【大学受験】夏休みに何をすればいいのか?勉強とリフレッシュのバランスが重要
夏休みは大学受験生にとって、普段の授業がない分、自分のペースで学習を進められる貴重な期間です。この期間をどう過ごすかが、秋以降の学力向上や志望校合格に大きく影響します。しかし、長い夏休みを有効に活用するためには、しっかりとした計画とメリハリのある生活が必要です。
この記事では、大学受験生が夏休みを有意義に過ごし、最大限の成果を上げるための具体的な勉強計画や教科別の勉強方法、模試の活用法、そしてリフレッシュ方法について紹介します。
効率的な勉強とリフレッシュのバランスのとり方

1. 明確なスケジュールを立てる
まず、1日のスケジュールを明確に立てることが重要です。勉強時間とリフレッシュ時間をあらかじめ決めておくことで、メリハリのある生活を送ることができます。
例
- 8:00 – 10:00 勉強(数学)
- 10:00 – 10:30 休憩(軽い運動やリフレッシュタイム)
- 10:30 – 12:30 勉強(英語)
- 12:30 – 13:30 昼食・休憩
- 13:30 – 15:30 勉強(理科)
- 15:30 – 16:00 休憩(リフレッシュタイム)
- 16:00 – 18:00 勉強(社会)
- 18:00 – 19:00 夕食・休憩
- 19:00 – 21:00 復習・自主勉強
2. 短時間集中の勉強法
長時間連続で勉強するよりも、短時間で集中して勉強する方が効率的です。ポモドーロ・テクニックなどの短時間集中法を取り入れて、25分勉強した後に5分休憩を取ると、集中力を保ちながら効率的に学習できます。
3. 適度な運動を取り入れる
運動はリフレッシュに効果的です。毎日のスケジュールに軽い運動を組み込むことで、身体の疲れを癒し、心もリフレッシュできます。ジョギングやストレッチ、ヨガなどがおすすめです。
4. 趣味の時間を確保する
勉強ばかりではなく、自分の好きなことや趣味の時間も確保しましょう。読書や音楽鑑賞、ゲームなど、リラックスできる時間を持つことで、心身ともにリフレッシュできます。
5. 睡眠をしっかりとる
質の良い睡眠は、学習の効率を高めるために欠かせません。規則正しい生活リズムを保ち、毎日7〜8時間の睡眠を確保するよう心がけましょう。
6. メンタルヘルスケア
ストレスを感じたら、無理をせずリフレッシュすることが大切です。深呼吸や瞑想、リラックスできる環境を作るなど、自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。
勉強計画の立て方

1. 長期的な目標設定
まず、夏休み終了時点での達成目標を明確にしましょう。志望校の過去問の分析や、自分の弱点科目の克服など、具体的な目標を設定することが大切です。
例
- 英語の長文読解で80%以上の正答率を目指す
- 数学の苦手単元を克服する(例えば、微積分や確率統計など)
- 理科の重要事項をすべて暗記する
2. 週ごとのスケジュール作成
夏休み全体を見渡し、週ごとの学習計画を立てます。各週の目標を設定し、それに基づいて学習内容を決めます。無理のない範囲で計画を立てることが重要です。
例
- 第1週目: 英語の長文読解強化
- 第2週目: 数学の基礎固め
- 第3週目: 理科の重要事項の暗記と復習
- 第4週目: 過去問演習
3. 1日のスケジュール作成
1日のスケジュールも細かく設定します。勉強時間だけでなく、休憩時間や食事時間も計画に入れることで、メリハリのある生活を送ることができます。
例
- 8:00 – 10:00 英語(長文読解)
- 10:00 – 10:30 休憩(軽い運動)
- 10:30 – 12:30 数学(基礎問題)
- 12:30 – 13:30 昼食・休憩
- 13:30 – 15:30 理科(暗記)
- 15:30 – 16:00 休憩(リフレッシュ)
- 16:00 – 18:00 過去問演習
- 18:00 – 19:00 夕食・休憩
- 19:00 – 21:00 自主勉強・復習
4. 定期的な進捗確認
週末には、自分の進捗状況を確認し、計画の見直しを行います。計画通りに進んでいるか、目標に向けてどれだけ近づいているかをチェックし、必要に応じて計画を調整しましょう。
5. 休息の時間も確保
勉強だけに集中しすぎず、適度な休息も重要です。毎日の計画に休憩時間を入れること、週に一度はリフレッシュの日を設けることを心がけましょう。
例:
- 毎日の勉強後に30分のリラックスタイム
- 週に一度のリフレッシュデー(趣味や友人と過ごす)
6. 実行のモチベーション維持
計画を実行するためにはモチベーションの維持が不可欠です。目標を紙に書いて見えるところに貼ったり、成功体験を記録したりすることで、自分を励ましましょう。

