【受験生向け】旺文社「基礎英文問題精講」の問題レベルと使い方を解説
大学受験を控える多くの受験生にとって、英語は避けて通れない重要な科目の一つです。
その中でも、基礎力をしっかりと固めることは、長期的な学習の成果に大きく影響します。
そこで、今回紹介するのが「旺文社」の『基礎英文問題精講』という参考書です。
この参考書は、基礎を固めることを目的に作られており、受験生の中でも非常に評価が高い一冊です。
しかし、「基礎」と名付けられているものの、実際にはどのようなレベルで、どのように使えば効果的なのでしょうか。
本記事では、『基礎英文問題精講』のレベルや使い方について詳しく解説していきます。
基礎英文問題精講のレベルと使い方 対象学年は

『基礎英文問題精講』は、その名の通り、基礎をしっかりと固めるための参考書ですが、対象学年としては高校2年生から3年生をメインにしています。
特に、大学受験に向けて英語の基礎をもう一度確認したいという生徒に適しています。
対象学年の具体例
高校2年生の場合、英語の文法や単語は既に一通り学習済みであることが前提となります。この段階で『基礎英文問題精講』を使うことで、これまで学んできた内容をしっかりと定着させることが可能です。また、高校3年生や浪人生の場合、模試や過去問での得点力を上げるための基礎固めとして非常に有効です。
予備校や塾での活用
多くの予備校や塾でも『基礎英文問題精講』が教材として採用されており、講師が問題の解説をしながら進める授業が行われています。このような指導の下で使用することで、英文の読み方や考え方をより深く理解することができるでしょう。
基礎英文問題精講のレベルと使い方 精読?速読?どちらが向いている
『基礎英文問題精講』の使い方として、精読と速読のどちらに重点を置くべきかという疑問を抱く方もいるかもしれません。
精読を優先すべき理由
本書の構成を見ると、難解な構文や英文が多く含まれており、しっかりと精読することで得られる理解力が必要です。特に、大学受験の中でも難関校を目指す場合、精読力を高めることは不可欠です。文章の意味を正確に把握し、文法や構文の理解を深めることができます。
速読が必要なケース
一方、基礎力を既に身につけており、受験直前期に入った場合は、速読の練習としても利用可能です。この場合、英文を読むスピードや、限られた時間内での解答力を鍛えるために、時間を計って問題に取り組むと良いでしょう。
どちらかと言うと精読の練習に使う教材です。上記にもあるとおり、入試直前期に短めの文章を限られた時間で読む練習にも使えます。
基礎英文問題精講の掲載されている英文は難しめ?

『基礎英文問題精講』というタイトルから、あまり難しくない参考書だと思われがちですが、実際には骨のある内容となっています。
問題の難易度
扱われている英文は、受験で出題されるような実践的な英文が多く、文法や構文の理解が不十分だと解きづらいと感じるかもしれません。特に、複雑な構文や難解な語彙も含まれているため、基礎をしっかりと固めた上で取り組むことが求められます。
応用力の向上
このレベルの英文に慣れておくことで、実際の受験でも戸惑うことなく対応できるようになります。特に、二次試験や共通テストでは、こうした高度な英文を正確に理解する力が求められるため、『基礎英文問題精講』での学習は非常に有効です。
基礎英文問題精講をつかった学習の進め方

ここでは、『基礎英文問題精講』をどのように活用すれば効果的な学習ができるかについて具体的な方法を紹介します。
ステップ1:1章ずつ丁寧に読み進める
まずは、1章ずつ丁寧に読み進めましょう。それぞれの章にある英文をしっかりと精読し、文法や構文の理解を深めることが重要です。特に、初めて取り組む際には、辞書や文法書を使いながらでも構いませんので、丁寧に進めることを心掛けましょう。
ステップ2:問題を解いて復習する
各章を読んだ後は、模範解答を確認します。なぜそのような和訳になるのか?間違えた文法や構文を確認し、再度解き直すことで理解を深めましょう。このプロセスを繰り返すことで、基礎力が確実に身につきます。
ステップ3:時間を計って解く
全ての章を一通り学習した後は、時間を計って英文を読むことも重要です。これにより、実際の試験を想定した練習ができ、時間配分の感覚を養うことができます。
利用者の声

「この参考書は本当に基礎だけなのかな?と最初は疑問に思いましたが、使ってみるとその深さに驚かされました。特に、構文の解説が丁寧で、理解しやすかったです。精読に重点を置いて学習することで、英語の長文問題に対する苦手意識が薄れ、共通テストの得点も上がりました。難関大学を目指す人にはぜひおすすめしたい一冊です。」

「高校時代に英語が苦手だったので、基礎をしっかり固めたいと思い、この参考書を選びました。タイトルに『基礎』とあるけど、内容はかなり充実していて、正直最初はついていくのが大変でした。しかし、繰り返し復習することで、確実に力がついたと実感しています。改訂版ではリスニング練習もできたので、全方位的に英語力を鍛えられたのが良かったです。」

「早めに受験対策を始めたくて、この参考書を購入しました。問題の難易度は高めですが、その分やりがいがあり、文法や構文の理解が深まっているのを感じます。特に、音声データを使ったリスニング練習が役立ちました。受験に向けて自信がつきましたし、今後も継続して使っていきたいと思います。」
Q&A

- Q『基礎英文問題精講』はどのような生徒におすすめですか?
- A
高校2年生から3年生、あるいは浪人生で、英語の基礎をもう一度しっかりと固めたいと考えている生徒におすすめです。特に、難関大学を目指している生徒には、英語の実力を底上げするために非常に有効です。
- Qこの参考書は、どのくらいの期間で終わらせるべきですか?
- A
学習スケジュールや進捗によりますが、1~2ヶ月を目安に進めると良いでしょう。焦らずに一つ一つ丁寧に進めることが重要です。
- Qリスニングの練習はどのように行えば良いですか?
- A
音声データを活用して、まずは耳だけで聞いてみてください。その後、音読してみることで、リスニング力と同時に発音力も高めることができます。
まとめ:【受験生向け】旺文社「基礎英文問題精講」の問題レベルと使い方を解説
『基礎英文問題精講』は、基礎力をしっかりと固めつつ、実践力も養うことができる非常に優れた参考書です。
タイトルに「基礎」とついているため、易しい内容だと誤解されることもありますが、実際には大学受験に向けた高度な問題が揃っており、しっかりと取り組むことで確かな力が身につきます。
効果的な使い方のまとめ
- 対象学年:高校2年生から3年生、あるいは浪人生を対象とし、英語の基礎をもう一度固めたい生徒に最適です。
- 精読の重要性:特に難解な構文や語彙を含むため、精読を中心に学習を進めることが推奨されます。
- 応用力の向上:この参考書を通じて、基礎から応用までの力をバランスよく伸ばすことができます。
- 学習の進め方:1章ずつ丁寧に読み、問題を解きながら理解を深めるステップを踏むことで、効果的に学習を進められます。
- リスニングの強化:改訂版を利用することで、リスニング力も同時に養うことができ、より実践的な英語力を身につけることが可能です。
受験生にとって、どの参考書を使うかは非常に重要な選択です。
『基礎英文問題精講』は、基礎から応用までしっかりとカバーできる優れた参考書であり、特に英語力を確実に伸ばしたいと考えている生徒にとっては強い味方となるでしょう。
計画的に学習を進め、この参考書を最大限に活用することで、大学受験における英語の得点力を飛躍的に向上させることができます。
頑張る受験生の皆さんにとって、この一冊が成功への道を切り開く鍵となることを願っています。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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