科(物理・化学)
理科の中でも物理や化学は、特に難解な問題が多く、理解に時間がかかる科目です。
特に、共通テストでは実験や計算問題が出題されることが多いため、ただ公式を暗記するだけでは対応が難しく、根本的な理解が必要です。
これも、直前期に急に伸ばすのが難しい理由の一つです。
社会(日本史・世界史)
社会科目、特に日本史や世界史も直前期に成績を大幅に向上させるのが難しい科目といえます。
これらの科目は、膨大な範囲の知識を覚える必要があり、試験直前にすべてを復習するのは現実的ではありません。
直前期には、すでに覚えた範囲を復習することが中心となり、新しい知識を詰め込むことは難しいです。
直前期に伸びにくい科目の理由
直前期に成績が伸びにくい科目には、基礎的な理解や暗記が必要であり、それには時間と努力がかかるからです。
基礎知識が必要
数学や理科、社会の多くの科目は、基礎的な知識の積み重ねが重要です。
短期間でこれを習得するのは非常に困難です。
特に、数学では公式や解法の理解が求められ、物理や化学では実験の原理を理解する必要があります。
社会科目では、膨大な情報を一度に覚えることが求められ、暗記の負担が大きいです。
応用問題が多い
数学や理科では、基礎知識に加えて応用問題の解法も求められます。
応用問題は、一度習得した知識を実際に使いこなすスキルが必要であり、これを短期間で習得するのは難しいです。
また、過去問を解くことで問題形式には慣れるものの、すぐに解答できるようになるには多くの訓練が必要です。
共通テスト対策で直前期にやるべきこと

直前期の対策では、効率的に勉強を進めるためにいくつかのポイントがあります。
過去問を徹底的に解く
過去問は、直前期に最も効果的な教材です。
特に、問題のパターンや出題傾向に慣れることができるため、本番でも同様の形式の問題にスムーズに対応できます。
苦手分野の確認と重点的な復習
直前期は、新しいことを無理に覚えるよりも、今までに学習した内容の復習に力を入れるべきです。
特に、自分が苦手としている分野を洗い出し、重点的に復習することが重要です。
直前期には、すべての範囲を満遍なく勉強することは難しいため、自分が苦手な箇所や、頻出分野に的を絞った復習を行いましょう。
過去問を解く中で、正解できなかった問題やミスをした問題を分析し、それに基づいて弱点を補強するのが効果的です。
知識の総まとめをする
特に、暗記系の科目(日本史や世界史、理科など)においては、直前期は知識の総まとめを行うのに最適な時期です。
暗記の最終確認として、これまで使用してきたノートや教科書のまとめを見返す、またはチェックリストを作成して一つずつ確認していくことが効果的です。
この段階では、新しい内容を覚えるのではなく、すでに学習した知識をしっかりと定着させることを優先しましょう。
模試や予想問題を活用する
直前期には、模擬試験や予想問題を解くことも非常に有効です。
模試を通じて、実際の試験の形式や雰囲気に慣れることができるだけでなく、自分の現在の実力を客観的に把握することができます。
また、模試や予想問題の結果から、自分の強みや弱点を確認し、直前期の学習プランに反映させることが重要です。
特に、予想問題集は、出題傾向を踏まえた内容になっているため、最後の追い込みに役立ちます。
生活リズムを整える
勉強ばかりに集中しがちな直前期ですが、生活リズムを崩してしまうと本番に悪影響を及ぼす可能性があります。
規則正しい生活を心がけ、試験当日に万全のコンディションで臨むためには、早寝早起きを心がけ、しっかりと睡眠をとることが大切です。
また、試験時間帯に合わせて勉強をすることで、試験本番でも集中しやすくなります。
特に、共通テストは長時間にわたるため、体調管理を怠らないようにしましょう。
共通テスト対策で直前期にやってはいけないこと

一方で、直前期に避けるべき行動もいくつかあります。
限られた時間を有効に使うために、これらの注意点を守ることが重要です。
新しい教材に手を出す
直前期になると、どうしても「もっと知識を詰め込みたい」という焦りから、新しい教材や参考書に手を出したくなることがあります。
しかし、新しい教材に手を出すことは、既に学んだ内容を混乱させる原因になる可能性があります。
これまで使用してきた教材やノートに集中し、これまで学んだ内容をしっかりと定着させることが重要です。
特に、直前期に新しい参考書や問題集を始めると、時間が足りなくなる可能性が高いので注意が必要です。
長時間の詰め込み勉強
直前期は「あと少しだから」と無理をして長時間勉強を続けてしまいがちですが、詰め込み勉強は逆効果です。
勉強に集中できる時間には限界があります。
適度な休憩を取りながら、効率よく学習を進めることが重要です。
また、長時間勉強を続けることで体調を崩してしまうリスクもあるため、無理は禁物です。
短時間でも集中して取り組むことで、より効果的に学習を進めることができます。
ネガティブな情報に触れる
共通テストが近づくと、SNSやインターネットで他の受験生の進捗状況や不安を目にする機会が増えるかもしれません。
しかし、他の人の進捗状況に一喜一憂することは、かえって自分自身の集中力を乱し、焦りを生む原因となります。
特に、試験直前の時期は、ネガティブな情報に触れすぎないようにすることが大切です。
他の人の勉強法や進捗を気にするのではなく、自分にとって最適なペースで勉強を進めることが重要です。
緊張しないために

共通テスト本番が近づくと、どうしても緊張や不安が高まります。
適度な緊張は集中力を高める効果がありますが、過度な緊張はパフォーマンスを低下させる可能性があるため、リラックスするための対策を取ることが重要です。
深呼吸やリラクゼーションを実践する
試験前に深呼吸を行うことで、リラックス効果が得られます。
呼吸を意識的に深くゆっくりと行うことで、緊張を和らげ、心を落ち着けることができます。
また、簡単なストレッチやリラクゼーション法を実践することで、体の緊張を解きほぐすことができます。
これらの方法は、試験当日だけでなく、直前の勉強中にも役立つため、普段から取り入れると良いでしょう。
試験前日は無理に勉強しない
試験前日は、無理に勉強を詰め込むのではなく、リラックスして体調を整えることが大切です。
特に、夜遅くまで勉強を続けると、睡眠不足になり、試験当日に集中力が低下してしまう可能性があります。
前日には、これまでの努力を信じて、しっかりと休息を取ることが大切です。
軽く復習する程度にとどめ、リラックスした状態で眠りにつけるように心がけましょう。
まとめ:【初めての大学受験】共通テスト直前期に伸びやすい科目・伸びにくい科目
共通テスト直前期は、これまでの勉強を総まとめし、最後の仕上げを行う大切な時期です。
英語リーディングやリスニング、現代文など、直前期に成績が伸びやすい科目に力を入れ、効率的に得点を伸ばすことが可能です。
一方で、数学や理科、社会などの一部の科目は、短期間では成績が伸びにくいため、基礎をしっかりと固め、これまでの知識を総復習することが大切です。
また、無理に新しいことに挑戦せず、これまでの学習内容を最大限に活かしながら、焦らず着実に準備を進めることが重要です。
試験前日は無理をせず、しっかりと休息を取ることで、試験当日にベストな状態で臨めるようにしましょう。
共通テストは、大学受験の第一関門であり、誰もが緊張する重要な試験です。
しかし、直前期に適切な対策を取ることで、確実に成績を向上させることができます。
自分に合った勉強法で最後の追い込みをかけ、試験当日には自信を持って挑んでください。
努力は必ず結果につながります。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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