今日は1日で数学〇〇問解く、英語の長文5題解く、など学習時間を目標にするより、問題集を目標にした方がメリハリがつき、効率的に学習できるようになります。
教科別の勉強方法(例)

英語
- リーディング
- 速読練習:長文を読むスピードを上げるために、毎日1~2本の長文を読みます。過去問や模試の問題集を活用すると良いでしょう。
- ボキャブラリー強化:頻出単語やフレーズを暗記します。単語帳やアプリを使って、毎日少しずつ覚えるようにしましょう。
- リスニング
- シャドーイング:英語の音声を聞きながら、同じ内容を繰り返し発音することで、リスニング力と発音を同時に鍛えます。
- 過去問演習:過去問のリスニング問題を解いて、出題傾向に慣れます。解答後にスクリプトを確認し、内容を理解することが大切です。
- 英作文
- 日記を書く:毎日英語で日記を書くことで、表現力と文法力を鍛えます。初めは簡単な文章から始め、徐々に複雑な表現を使うようにします。
- 添削を受ける:書いた文章を英語の先生や友人に見てもらい、添削を受けることで、自分の弱点を知り、改善します。
数学
- 基礎固め
- 基本問題の反復練習:教科書や参考書の基本問題を何度も解いて、基礎を確実に固めます。解法を覚えるだけでなく、理解することが重要です。
- 応用問題
- 問題集を活用:応用問題や難問を解くための問題集を使って、実践力を高めます。解説をよく読み、解法のパターンを理解しましょう。
- 過去問演習:志望校の過去問を解いて、出題傾向に慣れるとともに、時間配分の練習も行います。
理科
- 暗記科目
- 重要事項のまとめ:教科書や参考書を使って、重要事項をノートにまとめます。図や表を活用すると、視覚的に覚えやすくなります。
- 反復学習:まとめたノートを繰り返し復習し、記憶を定着させます。定期的にテストをして、覚えた内容を確認しましょう。
- 実験問題
- 実験手順の理解:実験の手順や理論をしっかり理解します。教科書や問題集の実験問題を解き、実際にどう行うかをイメージします。
- 過去問演習:実験問題の過去問を解いて、出題傾向に慣れます。解答後に詳しい解説を読み、理解を深めましょう。
地歴
- 歴史
- 年代順の理解:重要な出来事や人物を年代順に整理します。タイムラインを作成して、視覚的に歴史の流れを把握しましょう。
- テーマ別学習:特定のテーマ(例えば、戦争や革命)に絞って学習することで、深い理解を目指します。
- 地理
- 地図を活用:地図を見ながら学習することで、地理的な位置関係を覚えやすくなります。白地図を使って、重要地点や特徴を書き込むと良いです。
- 統計データの分析:統計データやグラフを使って、地理的な特徴やトレンドを理解します。問題集でデータに関する問題を解いて練習します。
現代文
- 読解力の強化
- 文章を精読:文章を丁寧に読み、内容を深く理解する練習をします。要点をまとめたり、筆者の主張を整理したりすることで、読解力を高めます。
- 過去問演習:過去問や模試の読解問題を解き、解答の仕方を練習します。解答後に解説を読み、解法のポイントを理解します。
- 記述力の向上
- 作文練習:テーマに沿って作文を書き、表現力と論理力を鍛えます。書いた作文を先生や友人に見てもらい、フィードバックを受けることで改善します。
- 漢字・語彙の強化:漢字や語彙を覚えるために、毎日少しずつ学習します。漢字練習帳や語彙集を使って、頻出漢字や語彙を暗記します。
上記はあくまでも一例です。自分に合った学習スタイルを見つけていくことが大切です。

