【3分で解説】英語・英文の精読のやり方 精読と多読との違いも解説
英語の精読(close reading)とは、文章を細かく分析し、深く理解するための読み方です。精読は単に文章を読むのではなく、文章の構造、語彙、文法、文体、文脈などを詳細に検討することを含みます。
一方、多読とは、読んで字のごとく、大量の英語の文章を読むことで、総合的な言語力を向上させる学習方法です。多読は、特に語彙力や読解力を自然に高める効果があるとされています。
英語・英文の精読を学習するメリット

大学入試共通テストを始め、各大学の入試問題も文章量が増加傾向にあります。速読力が求められていますが、速読を学習する前に精読を学習するメリットがあります。
1. 語彙力の強化
精読を通じて、文章の中で使われている単語やフレーズを深く理解することができます。知らない単語を文脈から推測し、辞書で調べてその意味を確認することで、語彙が着実に増えていきます。また、同じ単語が異なる文脈でどのように使われるかを学ぶことで、語彙の使い方に対する理解も深まります。

精読を学ぶと、入試本番や模試でわからない単語があっても推測する力が養われます。
2. 文法と構文の理解
精読は、文法的な構造や複雑な構文を理解するための練習にもなります。文の構成要素を一つ一つ分析し、主語、述語、目的語、副詞などの役割を明確にすることで、文法の知識が強化されます。これにより、英作文やスピーキングの際に正確な文を作る力が養われます。

英文法のアウトプットの練習になり、より英文法の理解が進みます。
3. 読解力の向上
文章全体の構造やテーマを理解するためには、精読が不可欠です。精読を通じて、段落ごとの要点を把握し、前後の文脈を考慮して内容を理解するスキルが磨かれます。これにより、長文や複雑な文章を読む際にもスムーズに理解できるようになります。
精読は、受験英語において不可欠なスキルです。正確な読解力、語彙力、文法力、要約力、思考力、時間管理スキル、記憶力など、試験で求められるさまざまな能力を総合的に向上させる力が養われます。受験勉強に精読を取り入れることで、高得点を目指すための基礎力が身についていきます。
英語・英文の精読のやり方

英語の精読(close reading)のやり方を段階的に説明します。以下のステップに従って、説明します。
ステップ1: 準備
- 文章の選択
- 学習目的に合った適切な文章を選びます。学術的なテキスト、文学作品、エッセイなどが良いでしょう。
- ツールの準備
- 辞書(紙辞書や電子辞書)、ノート、ペン、マーカーなどを用意します。
ステップ2: 初回読解
- ざっと読む
- まずは全文を通読し、全体の内容やテーマを把握します。この段階では、詳細にこだわらず、大まかな流れを理解することが重要です。
ステップ3: 詳細分析
- 再読:
- 文章をもう一度読み、各段落や文を丁寧に分析します。次のポイントに注意を払いましょう。
- 語彙の確認:
- 知らない単語やフレーズを調べ、その意味を理解します。文脈に基づいて推測し、ノートに記録します。
- 文法と構造の分析
- 各文の文法的構造を確認します。主語、述語、目的語、副詞などの役割を明確にします。
- 複雑な文は分解して理解しやすくします。
- 文脈の理解
- 文章全体の流れや文脈を把握し、各部分がどのように関連しているかを理解します。
- 前後関係や因果関係を考慮しながら読むと良いでしょう。
- 修辞技法の認識
- 比喩、隠喩、擬人法などの修辞技法を識別し、それらが文章の意味や効果にどのように寄与しているかを考察します。
ステップ4: 主題とテーマの把握
- 主題の特定
- 文章の主題やテーマを明確にします。著者が何を伝えたいのかを考えます。
- 要約
- 各段落の要約を作成し、文章全体の要点をまとめます。要約は自分の言葉で行うことが重要です。
ステップ5: ノートの作成
- 詳細なノート
- 上記の分析結果をノートにまとめます。語彙、文法、修辞技法、主題、要約、質問と回答などを整理して書きます。
- 復習
- 定期的にノートを見直し、理解を深めます。復習することで記憶が定着します。
英語の精読は時間と労力を要しますが、読解力や思考力の向上に非常に役立ちます。継続的に練習することで、より深い理解が得られるようになります。
英語・英文の多読とは

繰り返しになりますが、英語の多読(extensive reading)とは、大量の英語の文章を読むことで、総合的な言語力を向上させる学習方法です。多読は、特に語彙力や読解力を自然に高める効果があるとされています。
大量の読み物
- できるだけ多くの文章を読むことを目指します。短い記事やエッセイから始めて、徐々に長い本や小説に挑戦します。
興味に基づく選択
- 学習者が興味を持つトピックやジャンルの文章を選ぶことで、読み続けるモチベーションが高まります。自己選択が重要です。
簡単な内容から始める
- あまりにも難しい文章ではなく、自分のレベルに合った、あるいは少し易しいと感じる文章から始めると効果的です。
意味を推測する
- わからない単語が出てきても、いちいち辞書を引くのではなく、文脈から意味を推測することを推奨します。
楽しむこと
- 学習としての意識を持つのではなく、楽しみながら読むことが多読の大切な要素です。

精読は英文を正確に読む力で、多読は英文に慣れることを目的としています。精読のスピードが上がれば、速読につながります、速読ができるようになると、さまざまなテーマの多読が可能です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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