夏休みの時期に志望校の過去問を1度は解くことはとれも重要です。解ける解けないにではなく、志望校の問題のレベル、傾向、現実とのギャップを早い段階でつかんでおくことは大切です。
模試の活用法

模試の活用法は、志望校合格に向けて非常に重要です。以下に模試の活用法を具体的に紹介します。
1.模試の受験前の準備
- 試験当日のシミュレーション:試験当日と同じ時間帯に模試を受けることで、緊張感や集中力を養います。
- 持ち物の準備:試験に必要な持ち物(鉛筆、消しゴム、定規など)を揃え、本番さながらの環境を整えます。
2. 模試の受験後の活用
- 結果の分析:模試の結果を詳細に分析し、弱点となった教科や問題タイプを特定します。
- 間違えた問題の解析:間違えた問題や解答に迷った問題を振り返り、正しい解答方法や理解すべきポイントを確認します。
3. 復習と対策の立案
- 復習計画の立て方:間違えた問題や理解が足りなかった箇所を重点的に復習します。そのために、時間を確保して計画的に取り組みます。
- 対策の立案:模試結果を踏まえて、次回の模試や本番試験に向けた具体的な対策を立てます。特に、時間配分や解答の速さを意識した練習を行います。
4. 繰り返しの実施と成長の確認
- 定期的な模試の実施:定期的に模試を受け、成績の推移を確認します。成績が向上しているかどうかを見て、学習の効果を確認します。
- 成長の確認とモチベーションの維持:模試での成績向上や問題解決の改善が見られた場合は、自信を持ち、モチベーションを維持します。
模試は、本番試験に向けての最も効果的な準備方法の一つです。

模擬は、複数の業者の模試を受けることをおすすめします。例え、共通テスト用の模試でも。業者によって問題の傾向や難易度がことなります。いろいろな傾向の模試を受けることで、問題を解く上での着眼点を養うことにつながります。
リフレッシュの方法

リフレッシュすることは、勉強効率を高めるためにも非常に重要です。以下にいくつかのリフレッシュ方法を紹介します。
1. 運動
- 軽い運動:ジョギング、ウォーキング、ストレッチなどの軽い運動を行うことで、血流が良くなり、身体をリフレッシュさせることができます。特に、長時間の勉強後に有効です。
2. 休憩
- 定期的な休憩:勉強時間の間には定期的に休憩を取りましょう。ポモドーロ・テクニックなど、25分勉強して5分休憩というサイクルを意識すると効果的です。
3. 趣味や好きなこと
- 趣味に没頭する:読書、映画鑑賞、音楽鑑賞、絵を描くなど、自分の趣味や好きなことに時間を割くことで、リラックスし気分転換ができます。
4. 自然と触れ合う
- 自然に触れる:公園を散歩したり、自然の中でリラックスすることで、心身ともにリフレッシュすることができます。
5. 友人や家族との交流
- 友人や家族と過ごす:勉強の合間に友人や家族と会話を楽しむことで、ストレス解消や気分転換になります。
6. 深呼吸や瞑想
- 深呼吸や瞑想:数分間、深呼吸を行ったり瞑想することで、リラックス効果があり、集中力を回復させることができます。
7. 睡眠
- 十分な睡眠を確保する:質の良い睡眠を心がけましょう。睡眠不足は集中力や記憶力に影響を与えるため、充分な睡眠をとることが重要です。
これらの方法を組み合わせて、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけてください。定期的にリフレッシュすることで、勉強の効率がアップし、ストレスを軽減することができると思います。
夏休みに取り組んでよかったという受験生の声

夏休み中、毎日英語の長文読解に取り組みました。そのおかげで、解答スピードが速くなり、模試の成績も大幅に向上しました。この経験で、自信を持って試験に臨むことができました。

数学の基礎が弱かったので、夏休みに基本問題を集中して練習しました。解法のパターンを身につけることができ、難問にも対応できるようになりました。模試での点数も上昇し、志望校への自信がつきました。

勉強の合間に運動や読書をしてリフレッシュすることで、集中力が持続しました。特に、ジョギングをすることでストレスが解消され、勉強の効率が格段に上がりました。

夏休み中、自分の勉強計画を立てて実行することで、時間の使い方や集中力のコントロールができるようになりました。この経験は将来の大学生活でも役立つと感じています。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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